グランドスラムで通算7勝を挙げ、世界ランキング1位にも輝くなど、テニス界を代表する名プレーヤーとして知られるジュスティーヌ・エナン氏。そんな彼女が、次世代の育成を担う 「ローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノー2025」の公式アンバサダーに就任しました。
ローランギャロスといえば、テニスファンには「全仏オープン」の名前でも知られています。言わずとしれた世界4大大会の一つで、レッド・クレー(赤土)のコートで行われるのが特徴です。この歴史ある大会のオフィシャル・パートナーを務めているのが、フランスのファッションスポーツブランド、LACOSTE(ラコステ)です。1971年以来、全仏オープンのロイヤルパートナーとして大会を支え続けています。
さらに、ローランギャロスの若手部門「ローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノー」においても、ラコステ・ジャパンがスポンサーを務めており、来年も継続してサポートすることが決定しています。ジュニア世代の育成を目的としたこの大会は、日本での開催が今回で2回目となり、アジアを代表する16歳以下の有望選手32名が参加しました。大会は10月13日から19日にかけて、東京都内の第一生命相娯園テニスコートで行われました。
今回は、そんなローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーに密着! 14日に「プルマン東京田町」で華やかに開催された開会式の模様と、翌日に行われたエナン氏によるテニスクリニックの様子をレポートします。
14日、ローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーの開会式が、プルマン東京田町で華々しく開催されました。
ローランギャロスは、フランス・テニス連盟(FFT)が主催する、世界四大テニス大会(グランドスラム)の一つ。男子・女子のプロ部門に加えて、18歳以下のジュニア部門も同時に開催されます。そのローランギャロス本戦(全仏オープン・ジュニアトーナメント)への切符をかけ、ラコステをはじめとする企業の協賛により日本で開催される大会が、ローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーです。
開会式に登壇した深澤祐二氏は、「第一生命相娯園テニスコートで大会を開催し、プルマン東京田町で開会式を行えることを嬉しく思う」と挨拶。「この大会は、日本だけでなくアジア全体のジュニア選手育成において、非常に重要な役割を果たしている」とコメントした上で、昨年の優勝者たちの活躍について、「大きな勇気と感動を与えてもらった」と述べました。また、元世界ランキング1位で、ローランギャロス4度優勝を誇るジュスティーヌ・エナン氏が大会アンバサダーに就任したことも発表しました。
続いて、昨年の大会に出場した川西飛生選手、田畑遼選手、上方璃咲選手が登壇。川西選手は「東京では少ないレッド・クレーのコートでプレーできたことが嬉しかった」と述べ、それがフランスでの本戦の良いプレーにつながったと話しました。田畑選手は、「昨年の決勝で川西選手に敗れましたが、その経験がローランギャロス・ジュニア大会での準決勝進出につながった」とコメント。女子トーナメントで優勝した上方選手は、「高校生として初めての国際大会に優勝でき、初めて四大大会に出場できたのは貴重な経験だった」と述べ、「この経験を今後に生かしていきたい」と語りました。
次にアジアテニス連盟(ATF)東南アジア副会長、リティビト・テプ氏が登壇。「アジアの選手に機会を提供する」というATFの理念を強調し、実際にアジアの選手が勝利によってそのチャンスをつかんでいると話しました。また、JTAとのパートナーシップにも感謝を述べた上で、「この大会が南米からアジアにまで広がり、テニスがより普遍的なスポーツになっている」とコメント。アジアの選手に向けて、「このチャンスをつかみとろう」と呼びかけました。
さらに、本大会のトーナメントディレクターを務めるフランス・テニス連盟のマルアン・エル=ハミディ氏が登壇。「アジア・日本・フランスのテニス連盟は、アジア全域でテニスを推進し、テニスを真にグローバルなスポーツとする共通のビジョンを持っている」と述べた上で、その象徴となるのがジュスティーヌ・エナン氏であるとコメント。エナン氏を含む関係者に向けて感謝の言葉を述べました。
開会式では、ジュスティーヌ・エナン氏と松岡修造氏によるスペシャルなトークセッションも行われました。
エナン氏はまず、このローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーの公式アンバサダーに就任したことについて、「テニスが自分に与えてくれたものに対して、少しでも恩返しがしたかった」と述べ、即決で引き受けたことを明かしました。
一方、松岡氏は「すごく嬉しかったのは、この会場も、テニスコートも、日本ではなく“ローランギャロス”の雰囲気があること」と話し、これにエナン氏は「ローランギャロスのレッド・クレー(赤土)は特別で、その雰囲気を日本で再現するための努力はすばらしいもの」と称賛。その上で、「レッド・クレーのコートでプレーするには、謙虚さや忍耐力、努力が必要」と述べました。
また、松岡氏はエナン氏がベルギー人として初めて世界1位になったことに触れ、「今の日本と同じ状況」とコメント。「なぜエナン氏はそれが達成できたのか? 日本人はどうすれば達成できるのか?」と問いかけました。
これにエナン氏は、「小柄な体格のせいで周囲からの期待は低かったものの、テレビでシュテフィ・グラフを見て大きな夢を持った」と話し、「大きな夢を持つ権利は誰にでもある。それが何かを始める第一歩」とメッセージを送りました。
開会式の翌15日、ジュスティーヌ・エナン氏の姿は第一生命相娯園テニスコートにありました。この日、いよいよローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーのトーナメントがスタート。それに伴い、日本の期待の若手選手2名に対するエナン氏のテニスクリニックが行われました。
コートに立ったのは、ラコステ所属のオトリエ龍馬(Lyoma Hotelier)選手、そして大畑慶祐選手です。エナン氏に加え、コーチとして関口周一プロも参加しました。エナン氏はオトリエ龍馬選手と大畑選手の練習を真剣な眼差しで見つめながら、厳しくも的確なアドバイスを行いました。
「ラリーでは深さを意識して」「ボールの回転量を得るには下半身が大事。上半身でごまかさないように」「クレーコートはパワーじゃない。時間と空間を意識して。フラットではなく、もっと回転をかけて弾道を丸くして」といったエナン氏からの具体的なアドバイスに、オトリエ龍馬選手と大畑選手は即座に対応。途中からはエナン氏からも「良くなってきた」と称賛のコメントが飛び出していました。
エナン氏によるテニスクリニック後は、クラブハウスでトークセッションが行われました。
エナン氏から受けたアドバイスについて、オトリエ龍馬選手は「わかりやすいアドバイスでした」と振り返り、「すごく楽しかったし、レッド・クレーでもプレーできて、とても勉強になりました」とコメントしました。
大畑選手も「1年前くらいからここ(第一生命相娯園テニスコート)で練習して、赤土が得意になりました。今日もエナンコーチにクレーコートの戦い方を教わったので、これからもっと発展させていきたいです」と感想を述べました。
こうした感想を受けて、エナン氏は「赤土は忍耐が大事。ついダウン・ザ・ラインを狙いたくなりますが、もう一本スピンをかけてクロスコートで我慢することが必要」とアドバイスを送りつつも、「コーチングにおいて重要なのは、シンプルで理解しやすい指導を心がけること。選手の成長を早く見たいという気持ちはわかるが、段階的に一歩ずつ進めることが大切」と述べ、「良いコーチは少ない言葉で的確に伝えるもの。情報が多すぎると選手が整理できなくなってしまうから」と自らのコーチングにおける哲学を語りました。
今回、練習に参加した関口プロは「エナン氏は世界のトップで戦ってきた方。そのアドバイスはすごくシンプルで、手の動きについてはほとんど言及せず、フットワークを重視していました。コーチになって1年半の私にとって、とても勉強になりました」とコメントしました。
関口プロのコメントを受けて、エナン氏は「普段のコーチの仕事をリスペクトするためにも、初対面で技術面の深い部分に介入することはありません。今日はまず観察から始め、技術だけでなく、人間としての側面を理解することに努めました」とコメント。さらに、「私も彼らと同じ年齢だった時期があります。ジュニアの選手と時間を共有するのは幸せなことです」と語りました。
元世界ランキング1位のテニスプレーヤーとして知られるジュスティーヌ・エナン氏との交流やコーチングという貴重な経験は、日本のテニス界の将来を担う若手選手たちにとってかけがえのない時間になったことでしょう。
13日から19日にかけて行われたローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーは、渡邉栞太選手、駒田唯衣選手の両選手が優勝し、2026年にパリで開催される「ローランギャロス 本戦」(全仏オープン・ジュニアトーナメント)への出場権を獲得しました。
グランドスラムを目指してーー――今後もローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノーから羽ばたいていく若き選手たちに注目です。
ワニのロゴが印象的なオーラを放つラコステは、オーセンティックなスポーツの伝統を土台に、ウィメンズ、メンズ、キッズ向けのユニークでオリジナリティのあるライフスタイルを通じて、はつらつとした明るさとエレガンスを世界に広めています。 1971年以来、 四大大会の1つ全仏オープンのロイヤルパートナーを務めているラコステは、さまざまなところで大会を支えるとともに、審判、ボールボーイ、ボールガール、アシスタント、そして選手をコートのベンチまでエスコートする「Entrée de rêve(アントレ・ドゥ・レーヴ、夢の入り口)作戦」に参加する子どもたちのユニフォームを提供しています。
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