私たちの健康な暮らしを支えてくれる「薬」。ですが、薬を正しく使うためには、薬をつくり、品質を担保して安全にお届けするだけではなく、薬の扱い方をきちんと理解し、生活者の方にまで伝えていくことも大切です。それはいわゆる医薬品だけでなく、スキンケア・オーラルケア製品などでも同じこと。そんな私たち生活者と、製薬会社を繋ぐ架け橋の役割を担っているのが「学術」という仕事です。
学術とは、製薬会社が販売している製品に関する専門情報を整理し、OTC-MRが、店頭で販売に従事される皆さまへ正しく情報提供を行うための教育・研修などを行う職種です。いろいろな製品の効果や安全性を正しく理解し、伝えるための重要な役割を果たしています。今回の記事では実際に学術部門で働く第一三共ヘルスケアの担当者にインタビューを実施しました。
\ お話を聞いたのはこの方々! /
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長谷川明子さん第一三共ヘルスケア株式会社 営業本部 営業企画グループ
学生時代は生命科学分野を専攻し、生殖医療に関する研究に取り組む。その経験から医薬品業界を志し、医療用医薬品業界で約14年勤務した後、現職に転職。現在は医薬品の学術担当を務める。
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花岡祐未さん第一三共ヘルスケア株式会社 営業本部 営業企画グループ
大学卒業後、化粧品メーカーに入社。出産や育児などのライフステージの変化を実感するなかで、美容だけでなく健康分野への関心が高まり、第一三共ヘルスケアに転職。現在はヘルス&ビューティー製品の学術を担当する。
営業部門なのに“売らない”学術チームってどんな仕事?
――お二人は現在、どのようなお仕事をされているのか教えてください。
長谷川さん:私たちが所属する学術チームは、第一三共ヘルスケアの営業企画グループに属していますが、商談や営業活動に直接携わるのではなく、主に社内・社外に向けた研修や情報提供を行っています。私はOTC医薬品の学術を担当しています。
花岡さん:私はヘルス&ビューティー(H&B)を担当しています。学術チームは全体で4名の体制になっており、医薬品担当が2名、H&B担当が2名という形で分かれて活動しています。
――製薬会社の営業というとMR(医薬品情報担当者)がイメージされますが、学術チームとはどのような違いがあるのでしょうか?
長谷川さん:第一三共ヘルスケアのOTC-MRの場合は、実際に取引先や店舗に足を運び、商談を行って自社製品の採用や販売数を増やす提案活動を行っている営業職です。
一方で私たち学術担当は、弊社の営業部門だけでなく、生活者が製品を手にする現場である販売店が必要とする情報を集めて資料を作り、販売をサポートする業務であることが大きな違いです。社内への情報提供だけでなく、得意先企業の販売員や薬剤師、登録販売者向けの勉強会なども実施しています。また、社内の新入社員研修における学術研修も担当しており、人材育成にも携わっています。
――生活者まで正しい情報や価値を伝えるためのサポートや、人材育成の一端を担っているのが学術チームなんですね。
花岡さん:どの製品も専門的な情報をそのまま発信するだけでは、生活者の方にはなかなか届きません。高度な情報やエビデンスを理解しやすく、活用しやすい形へとかみ砕いて伝えることが重要です。また、私が担当するH&B領域では、その方面で高い専門性を有している方が多いのですが、一方で販売に関して薬剤師や登録販売者のような資格は必要ありません。そのような有資格者以外の販売担当の方にも、製品の正しい知識や価値を知っていただけるよう、勉強会の実施や資料作成をしています。
――確かに、昔から知っていると思っていた製品でも正しい使い方を理解できていなかった、なんてこともありますよね。
長谷川さん:まさにその通りで、例えばロキソニンはよく知られているブランドなので「1回1錠」というイメージを持たれている方が多いんですね。ですが、市販のロキソニン内服薬(飲むタイプの薬)には複数の製品があり、服用量も製品によって異なります。例えば、「ロキソニンSプレミアム」は1回2錠なんです。
これは、製品によって頭痛や生理痛などのメカニズムに着目した処方設計を行っているためです。有効成分の種類や量が増えれば錠剤は大きくなりますが、飲みやすさと両立できるよう、製品によっては1回2錠の服用で設計しているものもあります。そういった理由や背景も含めてお伝えして、驚かれたり、納得していただいたりすると、学術という仕事の大切さを実感できますね。
花岡さん:店頭で販売に従事される皆さま、OTC-MRなど、伝える相手に合わせ、いかにわかりやすく伝えるのか、というコミュニケーションは欠かせません。またH&B領域では、成分だけでなく使用感の心地よさやパッケージなどもお客さまが選ぶ際のポイントになりますので、そういった部分にも勉強会などでは触れるようにしています。
\ 製薬会社の仕事って……? /
業界に携わる人々に“伝える力”を渡す仕事
――お二人が学術チームで働きたいと思ったきっかけを教えてください。
長谷川さん:大学卒業後は何度か転職をしましたが、ずっと医療用医薬品業界にいました。直近の会社で研修業務を担当して、研修のような人材育成に関わる仕事も、生命に関わる医薬品の仕事も、両方できる仕事をしたいと考えるようになりました。それを叶えられるのが、この学術の仕事だったんです。
花岡さん:私は、最初は「美容」に興味があったので化粧品メーカーに就職しました。ですが、出産や育児を経て、自分の軸が「美容」から「健康」へとシフトしていったんです。そこから、医薬品業界に興味を持ちました。今までのキャリアを活かしながら、生活者の健康を支え、より良い選択をサポートし、QOL向上に貢献できることを探していたときに、学術の仕事に出会いました。
――学術の仕事をしていて、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
長谷川さん:やはり社内メンバーから「説明してくれたおかげで、得意先への提案がうまくいった」「難解なエビデンスがスッキリと理解できた」と感謝されたときです。営業活動を後押しでき、その先の生活者に製品の正しい価値を届けられていると実感できることが、この仕事への一番のモチベーションになっていますね。
花岡さん:「お客さまに自信をもって製品をご案内できるようになった」と言っていただいたときは嬉しかったですね。私たちが作成した資料や研修がしっかりと活用されて、製品の価値や正しい知識として伝わっている。そのことが実感できたときに、学術として裏から支えるという役割を果たせているという手ごたえを実感できます。
\ どんな会社? /
困ったときに社内外から頼りにされる“学術”の重要性
――学術の重要性や必要性を実感するのは、どのような場面ですか?
長谷川さん:OTC医薬品は、医師の処方箋なしで購入できるからこそ、適切な情報提供が絶対に欠かせないものだと考えています。先ほどのロキソニンのように服用方法を正しく理解できていなかったり、何年も同じOTC医薬品を服用されていた方が、実は持病の変化で服用できない状態だったケースがあったりすることも少なくありません。必要な情報が正しく生活者の方に伝わるように、私たち学術がバックヤードで基盤を整えていく必要があると強く感じています。
花岡さん:勉強会を実施した後に「店頭での伝え方が見えてきた」という社内からのフィードバックや、「もっと勉強会の回数を増やしたい」という社外販売員の方からのポジティブな声もたくさんいただいています。学術チームとしてお伝えしたことが、行動を変えるきっかけになっていることが、とてもうれしいです。
――今後、第一三共ヘルスケアの学術チームとして、どのように進化していきたいですか?
花岡さん:今は、社内教育の仕組みづくりにも力を入れています。OTC-MRの学術レベルの標準化と全体の底上げを目指し、必要な情報を自発的に学べるeラーニングの仕組みを整え始めました。大きく世の中が変化していくなかで、ベースとなる知識の底上げは重要な課題です。「困ったときは学術に聞けばなんとかなる」という安心感を確立しつつ、自発的に学びたくなる環境まで整えていく。社内から「自分も学術チームに行ってみたい!」と思ってもらえるような、憧れの部門にしていきたいです。
長谷川さん:実は社内だけでなく、社外からも「ちょっとこれがわからないんですが……」と相談を受けることも多いんです。なかには弊社製品と直接の関係はないものもありますが、どのような場面でお困りごとがあるのかとても勉強になりますし、頼りにしていただけているんだな、とうれしく思います。
花岡さん:第一三共ヘルスケアはロキソニンSやルルなどのOTC医薬品から、ミノンやクリーンデンタルなどのH&B製品まで幅広いラインアップを扱っています。だからこそ、「まずは第一三共ヘルスケアに聞いてみよう」とご相談をいただける機会も多いのかもしれません。
\ どんな会社? /
知識を活かした、自分らしいキャリア選択
今回のインタビューでは、学術職が単に製品知識を持つだけではなく、その知識を「伝わる形」に変換し、社内外のさまざまな人を支えている仕事であることがわかりました。
営業や販売現場を支え、そのさきの生活者へ正しい情報を届ける学術職。「製品知識を活かして、正しく価値を伝えていきたい」――そんな人にとって、学術は魅力的なキャリアの選択肢になるのではないでしょうか。
\ 製薬会社の仕事って…… /
[PR]提供:第一三共ヘルスケア








