管理負荷の少ないChromebookは学校導入に最適

教育機関でのクラウド活用が推奨されるなか、学習支援端末としてChromebookを採用する学校もさらに増えて行く傾向が見えている。1人1台の端末を持って活用することが国から推奨されていることも大きな後押しになっている。

1人1台の端末といっても端末種別に指定はない。当然Windows端末やiPadを導入したという例はある。しかしその場合、数百から千台規模の端末を管理することが大きな負担になりがちだ。企業導入の場合は数十台から徐々に拡張するということができるが、学校導入の場合は本番稼働が小規模でも学年単位になる。3学年、6学年への展開となれば、数百から千台規模になるのが当たり前だ。

配布時のキッティング作業はもちろん、適切なパッチ管理や制限といった管理の負担も大きい。しかも教育機関のなかには、IT担当者がいない場合や、ごく小規模のIT部門があるのみといったケースが少なくない。その点、Chromebookはクラウド上で一括管理が容易に行えるうえに、パッチ管理も不要だ。少人数かつ小さな手間で管理可能というところは教育機関にとって大きな魅力だろう。

  • 学校での利用が増えている

学校での導入は私立の中学・高校中心に展開

現状、特に導入が目立っているのは私立の中学・高校だ。大学では以前から学生がなんらかの端末を持つことが当たり前であり、また何を利用するかを学生自身が選択し、購入する流れができているためChromebookを一括導入するというスタイルがあまり馴染まないのだろう。また小学校などでは操作面の学習が必要になることもあり、あまり採用例は多くない。

やはり端末操作そのものを学ぶのではなく学習に端末を活用するとなると、ある程度キーボード操作を学習でき、テキスト入力や資料閲覧に無理なく利用できる中高生がメインになる。そして、公立に比べて学校単位での取り組み自由度が高い私立から導入が進んでいるというわけだ。そして現在、公立校での導入も徐々に増えてきているところだ。

長く使える端末+延長保証が学校導入の特徴

Chromebook端末も多彩になってきているが、教育機関での導入にあたっては端末自体の丈夫さと低コストであることが重視される傾向がある。利用者が低年齢でありPCやタブレットといった端末の扱いに不慣れでもあることから、落としたりぶつけたりといった小さなトラブルが耐えない教育機関においては、企業導入のように見栄えや質感といった部分はそれほど重視されないのだ。特に4万円台で購入できる安価な端末が人気となっている。

また、Chromebookは自動更新保証が端末発売から6.5年間となっている。これはユーザーの購入時からではなく、端末自体の発売からになるため、端末選択時には大本の発売日を確認することが大切だ。企業の場合は数年程度での乗り換えを前提にすることもあるが、学校導入の場合そうはいかない。

先に述べたように中学や高校での導入が進んでいるわけだが、特に目立つのは中高一貫校での導入だ。その場合、入学時に購入した端末を6年間使いたい。仮に発売直後の端末を購入したとしても、保証が不足する。そのため、延長保証を購入することは学校導入において必須となりつつある。

不登校対策など新たな使い方も誕生、今後の伸びも期待

教室で教員と生徒が対面しながら利用する以外の使い方も出てきている。自宅学習支援としての使い方だ。単純に宿題や予習・復習の支援というだけではなく、不登校対策としての利用も出て来ている。学校へ通えなくとも学習はきちんと進められるという状況を、補習塾などの外部機関ではなく学校が用意できるようになってきたわけだ。

そうした先進的な使い方をする学校が出て来ている一方で、戸惑いを感じている様子も見える。教育現場ではIT活用への関心が高まっており、特に安価に利用できる「G Suite for Education」にChromebookを組み合わせるスタイルには注目が集まっている。サテライトオフィスでは教育機関向けのセミナーを以前から開催しているが、近年は早い段階で満席になることが大半だ。しかし、すべての教員が高い関心と対応力を持っているわけではない。

クラウドというものへの理解は伸びており、PCを業務に全く利用しないという人は減っている。しかし簡単な書類を作ることやインターネットで調べ物をするのが精一杯という人は少なくない。教員にIT理解が求められるようになってまだ年月は浅く、全員には浸透していないからだ。そのため、今後さらに関心が高まり学習機会が増えることや、ITをスムーズに使いこなす年代が現場の中心になって行くことでChromebook導入も伸びることが期待される。

サテライトオフィスでは今後も、教育機関向けセミナーなどの開催を積極的に続ける。もちろん、G SuiteやChromebookの導入支援や教員向けの教育にも注力を続けて行く予定だ。


監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。G Suite(旧名:Google Apps)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでChromebook、Hangouts Meet ハードウェア、Jamboardの普及に尽力している。

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さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。業界No.1の導入実績を持つG Suite(旧 Google Apps)やOffice 365、クラウドをより快適に使うためのハードウェアのChromebook、Hangouts Meet ハードウェア、Jamboardなどクラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。

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