• “空気に感謝するまつり”って? ──パナソニックと山形県・朝日町の「空気神社」が未来に伝えたい空気の大切さ

普段、当たり前のように吸っている空気。そんな空気を世界で唯一のご神体としてまつる「空気神社」が、山形県・朝日町にあります。空気神社で年に一度、本殿が公開されるのが「空気まつり」。さまざまな企業が参加する空気まつりに、“空気のプロ”として3年連続でブース出展しているのがパナソニックです。空気神社とも特別な縁のあるパナソニックが、目に見えない空気の価値をどのように伝えようとしているのか――マイナビニュースが、その取り組みと思いに迫ります。

世界にひとつだけの「空気をまつる神社」。
パナソニックとの縁は建立時から

空気をご神体とする空気神社って?

  • “空気神社

空気神社は、山形県・朝日町の、空気の澄んだブナ林に囲まれた森にあります。真っ先に目を引くのは、5メートル四方のステンレスの鏡板です。空気神社は宗教性のない、空気と自然に感謝してつくられた、世界にひとつだけの環境モニュメントなのだとか。実は山形県は、都道府県単位で集計したPM2.5濃度が2016~2019年度に4年連続で全国一低い値となるなど、空気がきれいな県としても知られているのです。

空気神社とパナソニックの歴史

  • 山形県朝日町の鈴木浩幸町長

空気神社の成り立ちを、朝日町の鈴木浩幸町長が教えてくれました。きっかけは1973年、山仕事の最中に町民が「森で休むと心が落ち着き、疲れがとれる」と実感し、きれいな空気の価値に気づいたことによる提案でした。当時は環境への関心が低く実現しませんでしたが、その後の意識の高まりと町おこしの機運を受けて建立の会「空気神社奉賛会」が立ち上がり、1990年に完成しました。「空気は当たり前にあるけれど、本来はもっと感謝すべき大切な存在。それを改めて実感し、考えるきっかけになる場所が空気神社なのです」と町長は語ります。

パナソニックとの縁は、建立時にさかのぼります。当時、換気扇などを手がけていた松下精工(現在のパナソニックのIAQ[Indoor Air Quality]事業の前身)が寄付を行ったことで、両者の縁が生まれました。

その後、時を経て2022年、コロナ禍で空気への関心が高まるなか、「健康には良い空気が欠かせない」という両者の思いが重なったことがきっかけで本格的なコラボレーションがスタート。以来、パナソニックは、空気神社を「環境の町」のシンボルとして発信していく朝日町の取り組みに協力し、本殿の空気質のさらなる向上をはかる次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」などを設置したほか、小学生に空気の大切さを伝える「キッズ エアラボ」の取り組みなどを行ってきました。 とりわけ心に残っているのが、空気神社の空気を期間限定で東京の街なかに再現した取り組みだといいます。「パナソニックの独自技術により朝日町の空気を見事に再現しており、本当に驚きましたし、感激しました。その技術が今後どんどん進化していけば、地球環境を守ることにもつながっていくはずです」。

そんなパナソニックに対して鈴木町長は「パナソニックさんの技術が世界の人々のために発展していってくれれば、ご縁を持てた町としてこれほどうれしいことはありません」と期待を寄せていました。

年に一度の御開帳や巫女の舞。大勢の家族連れでにぎわう「空気まつり」レポート

空気に感謝する3日間「空気まつり」

空気まつりは、空気神社が一年で最もにぎわう行事です。世界環境デーであり、朝日町が条例で「空気の日」と定める6月5日と、その前後の土日に開かれます。2026年は6月5日から7日までの3日間にわたり開催されました。

この日は晴天に恵まれ、鏡板には青々と葉を茂らせたブナ林や青空が映し出されていました。空気神社は、参拝方法もユニークです。二礼し、四拍手に合わせて心の中で「春・夏・秋・冬」と唱えたあと、手を大きく広げて深呼吸。きれいな空気をめいっぱい吸い込み、吐きながら空気に感謝します。来場者の笑顔から、新緑の中で自然の恵みを感じる体験になったことが伝わってきました。

  • 空気まつり

空気まつり最大の見どころは、この期間だけ特別に公開される地下本殿の御開帳です。地下本殿は、鏡板の下にあり、はしごで3メートル下へ降りた地下空間には、ひんやりとした空気が満ちています。地上の鏡板の上では、巫女装束をまとった地元の小学生が「巫女の舞」を奉納しました。新緑のブナ林と紅白の装束が鏡板に映り込み、厳粛な空気がただよいます。

  • 空気まつり
  • 空気まつり

家族に大好評のワークショップ

神社の麓の広場では、空気にまつわるさまざまな企業がブースを出展しています。にぎわいを見せていたのが、パナソニックのブース。2024年から3年連続での出展となります。目玉となるのは、気泡緩衝材「プチプチ(R)」で知られる株式会社川上産業とのコラボによる、オリジナル風車づくりのワークショップです。プチプチを折って風車をつくり、シールで思い思いに飾りつけ、完成したら扇風機の風で回して楽しみます。たくさんの子どもたちが風車を回して歓声を上げ、広場を走り回って全身で空気を感じていました。

また、ブースには省エネに貢献するエアコンや空気清浄機、次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」も。興味深そうに眺める人や、スタッフに積極的に質問する人の姿から、来場者の「きれいな空気」への関心の高さがうかがえました。

  • 空気まつりのパナソニックのブース
  • オリジナル風車づくりのワークショップ
  • 空気まつりのパナソニックのブース

空気まつりに参加した社員スタッフの思い

ブースには、イベント運営スタッフの社内公募に自ら手を挙げて参加した社員の姿もありました。

  • パナソニックHVAC&CCシステムズの手塚大輝さん
  • パナソニックHVAC&CCシステムズの手塚大輝さん

普段は大型施設などで使われる業務用空調の設計・開発に携わる手塚大輝さん。応募の背景には、地域への思いがありました。地元は山形県で、朝日町は昔から身近な場所だと話します。「ずっとこの山形で育ってきたので、パナソニックの社員として、空気を通じて何か貢献できればと思い、参加しました」。

手塚さんは、設計・開発という仕事柄、製品を使っていただく方と直接話す機会は多くないため、お客様と直接会話ができることを楽しみにしていたそうです。「当日は、小さな子どもからお年寄りまで、幅広い世代の方が来て下さり、とても嬉しかったです。また、自分たちが手がけた製品が、こうしてお客様のもとに届いているんだと実感できたのは、何よりの収穫でした」、と振り返ります。特に印象に残ったのは、パナソニックの出展を知って足を運んでくれた来場者の多さです。「パナソニックだから来た」という声に、ブランドへの信頼の大きさを感じた手塚さん。 誇らしさと同時に、責任の重さも強く感じたといいます。「これだけの価値を認めていただいているんだと実感しました。その名に恥じないよう、これからも設計・開発にしっかり取り組んでいきたいと思います」。

  • パナソニックHVAC&CCシステムズの吉川和子さん
  • パナソニックHVAC&CCシステムズの吉川和子さん

一方、同じく社員スタッフとして参加した吉川和子さんが普段携わるのは、全国の展示会・研修会で代理店や販売店にエアコンを提案する仕事です。20代の10年間、神社で巫女として助勤した経験があったことも、今回の応募のきっかけになったといいます。吉川さんが心がけていたのは、来場者に朝日町という場所そのものを楽しんでもらうことでした。そのために、吉川さんは空気まつりの前日に、自分の足で空気神社や朝日町周辺をめぐり、実際に見て感じたことをもとに、訪れた人に見どころを伝えていったといいます。実際に参拝に行った家族から「子どもがいるから難しいと思っていたけれど、すすめられて行ってきてよかった」との声をもらえてうれしかったと振り返りました。

何よりうれしかったのは、自社の製品を実際に使っている人の声を聞けたことだったと吉川さんは語ります。展示したエアコンの前で足を止めた来場者からは、「冬も暖かくて快適」「アプリも便利」といった言葉が寄せられ、自身が関わった製品が実際に愛用されていることを直接感じて感動したそうです。また、吉川さんがイベントを通じて実感したのは、空気神社と連動させながら空気の大切さを発信することによって、単なる製品展示では伝えられない空気の価値を、よりお客様に印象づけて伝えられるということです。「この経験を、代理店へ製品を紹介する業務においても、単なる機能説明にとどめず、きれいな空気がもたらす価値やその背景を含めて伝えていきたい」と、意識の変化も教えてくれました。

空気のプロとして、その大切さを次世代へ伝える

空気は、当たり前にそこにあるもの。それだけに、その大切さについてあらためて考える機会は多くありません。だからこそパナソニックは、世界で唯一の空気神社を起点にして、朝日町とともに美しい空気の恵みに感謝し、空気の大切さを考えるきっかけをつくり続けていることが今回の取材で見えてきました。

また、パナソニックが、空気をまつるこの町と縁を深めてきた背景には、「健康な暮らしには、良い空気が欠かせない」という、両者に共通する思いがあります。パナソニックはこれからも様々な取り組みを通じて空気の大切さや価値を次世代に広く伝えていくと共に、「空気のプロ」として、その技術を世界に届けながら環境貢献を果たしていきます。

[PR]提供:パナソニック