液晶画面とPC本体が一体化しているノートPCは、簡単に持ち運べてどこでも仕事を継続できるというメリットがある。まさしくテレワーク向きのデバイスと言えるだろう。ただノートPCの液晶パネルは小型なので、デスクトップに複数のウィンドウを表示して切り換えながら作業することは難しい。

たとえば書類を作成する場合も、PDFやExcelの資料ファイルを開いて情報や数字を確認したら、書類作成用のWordに切り換えて書類作成に戻る、といった操作が必要になる。「こういうものだ」とは思いつつも、ちょっと煩わしいと感じている人はいるのではないだろうか。

そこでオススメなのが、テレワーク環境における「液晶モニターの追加」である。普段から使っているノートPCのデスクトップに加え、「液晶モニターに表示されるデスクトップ」を追加して作業できるため、仕事の効率はぐんと上がる。

  • ノートPCと液晶モニターは、テレワークにぴったりの組み合わせだ

    ノートPCと液晶モニターは、テレワークにぴったりの組み合わせだ

マルチディスプレイ環境の「拡張」機能を活用しよう

「単体の液晶モニター」とは、ノートPCで言えば液晶パネルの表示部のみを取り出して、単体で利用できるようにしたものと考えてよい。デスクトップPCが主流だった頃は、必ずこの液晶モニターを組み合わせて使っていたため、社内でもまだ見かける機会は多いだろう。

ノートPCに単体の液晶モニターを接続すると、ノートPCと液晶モニターの両方にデスクトップが表示される「マルチディスプレイ」(今回のように2台を使う場合はデュアルディスプレイ)という状態になる。Windows 10ではマルチディスプレイ機能を標準でサポートしており、デバイスドライバや設定ユーティリティなどをインストールする必要はない。

  • ノートPCと液晶モニターを、モニターケーブルで接続するだけでよい

    ノートPCと液晶モニターを、モニターケーブルで接続するだけでよい

マルチディスプレイには二つの表示設定がある。一つはすべてのモニターに同じ画面を表示する「複製」設定だ。この設定だと表示領域は増やせないので、今回のテーマには向かない。テレワークで何よりもオススメなのは、それぞれのモニターに別々のデスクトップを表示する「拡張」設定だ。

拡張設定にすると、ノートPCの内蔵液晶モニターと、単体の液晶モニターの両方にデスクトップが表示され、それぞれを個別に利用できるようになる。ノートPCのほうには作成中の書類ファイル、液晶モニターのほうには参考資料のPDFファイルやExcelファイルを表示すると言ったことが可能だ。

冒頭でも述べたとおり、液晶パネルが小さなノートPC1台で作業する場合は、それぞれのアプリをタスクバーから切り換えて表示する必要があった。しかしマルチディスプレイ環境にすれば、視線を横にちょっと動かすだけで資料をチェックできる。メールアプリやチャットアプリなど、素早い対応が求められるものを常に表示させておくのもよいだろう。

  • ノートPCの横や上に液晶モニターのデスクトップが来るように設置すると便利

    ノートPCの横や上に液晶モニターのデスクトップが来るように設置すると便利

また単体の液晶モニターは、パネルサイズが大きい。Windows 10のスケーリング設定で文字やアイコンのサイズを大きくしなくても、視認性は十分高い。そのためWebブラウザの画面や仕事で使う複数の資料を並べて、さまざまな情報を比較検討したりすることも楽に行えるようになる。

オフィス内で個人に割り当てられたスペースが狭い場合、それなりに大きめで場所を取る液晶モニターを追加で設置するのは難しい。しかし自宅で作業するテレワークなら、液晶モニターを1台追加する程度のスペースを確保するのはそれほど難しいことではない。仕事の作業効率を考えれば、最優先で導入を考えたい機材の一つである。

パネルサイズは24~27型、表示の美しさ重視なら4Kモデル

テレワーク用にオススメなのは、24~27型パネルを搭載する液晶モニターだ。複数のウィンドウを並べて使うなら、画面サイズが大きいほうがよいからだ。

19~20型の比較的コンパクトなモデルもあるが、設置に必要な横幅や奥行き自体は、24~27型モデルと比べてそれほど違いがあるわけではない。ただ、だからと言って30型以上の超大型モデルだと、設置場所を確保するのも難しくなる。やはり24~27型あたりがサイズ感としてはちょうどよい。

「解像度」にも注目したい。24~27型の液晶モニターだと、フルHD(1,920×1,080/1,200ドット)、WQHD(2,560×1,440/1,600ドット)、4K(3,840×2,160ドット)という3タイプがある。

4K解像度をサポートする液晶モニターでは、デジカメ画像や動画を非常に精細に表示できる。グラフィックスデザインや、デジタルカメラの高度な補正を行なう業務を行う場合にオススメしたい液晶モニターだ。またWindows 10のスケーリング機能で拡大設定にすると、なめらかで美しいアイコンや文字を表示できる。

2、3年前まで4K対応モデルはかなり高価で、気軽に導入できるようなものではなかった。しかし最近は低価格化が進んでおり、「P2721Q 27インチワイドモニター」のように、5万円以下(税抜き4万6980円、2月1日まではキャンペーンで4万2282円)で購入できるモデルも登場している。表示クオリティを重視するなら、4K対応モデルはかなりオススメできる選択肢だ。

  • 低価格ながらも4K対応で、映像入力端子も充実している「P2721Q 27インチワイドモニター」

    低価格ながらも4K対応で、映像入力端子も充実している「P2721Q 27インチワイドモニター」

4Kよりも解像度が低いWQHD/フルHD対応モデルは、4K対応モデルよりも価格が安いというメリットがある。とくにフルHD対応モデルでは、「S2421HN 23.8インチワイドモニター」のように1~2万円台(税抜きで1万4980円、1月25日までキャンペーンで1万2733円)で購入できる製品も多い。

  • 23.8型パネルを採用し、フルHD解像度をサポートする「S2421HN 23.8インチワイドモニター」

    23.8型パネルを採用し、フルHD解像度をサポートする「S2421HN 23.8インチワイドモニター」

フルHD対応モデルやWQHD対応モデルは、4Kモデルに比べると表示の精細感は劣るのは事実だ。しかし一般的なビジネス用のアプリを利用した書類作成や情報収集、デジカメ画像や動画を見る程度の用途ならまったく問題はない。

ノートPCの充電とディスプレイ接続がケーブル一本でOK!

機能面で注目したいのは、「USB PD」対応の液晶モニターだ。USB PDとは「USB Power Delivery」の略で、楕円形の「Type-C」形状のUSBポートを使ってノートPCなどを充電できる機能のことである。そして最近の液晶モニターだと、このType-Cコネクタがディスプレイ入力端子としての機能も備えることが多い。

つまり液晶モニター側のType-Cと、ノートPC側のType-Cを接続すれば、ノートPCの充電と液晶モニターとのディスプレイ接続が、ケーブル1本ですむのだ。ノートPC側でも、USB PD対応でディスプレイ出力が可能なType-Cポートを搭載している必要はあるものの、その利便性は非常に高い。

  • インテルの「インテル® Core™ I5-1135G7」などを搭載する「Latitude 5420」シリーズなど、多くのモデルで充電と映像出力に対応するType-Cを装備する

    第11世代 インテル® Core™ i5-1135G7 プロセッサーを搭載する「Latitude 5420」シリーズなど、多くのモデルで充電と映像出力に対応するType-Cを装備する。第11世代 インテル® Core™ i5-1135G7 プロセッサーを搭載した「Latitude 5420」であれば、HDMIとType-C(2ポート)を使用して外部モニターを同時に3台表示可能である。

またType-Cを搭載する液晶モニターでは、複数のUSB対応周辺機器を利用できる「USBハブ」機能にも対応する。液晶モニター側にプリンタや外付けHDDなどの周辺機器をまとめて接続しておけば、液晶モニターとType-Cケーブルで接続するだけで、そうした周辺機器を利用できる。出張時などノートPCだけを持って行きたいときは、Type-Cケーブルを外すだけでよい。

デル・テクノロジーズでは、2021年1月に発売した新しいLatitudeシリーズやOptiPlexシリーズをはじめとして、さまざまなPCでUSB PDとディスプレイ出力への対応を進めており、今後もそのラインナップは増えていく予定である。

また液晶モニター側でも対応が進められていおり、前述の4K対応「P2721Q 27インチワイドモニター」のほか、WQHD対応の「P2421DC 23.8インチワイドモニター」(税抜きで3万5980円)などが、このUSB PDやディスプレイ入力に対応したType-Cを装備する。

  • Type-Cを装備するWQHD対応の「P2421DC 23.8インチワイドモニター」

    Type-Cを装備するWQHD対応の「P2421DC 23.8インチワイドモニター」

ノートPCとの組み合わせで利用する場合は非常に便利なので、新しく液晶モニターを購入する際は、是非検討して欲しい機能の一つである。

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原稿/撮影 竹内亮介

監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
   広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也

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