エンパワーが展開する『買取大吉』は、貴金属やブランド品を中心に幅広い品目を取り扱う買取専門店です。全国2,000店舗(2026年6月時点)を展開しており、その多くがフランチャイズオーナーによって運営されています。近年、数あるフランチャイズビジネスの中でも『買取大吉』が注目度を高めています。その理由はどこにあるのでしょうか。
45歳で独立し、現在は埼玉県で2店舗のオーナーを務めているという榎本さん。会社員時代の葛藤と迷いを経て一歩を踏み出し、出店から短期間で事業を軌道に乗せました。その背景には、どのような経験や思いがあったのでしょうか。
転勤や単身赴任を経験した会社員時代と、その転機

——榎本さんは、社会人としてどのようなキャリアからスタートされたのでしょうか。
最初は、全国規模の総合スーパーに就職しました。いわゆる総合小売業です。ところが、入社1年もたたないうちに経営状況が大きく変わり、経験の浅い中で店舗運営に向き合う日々が続きました。その後、結婚も考えるようになり、将来への不安や収入面を考えて「より安定した環境で働きたい」と感じ、大手のアパレルチェーンに転職しました。
——大手の安心感を求めて転職をされたんですね。
そうなんです。ただ、実際には非常にハードな環境で、店長として働く中でも転勤が多く、家族との生活を考えると継続が難しいと感じるようになりました。また、評価や働き方に対しても納得感を持ちにくい部分があり、次第に「自分の力で経営したい」という思いが強くなっていきました。実際に、フランチャイズオーナーなどを考えましたが、家族の反対もあり当時は踏み出せず、最終的には単身赴任が可能な子ども用品専門の小売企業へ転職しました。
——そこからは単身赴任で家族と離れて生活することになられたんですね。
はい。ただ、単身赴任は想像以上に厳しいものでした。全国を飛び回り、自宅に帰れるのは月に1度あるかどうか。朝から夜遅くまで働く日々が続き、心身ともに限界が近づいていました。「このまま40代が終わっていいのか」「定年を迎えた後の自分はどうなるのか」という不安から、ありとあらゆるフランチャイズを調べるようになり、その中で『買取大吉』と出会いました。
家族と向き合いながら選んだ『買取大吉』という選択

——数あるフランチャイズの中で、なぜ『買取大吉』が榎本さんの目に留まったのでしょうか。
まず、以前に検討していたコンビニエンスストアは家族からの同意が得られませんでした。24時間営業という特性もあり、家族の生活への影響を考えると、自分たちには合わないのではないかという懸念があったためです。カフェや不動産なども検討しましたが、初期投資が大きく、資金面で実現には至りませんでした。
そのようにいくつかのフランチャイズを比較する中で、「初期投資」「事業の継続性」「家族との生活との両立」という軸で検討するようになりました。
そんな中、『買取大吉』から連絡をいただいたんです。いくつかのフランチャイズに資料請求はしていたのですが、直接お話しする機会があったのは『買取大吉』だけでした。そこから話を聞き改めて詳しく調べていく中で、自分にとって魅力的な点が多いと感じました。
働き方とやりがいから見えた『買取大吉』の魅力

——具体的に『買取大吉』のどのようなところが魅力に感じましたか?
まずは営業時間です。10時~19時という営業時間は、生活リズムが整いやすく、深夜まで働くのが当たり前だった会社員時代とは違い、夜はしっかり寝て、朝はゆっくり準備ができるようになりました。この先、長く仕事を続けていくうえで“無理なく続けられる働き方”ができると、独立の前から実感できたのは大きかったですね。
また、私は接客が好きで、お客様に喜んでいただくことにやりがいを感じてきました。ですが、多くのお客様に対応する中で、一人ひとりとじっくり向き合うことが難しい場面もありました。そこにもどかしさも感じていたので、「自分のやりたい接客ができる」と思えたことも魅力的でした。
——収入面や初期投資など金銭面での課題はいかがでしたか。
収入については、最初にエンパワーの担当者から実例などを聞いていましたが、当時は正直、自分が同じようにできるとは思っていませんでした。それよりも「長く続けられる事業かどうか」を重視しており、まずは生活できるだけの収入を得られれば十分だと考えていました。
初期投資は約1,200万円と、決して小さな金額ではありませんでしたが、住宅ローンも残る中で資産状況を整理し、融資についても進めていきました。会社員としての経験を評価していただき、「榎本さんであれば金融機関からの融資も十分に見込めます」と言っていただけたことが、大きな後押しになりました。
——独立するにはいろいろな知識を得ることや、資金繰りなどさまざまなハードルがありますが、そこも伴走してくれるのはうれしいポイントですね。
その通りです。それに、ロイヤリティの仕組みにも特徴がありました。多くのフランチャイズが売上に応じた変動制であるのに対し、『買取大吉』は月額33万円(内訳:ロイヤリティ22万円+広告分担金11万円)の固定制です。利益が増えた分がそのままオーナーの収益につながる仕組みなので、より前向きに挑戦したいという気持ちが高まり、家族にも改めて想いを伝え、理解を得て独立に踏み出しました。

——ご家族の反応はどのようなものでしたか。
妻には、営業時間や働き方の点で生活リズムが整うことや、家族と過ごす時間が増えることを丁寧に伝え、理解を得ることができました。その後、万が一に備えて自ら正社員として働くことを提案してくれるなど、大きな支えにもなりました。その環境があったからこそ、安心して挑戦することができたと思います。
——実際に独立されてから、ご家族との関係に変化はありましたか。
大きく変わりました。以前は朝6時に家を出て深夜に帰るような生活で、家のことに関わる余裕がありませんでしたが、今は時間にも気持ちにもゆとりが生まれています。何より、将来への不安から「節約と我慢」を優先していた考え方も、「努力して稼いで、家族に還元する」という前向きなものに変わりました。最近では、念願だった猫を飼うことになり、家の中も猫が遊べるようなリフォームの計画を立てています。私の表情が変わっていくのを見て、家族の関係もより良好になりました。
成果を支えるのは「環境」—— 一人で頑張らない働き方へ

——現在のオーナーとしての仕事内容や、一日のスケジュールを教えてください。
基本的には週間で計画を立てるようにしています。現在は2店舗を運営しているため、午前・午後や曜日ごとに時間を分けながら、それぞれの店舗の状況を確認しています。最初に出店した店舗には信頼できる店長が育っており、現在は現場に立ち続けるのではなく、オーナーとして全体をマネジメントする体制にシフトしています。
——未経験から「鑑定」という専門的な仕事ができるのか、不安はありませんでしたか。
もちろんありました。ブランド品の真贋を見極められるのかという点は大きな不安でした。ただ、本部のサポートが想像以上に手厚く、写真を送るだけで真贋や査定額について迅速に判断してもらえます。さらに、本部が査定した商品については保証制度も用意されており、未経験でもリスクを抑えて始められる仕組みが整っていました。このサポート体制は、大きな安心材料になりました。
信頼を積み重ねる「誠実な対応」

——店舗運営で、特に大切にされていることはありますか。
やはり「誠実さ」ですね。開店から間もない頃、他店で500円と査定された遺品をお持ちいただいたお客様がいらっしゃいました。拝見すると、数百万円の価値がある品が含まれていたんです。そのまま安い価格で買い取ることもできたかもしれませんが、私は正直に価値をお伝えし、適正な価格でお取引させていただきました。その対応が信頼につながり、その後多くのお客様をご紹介いただくきっかけにもなりました。目先の利益だけでなく、地域に還元しながら長く続く店づくりを大切にしています。
——現在は従業員の方も増えているとのことですが、組織作りについてはどのようにお考えですか。
現在は私を含めて6名体制です。大きな転機となったのは、最初に採用したスタッフの存在でした。入社1カ月で大きな成果を上げたことをきっかけに、「自分が稼ぐ」だけでなく、「人を育て、組織として成長する」ことの重要性に気づきました。そのスタッフは子育て中だったため、通勤しやすい環境や体制を整えたうえで、現在は店長を任せています。働きやすい環境をつくることが、結果として店舗の成長につながると実感しています。
未経験から1年半で年商2億円規模へ
——未経験から始めて、わずか1年半で年商2億円ベースにまでなっています。経営はすぐに軌道に乗ったのでしょうか。
初期投資については、約半年で回収することができました。最初は個人事業主としてスタートしましたが、1年足らずで売上が1億円を超え、税理士のアドバイスもあり法人化しました。本部のサポート体制があることに加え、誠実な接客を積み重ねていけば、未経験からでもここまで成長できる。その実感があります。
一歩踏み出して得た、新たな働き方と変化

——最後に、かつての榎本さんのように、将来への不安を抱えながら独立を迷っている方へメッセージをお願いします。
会社員時代は、将来に対する不安を強く感じていました。将来、自分はどうなっているのか。お金は足りるのか。そんなことばかり考えて、前向きになれなかった時期もあります。ですが、思い切って一歩踏み出したことで、人生は大きく変わりました。もし今の環境に迷いや不安を感じているのであれば、一度視野を広げてみるのも一つの選択だと思います。挑戦することで見える景色は、想像以上に大きいと実感しています。
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