“家を建てる”ことは、暮らしのスタート。だからこそ、「住んだあと」まで見据えて、地域と一緒に安心やにぎわいを育てていけたら―。そんな発想から生まれたのが、アイ工務店の新拠点「アイベース大阪」です。
2026年2月、アイ工務店は大阪府東大阪市に「アイベース大阪」を開設。木造建築の魅力を発信しながら、地域とともに未来を築く場を目指す店舗型の多目的施設です。住宅展示場とは異なり、地域の人が集まって交流できる“まちの拠点”としての役割も担います。
施設内には、国産木材を活かした常設の土俵空間を整備。相撲の稽古に使われる本格的な空間づくりを通して、伝統文化の発信はもちろん、地域交流や次世代育成、防災など、暮らしに身近なテーマにもつながる取り組みを見据えています。2月20日に行われたお披露目式では東大阪市との包括連携協定も調印され、地域と歩む姿勢がより明確に示されました。
今回は式典の様子をレポートしながら、「アイベース大阪」の全貌と、アイ工務店が“まちづくり”に挑む想いに迫ります。
“木造建築×まちづくり”の新拠点「アイベース大阪」とは
訪れたのは、大阪府東大阪市にある温泉旅館「ホテルセイリュウ」。生駒山の麓に佇む同ホテルとアイ工務店は、2025年に資本提携したのを皮切りに、地域連携拠点として整備を進めてきました。
今回、その敷地内に設置されたのが「アイベース大阪」です。
「アイベース大阪」の大きな特徴は、“地域と企業が、未来の暮らしを一緒につくる場所”を掲げていること。象徴的なのが、二所ノ関部屋の大阪場所での宿舎兼稽古場としても使われる、本格的な土俵を常設している点です。木造建築の技術と日本文化を融合したこの空間には、地域交流や次世代育成、防災支援への想いが込められています。
東大阪市と包括連携協定に調印!二所ノ関親方や横綱・大の里関も登場!
お披露目式では、東大阪市との包括連携協定締結に関する調印式も執り行われました。
難しそうな言葉に聞こえますが、内容はとてもシンプル。子どもたちの学びや居場所づくり、地域の魅力を伝える観光振興、そして災害時の支援など、暮らしに直結するテーマについて、行政と企業が“ワンチーム”で取り組んでいくというものです。
具体的に同市とアイ工務店は、「子どもの居場所づくり」「観光振興」「災害発生時の支援」の3分野で協定を締結。協定に基づき、地域の拠点としての「アイベース大阪」を活用しながら、市民サービスの向上と地域活性化を協働で目指していく考えです。
・子どもの居場所づくり
学習のサポートと安心できる居場所づくりを行う事業で「アイベース大阪」を活用するなど、子どもの居場所づくりを支援。
・観光振興
一般社団法人東大阪ツーリズム振興機構の認定ガイドによる観光プログラムでの活用など、観光振興や地域活性化を推進。
・災害発生時の支援
災害発生時における緊急避難場所や、帰宅困難者などのための一時的な滞在場所として「アイベース大阪」の開放および、備蓄する物資の提供など被災者支援。
ちなみに、アイ工務店が地方自治体と包括連携協定を結ぶのは、愛知県安城市に続いて、2例目。同社の代表取締役会長の出身地である東大阪市に対し、昨年2025年10月に20代から30代の子育て世代支援を目的とした企業版ふるさと納税をしたことで縁が深まり、今回の締結に至ったといいます。
調印式には、アイ工務店の坂井 達也 代表取締役社長と野田 義和 東大阪市長、ホテルセイリュウの土方 啓詔 代表取締役社長、そして、第72代横綱稀勢の里 二所ノ関親方らが登壇。
坂井社長は「家づくりを通じ、暮らしを支え、地域社会の発展に貢献することが当社の使命。東大阪市さまとの包括連携協定は、地域の未来を共に創造していく新たな一歩になった」と強調しました。
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当社は東大阪市内に住宅展示場を構え、長く活動してきました。この地に根差し、家づくりを担う企業として、地域の一員である自覚を強くしているところです。双方の人的・物質資源を活用しながら、安全・安心なまちづくり、子育て世代の生活環境の充実、災害時における迅速な連携体制の構築などに力を注ぎ、持続可能な地域社会の実現を目指します。 |
「住まいは建てて終わりではなく、暮らし続ける場」。そう主張した坂井社長は「だからこそ、行政の皆さまと手を携え、平時から連携を深めておくことで、有事の際にも力を発揮できる体制を作っていきたい」と意欲的に語りました。
坂井社長の言葉を受け、野田東大阪市長も「まさにワンチームで包括連携協定の3項目に取り組み、これからたくさんの夢や安心を作っていきたい」と応えました。
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東大阪市は“子どもファースト”を標榜していますので、学習支援をはじめ、子どもたちの拠点として「アイベース大阪」を積極的に活用できることについては、大変ありがたく感じています。また、新たな観光拠点の役割も担っていただけるものと期待しております。さらに、日本全国いつどこで何が起こるかわからない今、民間の立場で災害支援に加わっていただけるのは、ますます安心が積み重なり、一市民としても大変心強い限りです。 |
坂井社長と野田市長による調印が終わると、二所ノ関親方が挨拶に立ちました。福岡と名古屋に続き、二所ノ関部屋の地方場所での宿舎兼稽古場となった「アイベース大阪」には、親方のこだわりが詰まっているそうです。
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土俵には、本場所と同じ「荒木田土」が使われています。わざわざ関東から運んでいただきました。土俵は2面あり、効率的に稽古に励めそうです。直径25cmの「てっぽう柱」(稽古用に設置する柱)についても、力士たちが手首を傷めないよう、ミリ単位で調整していただいています。 |
「大の里は大阪の優勝をきっかけに横綱に昇進したため、大阪はゲンが良い。良い報告ができるように指導していきたい」と二所ノ関親方が力を込めると、同席していた横綱・大の里関は「ここで稽古をするのが楽しみ。良い成績を残せるようにがんばりたい」と意気込みました。
最後にテープカットが行われ、お披露目式は幕を閉じました。
最新技術が随所に光る「アイベース大阪」を探検!
調印式の後は、「アイベース大阪」内部を案内いただきました。印象的だったのは、普段目にすることの少ない土俵のインパクトだけでなく、安全性や使いやすさまで丁寧に設計されていること。相撲部屋の稽古場としての実用性はもちろん、地域イベントなど大人数が集まる場としても安心して使えるよう、随所にアイ工務店の技術と工夫が盛り込まれていました。
・木で実現した大空間と高強度構造
縦横8.19mの土俵空間を確保するため、長尺の登り梁を用いた勾配天井構造を採用。主要部には18cm×51cmの大断面集成材を使用し、木造でありながら公共施設水準の強度と開放感を両立しています。天井高は1・2階ともに2,600mm。床は「ピアノ補強」として床受材を455mmピッチで入れることで、2階は積載荷重約300kg/㎡、約400名を収容可能な設計に。二所ノ関親方も「力士たちが走り回っても壊れない」と太鼓判を押しました。
・ちゃんこ文化を支える実用性ある空間構成
食堂には、脚を折りたたむことで床座でもちゃんこ鍋を囲める特注テーブルを設置。調理場には、大きな身体の力士4人が並んで作業できる調理台が備わっています。一般住宅の場合は約0.78mの通路・廊下幅を1~1.2m確保し、大人数での利用やイベント時の動線にも配慮。相撲部屋文化を体感できる、実用性と快適性を兼ね備えた空間が広がっています。
・複雑な敷地条件を克服した一体型基礎設計
最大約3.5mの高低差を持つ変形地に対し、造成と基礎を一体化した構造計画を採用。南側には最大2.5mの高基礎、北・西側には最大3m級の深基礎を組み合わせ、安全性を確保しています。通常は長期化する擁壁造成を回避しながら、安定性と工期短縮を両立。地形条件を逆手に取った、合理的かつ挑戦的な基礎設計です。
取締役に聞く:「アイベース大阪」は、家族の暮らしにどうつながる?
式典のレポートを通して「アイベース大阪」の狙いが見えてきましたが、正直「包括連携協定」などは少し難しく聞こえた方もいるかもしれません。そこで、「家族にとって何がうれしいの?」をわかりやすくするために、斎藤取締役に利用者目線でお話を伺いました。
――「アイベース大阪」は、30代の子育て世帯にとって“どんな場所”になってほしいですか?
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家づくりの相談に来る場所というよりも、親子でふらっと立ち寄れる「公民館のような場所」としてイメージいただけたらと思っています。 |
――具体的には、どのような使われ方を想定されていますか?
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たとえば、夏休みには地域の子どもたち向けに補講塾を実施する予定ですし、防災面では地域の拠点として備蓄も強化しています。日常の中で「いざというときに頼れる場所」であることも大切にしています。 また、施設内には土俵もありますので、二所ノ関部屋の稽古や見学など、観光拠点としての活用も想定しています。地域の方だけでなく、外から訪れる方との交流のきっかけにもなればと考えています。 |
――すでに地域向けのイベントも実施されているそうですね。
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はい、2月には「ちゃんこ振る舞い会」を開催し、多くの地域の方にお越しいただきました。こうしたイベントを通じて、気軽に立ち寄れる場所として認知していただけたらうれしいです。 |
地域と共に、まちをつくる。「アイベース大阪」の今後に目が離せない
家づくりの先にあるのは、家族の暮らしが続いていく毎日。そして、その暮らしを支えるのは、住まいだけでなく、地域とのつながりや“もしもの時”の安心でもあります。東大阪市に誕生した「アイベース大阪」は、木造建築の魅力を体感できる場であると同時に、地域とともに子育てや防災、文化を育んでいく拠点として、新しい可能性を感じさせてくれました。
これから「アイベース大阪」がどのように活用され、どんな人や出来事が集まってくるのか。住宅検討中の方にとっても、“家を建てたあと”の暮らしを想像するヒントが詰まった場所になりそうです。地域とともにつくるこの拠点の今後に、引き続き注目したいところです。
[PR]提供:アイ工務店
















