自転車の購入は、お店に並んでいるものを選ぶだけとは限らない。
というのも、フレームやパーツを一つずつ選び、自分の暮らしや遊び方に合う一台を組み上げる「カスタムビルド」という楽しみ方があるからだ。
とはいえ、初心者にとっては「パーツに詳しくないと無理そう」「お金がかかりそう」「何を相談すればいいかわからない」と感じるかもしれない。
そこで訪れたのが、広島のサイクルショップ・Grumpy(グランピー)だ。
山にも海にも近い場所に店を構える同店は、街乗りからツーリング、キャンプまで、日常と遊びをつなぐ自転車を提案しているショップだ。フレームの修理や塗り直し、カスタムペイント、組み立てまでをすべて店舗内で完結できる体制を整え、カスタムビルドにも力を入れている。
今回は、Grumpyで働く池田さんと竹之下さんに、カスタムビルドの魅力や初心者が相談するときのポイント、自分に合う一台を考えるうえで大切なことを聞いた。
- PROFILE -

オープン当初からGrumpyで14年ほど勤務。一人ひとりの個性や使い方に合った自転車を提案している。幼い頃から自転車に乗るのが当たり前だったため、好きになったきっかけは自分でもよくよくわからないのだとか。

約10年前にGrumpyに新卒入社。ペインターとしての塗装をはじめ、金属フレームの溶接カスタムも担当している。自転車で走ることそのものが楽しいという。
使い方も見た目も自分好みに。
カスタムビルドって何?
店内を見渡すと、そこにはフレームやハンドル、タイヤ、サドル、バッグなど、多彩なパーツがずらりと並んでいる。そもそもカスタムビルドとは、どのような楽しみ方なのだろうか。
――カスタムビルドの魅力を教えてください。
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一人ひとりの使い方や遊び方に合わせて自転車を作れることが、カスタムビルドの魅力です。例えば、荷物を積みたい人もいれば、少しでも速く走りたい人、通勤で毎日乗りたい人もいますよね。 パーツを選んで組み上げることで、それぞれのニーズにマッチする自転車が手に入ります。 |
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量産車は、幅広い人に合うように作られています。そのため、より「かゆいところに手が届く」のが、カスタムビルドの良さですね。 |
魅力はわかったものの、カスタムビルドは「自転車に乗り慣れている人向け」というイメージもある。初心者でも相談できるのだろうか。
――初心者でも、カスタムビルドを相談できるのでしょうか?
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もちろん、できますよ。 |
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ペイントで自転車の見た目をカスタムするなら、初心者かどうかは関係ありませんしね。 |
YouTubeやSNSで目にする、雰囲気のある一台。実はそうした自転車の多くは、フレームやパーツを選びながら、その人の使い方に合わせて組み上げられているという。
そう聞くと少し難しそうにも感じるが、Grumpyでは「まずは好きな雰囲気や使い方を話すところからでいい」と考えているようだ。
――初心者から相談を受けるとき、どんなことをヒアリングされますか?
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まずは「使い方」ですね。通勤で使うのか、ツーリングやキャンプで使うのかによって、使用するパーツは異なります。そのうえで、パーツの色や素材を決めていきます。 無数にあるパーツの中から選んでいく作業は、まさにカスタムビルドの醍醐味。おもしろいですよ。ご自身の感性にヒットする自転車の写真をあらかじめ選んでおいていただければ、そのイメージに沿ってパーツ選びをお手伝いします。 |
もちろん、最初から詳しく調べ込む必要はない。
好きな自転車の写真を集めたり、気になる雰囲気を眺めたりするだけでも、相談のきっかけになる。英語で検索して海外の車体を見たり、古い自転車のデザインを参考にしたり――そんな寄り道も、カスタムビルドの楽しみの一つだという。
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僕たちはさまざまな自転車に乗っていますので、「こういう使い方がしたい」「こんな見た目の自転車が欲しい」と話していただければ、それに合った提案ができますよ。 |
Grumpyでは、YouTubeでも自転車にまつわる情報を発信している。自分にはどんな一台が合うのか、イメージを膨らませるヒントになりそうだ。
日常に、ちょっとした遊びを。
自分らしい一台の作り方
Grumpyが提案する自転車には、どこか「遊び」の気配がある。
街を走るだけでなく、少し遠くへ出かけたり、キャンプ道具を積んだり、いつもの通勤路をあえて遠回りしたり――。日常の延長に小さな冒険を取り入れられるのも、自転車の魅力だ。
――カスタムビルドを提案するとき、Grumpyさんが大切にしていることは何ですか?
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「お客さまのご要望にお応えする」のはもちろん、「遊び心」も大切にしています。例えばこちらは「MIDNIGHT SPECIAL」というロードバイクを、街乗り用にカスタムビルドした一台です。 センタースタンドやラックを付けて、ハンドルを替え、シマノの電動オート変速(Q’AUTO〈クォート〉)や油圧ブレーキを搭載しました。でも、実用性だけに寄せすぎるとおもしろくないので、タイヤを鮮やかにカラーリングして「遊び心」を加えています。 |
クラシックな風合いの一台は、実用性と唯一無二のオリジナリティを兼ね備え、独特な存在感を放っていた。
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ただ、初めから「こんな一台が欲しい」と明確に決まっている方ばかりではありません。 イメージがまだ固まっていなかったり、自転車の使い方と欲しい一台が合っていなかったりする場合は、そのズレを一緒に整理するよう心がけています。 |
通勤、キャンプ、ツーリング。
使い方に合うパーツの選び方
ここまで話を聞いてきて、カスタムビルドは「最初から理想の一台を完成させるもの」というより、自分の使い方や好みに少しずつ近づけていく楽しみ方なのだと感じた。
では、用途に合うパーツはどのように選べばよいのだろうか。
――使い方によって、パーツはどのように選べばよいですか?
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通勤用なら毎日乗るので、耐久性を重視したいですよね。消耗しやすいうえに、メンテナンスの時間も取りにくいでしょうから。 |
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キャンプに行くなら、現地まで走るための走破性も必要になります。積む荷物の重さによっても、選ぶパーツは変わります。 今持っているキャンプ道具や、これから買う予定のアイテムをお伺いしながら、パーツを調整して組み上げていきます。 |
ツーリング用なら、走りたい距離をヒアリングし、体重や体格も考慮しながらパーツ選びをサポート。街乗りだけでなく、ツーリングも楽しむ池田さんや竹之下さんらは、実際にパーツを使って確かめた経験をもとにアドバイスしてくれるため、初心者にも心強い。
――ちなみに、初心者でも実感しやすいカスタムポイントはどこですか?
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まず、ハンドルは違いがわかりやすいですね。形によって、乗車する姿勢が変わりますから。 あと、タイヤとサドルも実感しやすいです。タイヤの太さや硬さで乗り心地が変わりますし、サドルも人によっては座った瞬間にお尻が痛くなることがあります。 |
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全部言われちゃいましたけど(笑)、最近大切だと思うのはポジションですね。 長い距離を走るときも、ポジションを適切に調整しておくと疲れにくくなります。 |
一方、初心者には違いが見えにくいのが変速機だという。最初はわからなくても、乗り続けるうちに少しずつ気になる点がでてくる。そうした変化もまた、自転車との付き合いが深まっていく面白さなのだろう。
ショップと話せば見えてくる。
自分に合うパーツと
「SHIMANO CUES」
取材中にも話題に上がったように、カスタムビルドで初心者が迷いやすいものの一つが、変速機やブレーキといった自転車を構成する主要パーツの集合体「コンポーネント」選びだろう。
しかし、最初からすべてを理解しておく必要はない。どんな道を走りたいのか、どのように使いたいか、予算はどれくらいなのか。そうした希望をショップに伝えれば、自分に合う選択肢が少しずつ見えてくる。
コンポーネントは、初心者にとって違いが見えにくい部分でもある。それでも、毎日の通勤や週末のツーリングに使うなら、扱いやすさや耐久性は大切だ。
そうした選択肢のひとつとして、シマノのコンポーネントシリーズ「CUES(キューズ)」がある。CUESは、さまざまなタイプの自転車に合わせて選べる、豊富なラインアップも魅力。仕様や組み合わせるパーツによって価格は変わるが、コンポーネント一式を5万円程度からそろえられる。
――CUESには、どのような利点があると思われますか?
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海外ブランドのパーツだと、入荷に時間がかかることもあります。その点、CUESはシマノの製品なので、国内で比較的パーツを揃えやすいことが大きなメリットです。 必要なパーツを組み合わせて提案しやすく、カスタムビルドにも取り入れやすいと思います。 |
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比較的手に入りやすい価格帯で、耐久性に圧倒的に優れているのも良いですよね。僕も欲しいくらいです(笑)。 |
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最近登場した電動オート変速(Q’AUTO)のような機能は、変速に慣れていない初心者には喜ばれるのではないでしょうか。 |
そして、池田さんと竹之下さんは、最後にこんなメッセージを送った。
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自転車なら、世界最高峰のものを手に入れられる可能性があります。 同じ乗り物でも、自動車やバイクであれば、普通の人が買える金額ではないかもしれません。でも、自転車なら手が届く範囲で考えられます。 移動に使えて、趣味としても楽しめて、健康維持にもつながる。そう考えると、とても魅力の多い乗り物だと思います。 |
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安心して飛び込んできてください。 自転車の「沼」に、つい夢中になってもらえたらうれしいですね(笑)。 |
自転車に乗り始めてしばらく経つと、少しずつ気になる部分が出てくる。ハンドルを替えたい。もう少し荷物を積みたい。もっと自分らしい見た目にしたい。
そうした変化も含めて楽しめるのが、カスタムビルドのおもしろさなのだろう。
最初からすべてを決めきる必要はない。ショップと相談しながら、自分の暮らしや遊び方に合う一台を考えていく。選ぶ過程も含めて、自転車はもっと好きになれるはずだ。
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シマノは、世界中の自転車を愛する人の感動に寄り添いたいと願い、品質にこだわった本当に信頼されるものづくりをめざしています。今までもこれからも「こころ躍る製品」を皆様にお届けしてまいります。
Photo:田中 大介
【店舗情報】
Grumpy
広島県広島市西区庚午中1丁目18-32 ドルミ庚午101
営業時間:12:00-19:00/定休日:毎週水・木
https://www.grumpy.jp/
[PR]提供:シマノセールス













