トラックやバス、モノレール、さらには鉱山車両や航空機――。世界を走り、空を飛び、そして過酷な大地を進むさまざまなモビリティの“足元”を支えているのが、ブリヂストンのタイヤです。
中でも、巨大な機体を支え、離着陸時に強い衝撃を受ける航空機用タイヤや、何百トンもの積載物を載せ、岩盤や未舗装路を走行する鉱山車両用タイヤは、わずかな不具合も許されない領域。特に高い安全性・耐久性・品質が求められます。
こうした最先端かつ高難度の事業は、どのような現場で、どんな思考や行動によって支えられているのでしょうか。本記事では、航空ソリューションの企画を担う若手社員と、鉱山ソリューションの推進に取り組む若手社員に取材。日々の業務や挑戦のエピソードを通じて、グローバルメーカーの最前線で、若手がどのように価値を生み出しているのか。そのリアルに迫ります。
世界150以上の拠点で挑む、ブリヂストンのソリューション事業
ブリヂストンは、世界150以上の国・地域で事業を展開するグローバル企業。世界有数のタイヤメーカーとして、乗用車用の高性能タイヤをはじめ、トラック・バス用、鉱山車両用、航空機用など、幅広い分野で製品を提供し、世界トップクラスのシェアを誇っています。
近年は、タイヤそのものを提供するだけでなく、データやデジタル技術を活用し、お客様の安全性や生産性の向上に貢献する「ソリューション事業」にも注力。製品の性能を最大限に引き出し、現場の課題解決につなげる取り組みを強化しています。また、サステナビリティを経営の中核に据え、環境負荷の低減や社会課題の解決にも取り組んでいます。
日本から世界を動かす。ブリヂストン若手社員のリアルな1日
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福田桜子さん
2020年新卒入社。航空タイヤ・ソリューション推進部 企画課に所属。大学ではイタリア語を専攻。現在は航空会社向けのタイヤ個体管理システム「easytrack」の企画・導入推進を担当し、海外拠点や開発メンバーと連携しながらプロジェクトを推進している。入社後は、グローバルなフィールドで活躍の幅を広げている。 |
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新宮智樹さん
2019年新卒入社。鉱山・産業・建設タイヤ・ソリューション推進部 ソリューション推進課に所属。大学では工学部で応用理工・化学を専攻し、タイヤ材料に用いられる高分子の合成や機能化に関する研究に従事。初任配属の技術サービス部門を経て、現在は鉱山ソリューション「Smart On-site」の企画・推進を担当。海外鉱山での価値実証にも携わり、材料の知見と現場理解を活かし、生産性向上に貢献している。 |
航空機や鉱山車両といった極限環境を支える仕事。ここでは、お二人のある1日のスケジュールを通して、業務内容を紐解いてみましょう。
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航空機用タイヤに関して、お客様の困り事を解決するサービスを提供しています。航空機用タイヤは高度な安全性および品質基準を満たすことが求められるため、製造番号によって1本ごとに個体管理を行うことが必須です。その一方で、こうした厳格な管理は業務量の増大や在庫管理の非効率、管理精度といった面でお客様の課題にもつながっています。 そこで、これらの困り事を解決するためのサービスとして、個体管理システム「easytrack」の企画・導入を担当しています。航空会社ごとに異なるタイヤの管理方法や課題に対して、現場の困り事を整理しながら、どうすれば安全性と効率性を高められるかを考えるのが役割です。 |
航空機用タイヤの個体管理システム「easytrack」の企画・導入を担当する福田さんの仕事は、部門や国を越えた調整の連続。朝は時差のある海外拠点から届いた連絡を確認し、優先順位を整理するところからはじまります。
タイの子会社のメンバーが出社するタイミングで進捗を共有。午後イチは、顧客への資料を作成するなど提案を形にする作業です。その後、チームで担当ごとの意見交換を経て、IT開発を担うベルギーの子会社が動き出す時間がきたら、打ち合わせがはじまります。
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拠点は中国、タイ、アメリカ、ベルギーの4か国。それぞれの国の時差を常に計算しながら行動していますね。 |
常にグローバルな視点で、航空機用タイヤを仕組みから支えています。
鉱山ソリューション「Smart On-site」を推進する新宮さんの1日は、朝8時からオーストラリアのシドニーにある会社とのオンラインミーティングからはじまります。
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私の仕事は、世界中の鉱山事業を担っているお客様の困り事を解決するための製品やサービスを企画・開発することです。その中でも、私はオーストラリア鉱山市場のお客様に対して、取り組みを行っています。 |
その後はチーム内で各プロジェクトの進捗や市場ごとの気づきを共有。午後は、自身が担当するプロジェクトについてデータを確認しながら次の施策を検討します。
さらに、デジタル・ITチームや技術開発部門と連携し、いつまでに何を準備するかを整理しながらプロジェクト全体を統括。
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夕方は、上司と1対1で日々の困り事や悩みを相談して、次に向けての自分のアイデアをリフレッシュする時間を取ります。いろいろな視点から考えてくれるチームメイトがたくさん揃っているので仕事がやりやすいですし、やりたいと思ったことが実現しやすいと思います。 |
グローバルに展開する事業だからこそ、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が集結。チームで一人ひとりの仕事の幅を広げられるのです。
文系・理系の枠を超えて。専門性を掛け合わせて生み出す大きな価値とは
では、実際に仕事を通して、どんな課題や成長を経験されてきたのでしょうか。お客様の課題解決に向き合う中で感じた、ブリヂストンにおける“価値創出”のリアルに迫ります。
――入社前と実際に働いてみて、仕事内容のイメージにギャップはありましたか?
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入社前は、当然自動車のタイヤの仕事をするのだろうと思っていたので、航空機用タイヤに関わるとは想像していませんでした。とにかく海外で人と人をつなぐ仕事がしたくて、最初の配属では事業管理部門に入りました。2年前に今の部署へ異動し、現在はグローバルなプロジェクトを1人で推進し、入り込めるところは全部入り込む精神で進めています! 入社当時は、まさか自分がこれほど専門的で規模の大きなプロジェクトを動かすことになるとは想像もしていませんでした。 |
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大学の専攻分野からも、当初は「タイヤの材料開発」をイメージしていましたが、初任配属は技術サービス。お客様に技術面からプロモーションする現場の仕事です。作る側ではなく、使うことを支援する側に行くというのは、大きなギャップでしたね。 でも、出来上がった商品を上手に使っていただいて価値を活かしてもらうというのは、もの作りとゴールは同じなんですよね。それに、データ活用など当時の現場経験は、現在も困り事の解決法を考える時に非常に役立っています。 |
――日々の仕事において、特に意識していることは何ですか?
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プロジェクトマネジメントの役割を担う上で、「チーム全員が同じレベルで現状・課題を理解できているか」を常に意識しています。多国籍なメンバーが関わり、しかもゼロから事業を作り上げているため、みんなで理解して意思決定していけるよう気を付けていますね。 |
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「お客様の言っていることだけを鵜呑みにしない」ことです。現場に足を運び、現物を見て、データで事実を確かめるという「現物現場」の姿勢を大切にしています。お客様に自分たちのサービスの価値を認めてもらうためにも、まずは困り事を正しく把握する。お客様自身も気づいていない真の課題を、技術的な知見とデータで明らかにすることが、信頼につながると思います。 |
――これまでで最も印象に残っている「挑戦」を教えてください。
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システム関連の勉強ですね。あらゆる専門領域の方々と接する中で、プロジェクトマネジメントとして、意見を把握するためには必要なスキルでした。そこで『デジタル100日研修』という社内プログラムに参加し、デジタルスキルを身につけました。現在は東北大学の先生方や社内の専門部署の方々のメンタリングのもと、学んだ知識を実務の課題解決に活かす研修に参加しています。勉強したことで、新しい武器を1つ手に入れられたと感じています。 |
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私はやはり3か月の海外短期派遣で、単身でオーストラリアの現場に行ったことですね。学生時代からあまり海外の活動経験がない中で、改めて英語を勉強し、日本人のいない環境の中、1人で鉱山の現場のお客様と仕事をしたのは、自分にとって大きな挑戦でした。 英語だけのコミュニケーションでお客様の困り事を正しく理解し、提案をするというのはかなり難しく、苦労しました。でも困り事に対してデータを示して解決方法を提案したことで、最終的にお客様に価値を認めてもらえ、さらにお客様の大切な情報も開示していただいたんです。この成功体験は得難い経験でした。 |
――やりがいを感じるのは、どのような瞬間ですか?
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「easytrack」ユーザーである、セブパシフィック航空の方々と直接お会いし「作業が半減して工数削減できている」と改善ポイントを伝えた時に、喜んでいただいたことがすごくやりがいにつながりました。在庫本数のデータを100%マッチし続けていることも、数値を見て「役に立っているんだな」と感じます。 また、技術系の方々と進めているプロジェクトでも、より効率よく進める方法を論理的にプレゼンし、決裁までもっていけた経験も、すごくやりがいを感じ、自分の成長にもつながった経験だったなと思います。 |
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現場のお客様からソリューションによって生み出せた価値や、提供したサービスに対する感謝の言葉を聞けた時は、やはり自分たちがしていることは間違っていなかったんだなと実感できる瞬間でした。 特に、データを活用し工数削減をしてタイヤの寿命が伸ばせたことや、デジタルツールを活用してタイヤの空気圧をしっかり管理できたといった成果は、生産性や安全性の向上につながっているなと感じます。 |
――ブリヂストンだからこそできること、その強みは何だと思いますか?
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全員が企業理念である『最高の品質で社会に貢献(Serving Society with Superior Quality)』という思いを根幹に持っているので、一緒に働く人がみんな同じゴールを目指せていると感じます。海外拠点の方も、技術系も事務系も、共通言語があるから、チームで質の高いパフォーマンスを発揮できるし、連携もうまくできると思っています。 |
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私も同じように考えていて、同じ志を持つチームメイトが世界中にいるのが、ブリヂストンの強みだと思います。鉱山ソリューションで言うと、国や地域によって異なる困り事を正確に捉えるために、世界各地の販売会社で働くチームメイトが『現物現場(Genbutsu-Genba)』の心構えで動いてくれることでこの取り組みが軌道に乗ってきています。 また、技術センターの開発メンバーから知恵をもらったり、デジタルITチームが独自のデジタルサービスの力を貸してくれたり、いろいろなバックグラウンドを持つ人たちがたくさん揃っているのがブリヂストンならではだなと思いますね。 |
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そうですね、航空タイヤソリューションでも課の中に技術系と事務系の方がいるので、専門的な知見を借りに相談することはよくあります。お互いの専門知識を提供し合える時が、最も大きな成果が出るタイミングかなと思います。 |
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意見交換がしやすい環境ですよね。事務系や技術系に関係なく、全員が現場に赴き、お客様とのやり取りの中から困り事を集めています。お互いに現場での気づきを持ち寄って新しいソリューションのアイデアを一緒に考えることもあり、両者がいるからこそ、事業がうまく回っていると思います。 |
――今後の目標を教えてください。
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海外で仕事をしたいという希望が叶い、4月からアメリカの赴任が決まりました。現地では海外の子会社の視点から改善プロセスを探ったり、日本の動きを現地のメンバーに共有・議論したりしながらソリューションを進めるのが私の役割です。任期が終わって戻ってきた時は、今度は日本に現場の状況を伝えられるよう、勉強していきたいと思います。 |
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私の目標は、鉱山ソリューションをさらに世界へ広め、自分がその先頭に立って事業を引っ張っていくこと。就活の時から、自分の携わったサービスで世界中の人々の暮らしを豊かにしたいと考えており、まだまだ世界には困っているお客様がいらっしゃるからこそ、自分がけん引して取り組みを広げていきたいと思っています。 |
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
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グローバル視点で英語を使って仕事をしてきたと言うと、大変そうと思われがちですが、大事なのは、綺麗な発音でも完璧な文法でもありません。最も強みになるのは、思っていることを相手に伝わるよう言葉にすること。スキルよりも、パッションがあった方がやりたいことを進められます。難しそう、と敬遠せずに、まずは挑戦してもらいたいなと思います。 |
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なかなか学生時代には想像しにくいかもしれませんが、理系出身者がメーカーで働く形は、もの作りだけではありません。ソリューションといった、商品やサービスの機能や価値を最大化するために、どう使ってもらうかという取り組みを考える、新しい働き方にも挑戦できます。理系で研究職以外を希望する方にも、ぜひ挑戦してほしいですね。 |
世界規模のフィールドで挑戦できる。ブリヂストンだから描ける自分らしいキャリア
また、ブリヂストンでは、社員一人ひとりがしっかりと評価され、新しい挑戦を通じて成長していける環境も整っています。これまで紹介してきた福田さんや新宮さんの仕事ぶりについても、日々の様子を身近で見ている上司の方にお話を伺いました。
「物事の課題を適切に整理し、周りの人に丁寧に説明しながら業務を進められるリーダーシップが強みです。また、新しいことにも積極的に挑戦し、必要な知識やスキルを素早く習得してくれています」
■新宮さんの上司の方より
「きめ細かく丁寧にプロジェクトを推進し、チームの成果を創出してくれています。また、新しい知識や技術の習得にも前向きで、学んだことを業務に活かしながら新たなビジネスにつなげる姿勢があります」
上司が部下の新しい挑戦をしっかりと評価する環境であり、社員の意欲を引き出す仕組みが整っているのも、ブリヂストンの特徴の1つです。
こうした環境のもと、自動車用タイヤにとどまらず、航空機や鉱山車両向けなど高い性能が求められる分野でも世界トップクラスのシェアを誇ります。近年では、免震ゴムや月面探査車用タイヤの研究開発など、社会の安全と進化を支える事業も展開しています。
さらに、製品に加えてデータやサービスを組み合わせたソリューション事業や、カーボンニュートラルを目指すサステナビリティにも注力。若手育成制度も充実しており、文理を問わずチームで価値を生み出す文化が根づいています。
世界を舞台に挑戦したい方は、ぜひ採用サイトをご覧ください。
[PR]提供:株式会社ブリヂストン



















