財務・経理担当者や税理士、公認会計士など、多くの数字を扱う実務家にとって、電卓は単なる計算機ではなく業務の効率と正確性を支える重要なツールだ。PCやスマホが普及した現在でも、「早打ちで正確に大量の数字を処理する」という場面では、電卓の優位性は揺るがない。
そんなユーザーたちから長年支持されてきたカシオ計算機(以下、カシオ)の「本格実務電卓」が、5年ぶりにデザインをリニューアルした。新モデルは従来の操作性を維持しながら、液晶表示の大型化や本体の安定性向上など、実務での使いやすさに関わる部分を見直している。本記事では、検算機能を備えた「JS-20WKD」と、日数・時間計算機能を備えた「JS-20DD」を、公認会計士である筆者の視点からレビューしていく。
今回試用した「JS-20WKD」と「JS-20DD」は、5年ぶりにリニューアルされたカシオの本格実務電卓だ。筆者自身、公認会計士・税理士として実務で日常的に電卓を使用しているほか、かつて公認会計士試験の受験勉強にも取り組んだ経験がある。その経験から実務でも資格試験でも、電卓には正確性や入力スピードだけでなく、長時間使い続けてもストレスを感じにくい操作性が重要だと感じている。新モデルでは、そうした実務ユーザーや受験者が重視するポイントに改良が加えられている。
両モデルに共通する最大の進化は、液晶表示エリアのサイズが従来モデルより約10%拡大された点だ。状態表示も見やすくなり、視認性の向上が図られている。
-

「JS-20WKD」と「JS-20DD」とも画面表示エリアが拡大
実務に必要十分な12桁表示という基本仕様は変わらないが、表示が大きくなったことで、長時間の作業でも目の負担が明らかに軽減される。伝票や資料の数字を確認しながら電卓を操作する場面では、視線移動が減るだけでもミス防止に効果があるのだ。筆者が実際に使っていても、視認性が向上したことで液晶画面を覗き込むような動作が減ったように感じた。
-

視認性が非常に高くなった
もうひとつの進化点が、本体裏面のゴム足だ。今まで以上に安定した使い心地を目指し、本体裏面のストッパーに、より滑りにくい素材※を採用しているとのことで、安定性の向上が図られているのだとか。
※当社同等従来品との比較
早打ちを多用すると電卓が少しずつ動いてしまうストレスは、意外と業務効率を下げる要因になる。この点の向上は地味ながら実務でうれしい進化だ。
なお、キーの間隔や打鍵感は従来モデルをしっかり踏襲。数字キー、クリアキー、機能キーを色分けしたデザインも継承されており、目的のキーを見つけやすい。5年ぶりのリニューアルと聞くと大きな変化を想像するが、本格実務電卓として支持されてきた操作性は維持したまま、視認性や安定性を磨き上げた点が今回の特徴といえる。3キーロールオーバーによる早打ち対応や、数字が消えにくい2色成型キーなど、本格実務電卓ならではの基本性能も引き続き備えている。
有価証券報告書などの開示書類作成や社内報告資料の作成など、計算ミスが許されない業務に携わる経理担当者や士業の方にとって、検算機能を搭載した「JS-20WKD」は魅力的な選択肢だ。
-

「JS-20WKD」
なぜなら、同じ計算を再度入力して結果の一致を確認できるため、入力ミスがないかをその場でチェックできるからだ。伝票集計や大量の数値処理を繰り返す場面では、「念のため検算しておきたい」というニーズが必ず出てくる。一度計算を行って「=」キーで計算結果を表示した後、キー群左上の「検算」キーを押すと検算モードに切り替わる。再度同じ計算を行った際、一度目と異なる数字を入力すると音で警告し、内容が一致していれば液晶画面に「OK」と表示される。
筆者自身、会計監査や税務の現場などでこうした確認作業を日常的に行っているが、検算を電卓側でサポートできる点は実務上のメリットと感じた。金融機関や上場企業の経理部門、会計事務所など、「正確性が最優先される環境」で長く使われてきたカシオの本格実務電卓のDNAを、しっかり受け継いだモデルといえるだろう。
一方、簿記検定や税理士試験などの資格試験を受験する方には、日数・時間計算機能を備えた「JS-20DD」がおすすめだ。
-

「JS-20DD」
商業簿記の試験では、支払利息・受取利息の端数利息計算、1株当たり当期純利益の計算などで「日数」を正確に求める場面が頻繁に出る。また、工業簿記・原価計算の試験では、勤務時間の集計や時給計算など、時間計算が必要な問題も少なくない。手計算で日数を数えたり、時間を分・秒に直したりする手間を大幅に減らせるため、解答スピードと正確性の両方で有用だろう。
日商簿記検定や公認会計士試験など、試験によって電卓の使用規定は異なるため事前確認は必要だが、カシオ計算機の本格実務電卓は多くの資格試験受験者にも親しまれてきたシリーズだ。学習段階から同じ機種に慣れておくことで、本番での操作ミスを防ぎやすくなるだろう。
今回の新製品は、派手な新機能を追加するのではなく、「見やすさ」「安定感」「継続性」といった実務や資格試験で重視されるポイントを丁寧に磨き上げた印象だ。
・計算ミスが許されない実務家(経理・公認会計士・税理士など)
→検算機能付きの「JS-20WKD」
・日商簿記検定などの資格試験受験者
→日数・時間計算機能付きの「JS-20DD」
と、それぞれの用途に応じた選択肢が用意されている。
電卓は日々何度も触れる道具だからこそ、わずかな視認性や操作性の違いが作業効率に影響する。5年ぶりにリニューアルされたカシオの本格実務電卓は、そうしたヘビーユーザーのニーズに応えるアップデートになっていると感じた。気になった方は、実際に手に取って画面の大きさと打鍵感を確かめてみてほしい。
本格実務電卓「JS-20WKD」(検算タイプ)について詳しくはこちら
本格実務電卓「JS-20DD」(日数・時間計算タイプ)について詳しくはこちら
[PR]提供:カシオ計算機株式会社



