PCゲームを楽しみたい人はもちろん、高性能なPCを探している人にも人気のゲーミングPC。できるだけ妥協のない1台を手に入れて、新生活を充実させたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかしハイスペックな製品は、そのぶん価格も高くなりがち。何かと物入りなこの時期にコストがかさんでしまうのは悩ましい問題ですよね。
そこで注目したいのが、老舗BTOパソコンのメーカーとして知られるサイコムから登場した「G-Master Velox II AMD Edition」。手頃な価格ながら、設定や使い方次第で期待以上の性能を引き出せる「知恵と工夫で育てるゲーミングPC」なのです。ここでは、初めての1台として手を出しやすい価格帯の本製品が、144Hz以上の高リフレッシュレートゲーミングモニターの実力を活かせるかどうか、その実力を検証していきます。
(*) Build To Order=受注生産パソコン。用途に合わせて搭載するパーツをカスタマイズでき、自分好みのスペックのPCを手に入れられる
コストを抑えた構成ながら実力十分な「G-Master Velox II AMD Edition」
BTOパソコンは自分の使い方や好みに合わせてパーツを細かくカスタマイズできるのがメリット。とはいえ、AIブームによる半導体不足や円安などの影響もあってパーツ価格が高騰するなか、コストを抑えつつ、ちゃんとゲームが楽しめる構成を組むのは簡単じゃないですよね。
その点、「G-Master Velox II AMD Edition」はあらかじめパーツが厳選されており、標準構成のままでもパフォーマンス十分。しかもグラフィックスに「AMD Radeon RX 9060」を採用しており、設定次第でフレームレートを向上させて144Hz、さらには240Hzという高リフレッシュレートモニターの実力を活かしたゲームプレイが可能なんです。
いったい、どんな製品なのでしょうか。詳しくその外観やスペックを見ていきましょう。
PCケースはミドルタワー型の「Fractal Design POP Silent White TG Clear」を採用しています。直線的かつ洗練されたデザインで、左側面に3mm厚の強化ガラスサイドパネルを搭載しているのが大きな特徴。モデル名に「Silent」と入っていることからも推測できるように、静音性にこだわった設計になっており、フロントパネルやトップパネル、右サイドパネルなど各所に防音素材が採用されています。拡張性が高いのもポイントで、3.5インチと2.5インチのドライブが同時に収納できるストレージトレイが2台付属。冷却性能も優れており、ケース前面と背面に、120mmのAspectファンが合計3基標準装備されています。
搭載するパーツは、CPUが8コア16スレッドのコスパに優れたミドルクラスの「AMD Ryzen 7 5700X」、グラフィックスが「AMD Radeon RX 9060 Challenger 8GB」、マザーボードがゲーミング向けの「ASRock X570S PG Riptide」となっています。
ストレージは最大5,000MB/秒の読み取り速度を実現した高速な「Crucial E100 CT1000E100SSD8(1TB)」、メモリは「DDR4-3600 16GB(16GB×1)」を搭載しています。このほか、CPUクーラーにはNoctua製「NH-U12S redux」が、電源ユニットには80 PLUS Bronze認証を取得した750Wの「Cougar CGR BA-750(ATLAS 750)」が採用されています。
どのパーツも手頃な価格ながら性能が優れており、コストパフォーマンスのよさで定評のあるものばかり。初めてのゲーミングPCには理想的な構成と言えます。
フレーム生成でゲーム体験を底上げできる「AMD Radeon RX 9060」
主要パーツのうち、特に注目したいのが冒頭でも触れたグラフィックスボード「AMD Radeon RX 9060」です。最新のRadeon RX 9000シリーズのうちエントリークラスに当たるモデルですが、フルHDでゲームをプレイするには十分なパフォーマンスを持っています。設定を工夫すれば、上位クラスのグラフィックスボードに迫るパフォーマンスを引き出してゲーム体験を底上げすることが可能です。
その鍵を握る技術が「AMD FSR(FidelityFX Super Resolution)」。簡単に説明すると、あえて低解像度で描画してGPU負荷を減らしながら、超解像技術とフレーム生成で高精細かつ滑らかな映像を実現するというもの。ドライバー「AMD Software Adrenalin Edition」およびゲーム側の設定でFSRを有効にしておけば、ネイティブの状態より残像感の少ない滑らかな映像でゲームをプレイできます。フレームレートが大幅に向上するため、動きの激しいゲームタイトルでは特に大きな効果を得ることが可能です。
FSRを有効にするにはゲーム側も対応している必要がありますが、未対応でもドライバーの機能である「RSR(Radeon Super Resolusion)」を有効にすることで、同等の効果を得ることができます。
そこで、これらの機能を使ってどのくらいフレームレートが変わるのか、実際にゲームをプレイして確かめてみることにしました。今回使用したのは、人気バトルロイヤルゲームのApex Legends™です。FSRには未対応なので、ネイティブの状態とRSRを有効にした状態で、フルHD最高画質でプレイして平均フレームレートを比較してみました。
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Apex Legends™のプレイ画面
© 2026 Electronic Arts Inc. EA、EAロゴ、Respawn、Respawnロゴ、Apex LegendsはElectronic Arts Inc.の商標です。
Apex Legends™によるテスト結果
| RSR | 平均フレームレート |
|---|---|
| オン | 289fps |
| オフ | 212fps |
※いずれもビデオ設定が最高になるように変更し、トレーニングモードをプレイしてフレームレートをチェック。RSRオン時は、ゲーム内解像度を1280×720、ディスプレイ解像度を1920×1080に、AMD Software Adrenalin EditionでRSRを有効、シャープニングを70に設定しています
ネイティブの状態でも十分高いフレームレートが出ていますが、RSRを有効にした状態だとそのフレームレートが大幅に向上していることが分かります。実際にプレイしてみた印象でも、非常に滑らかな映像で敵の動きが把握しやすく、エイムもやりやすく感じました。パッと見ではほとんど違いが分からず、アップスケールによる不自然さも感じませんでした。
なお、AMD Software Adrenalin EditionではゲームタイトルごとにFSRやRSRの設定を行うことも可能。フレームレートより画質を優先したいタイトルはオフにして、Apex Legends™のようなフレームレートが勝負に直結するようなタイトルではオンにするという具合に設定するのがおすすめです。
デュアルチャネルでより快適に!8GB×2は今の最適解
メモリの価格は高騰する一方。この傾向は今後しばらく続くと予想されており、新生活を前にPCの購入を考えている人には頭の痛い問題ですよね。
そこで「G-Master Velox II AMD Edition」では、標準搭載メモリを 8GB×2のデュアルチャネル構成 としています。現在のPCゲームは合計16GBあれば多くのタイトルを快適にプレイできるほか、Web閲覧や文書作成といった日常用途にも十分対応可能です。
さらに8GBを2枚使用することで、 デュアルチャネルによる高いデータ転送帯域 を確保できるのがポイント。1枚構成に比べてメモリアクセスが高速化するため、ゲームではフレームレートの安定性向上が期待できます。
将来的にメモリがより必要になる可能性はありますが、「G-Master Velox II AMD Edition」は空きスロットを用意しているため、後からの増設もスムーズ。必要になったタイミングで容量を追加できる“拡張性の余白”も残されています。
FSRなどの技術を組み合わせれば、現在の最新タイトルも快適にプレイ可能。初期費用を抑えながら、性能と将来性のバランスが取れた構成と言えるでしょう。
新生活のなかで、自分の使い方に合わせてドライバーの設定やPC本体に手を加えて育てていくのは、ちょっとしたゲーム感覚で愛着も湧き思った以上に楽しいもの。ぜひ、自分仕様の1台に育て上げてみてください!
バランスに優れた性能で安定性も抜群の「AMD Ryzen 7 5700X」
CPUは、8コア16スレッドの「AMD Ryzen 7 5700X」が搭載されています。登場からは少し時間が経っていますが、ゲーミングPC向けのプロセッサーとしては今もまだ現役で、十分なパフォーマンスを持っています。
対応するAM4マザーボードも登場から時間が経って熟成しており、CPUとともに初期不良の心配が少ないのもメリット。値ごろなDDR4メモリを使用できるため、システム全体のコストを抑えられるのも魅力的なポイントです。実際、ユーザーからもその安定性やコスパは高く評価されています。
性能に比較して省電力なのも特徴で、TDP(熱設計電力)はゲーミングデスクトップ向けとしては低めの65Wを実現。発熱自体も少ないので、空冷クーラーでも安定して動作します。今回試した評価機にも、Noctua製の空冷クーラー「NH-U12S redux」が搭載されていましたが、冷却効率と静音性に優れたPCケース「Fractal Design POP Silent White TG Clear」との相乗効果で、負荷の高い処理を行っている最中でも動作は安定しており、稼働音も静かでした。
そこで、アイドル時と、Apex Legendsをプレイしている最中のCPU温度と騒音レベルをそれぞれ測定してみたところ、次の結果になりました。
稼働中のCPU温度と騒音レベル
| 状態 | CPU温度 | 騒音レベル |
|---|---|---|
| アイドル | 42℃ | 測定限界値以下 |
| Apex Legends | 74℃ | 32dBA |
※騒音レベルは本体前面から30cmほど離れた場所で測定
ゲームプレイ時でもCPU温度の上昇が低く抑えられているのが分かります。騒音レベルもアイドル時で測定限界値以下(30dBA以下)、ゲームプレイ時で深夜の住宅街レベルの静かさで、夜間でも安心して使用できることが分かります。
新生活を彩る「白×ARGB」という選択肢
今回試した評価機は、ホワイトカラーのケースに、オプションの「ARGB発光システム(LEDストリップ2本)」をプラスした構成になっていました。
ARGB発光システムはマザーボード「ASRock X570S PG Riptide」用に配布されている無償のユーティリティ「ASRock Polychrome」を使うことで、好みの色や発光スタイルに変更できます。まっさらながら個性が光る外観になり、見ているだけで気分やモチベーションがアップ! まさにフレッシャーズにはぴったり。ぜひ、性能だけでなく見た目も自分好みのPCに育てて、新生活を自分色で彩ってみてください!
初めてのゲーミングPCに最適な「G-Master Velox II AMD Edition」
ゲーミングPCとしては手頃な価格でありながら、性能や安定性に定評のあるCPU、設定次第で上位クラスの高フレームレートを実現できるグラフィックスボードなどを備えた「G-Master Velox II AMD Edition」。シンプルで洗練されたホワイトカラーのケースや、ARGB発光システムなども魅力的で、新生活に彩りを加えてくれそうです。
予算の都合で見た目や性能を妥協するのではなく、自分で育てていく“余白”のあるパーツを賢く選ぶことで長く付き合える1台になります。あなたも、単なる安価なPCではなく、自分とともに成長させられる新生活の相棒を手に入れてみませんか。
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