スマートフォン、AI、デジタルカメラなどに使われる半導体は、いま最も注目を集める成長産業の一つです。半導体の開発・製造で知られるソニーセミコンダクタマニュファクチュアリング(以下、SCK)は、デジタルカメラなどに使われるイメージセンサーで世界トップシェア*を誇る企業。同社は本社熊本を中心に九州や山形・宮城などの東北地方に開発拠点を構え、年代・性別問わず多くの技術者が自分らしい働き方を実現しています。

*金額ベースで世界トップシェア(53%)を記録。ソニー調べ、2024年実績

今回はSCK長崎テクノロジーセンター(以下、長崎TEC)で活躍する3名の女性社員による座談会を実施。これまでのキャリアや現在の仕事、長崎という地域ならではの暮らしの魅力まで、さまざまなテーマで語り合いました。

ものづくりの最前線を行く

SCKとは?

SCKを選んだのは「九州でものづくりの仕事がしたかった」から

――まず、皆さんのお仕事とご経歴について教えてください。

2004年にSCK長崎TECへ入社し、プロセスのインテグレーションを担当していました。その後、イメージセンサーの開発に移り、現在は半導体プロセスで使用する「フォトマスク(微細な回路パターンを描いた型のようなもの)」に関わる設計領域と、計測関連のマネジメントを担当しています。


私は2019年入社です。最初は製造部門で半導体製造装置のメンテナンスや点検保守を担当していたのですが、3年ほど経った頃、もう少し別の仕事を見てみたいという気持ちが芽生え、2023年に希望して現在の部署へ異動しました。現在はTさんのもとで、フォトマスクの設計における仕様検討やスケジュール管理を担当しています。


私は2023年の入社です。配属から現在まで、2人と同じくフォトマスクの設計業務に携わっています。


――入社のきっかけは何だったのでしょう。

ものづくりがしたいという思いと、地元である鹿児島がある九州で就職をしたいと思い、SCKを選びました。学生時代は化学を専攻していて、半導体に関する知識はほとんどありませんでしたが、入社後に一から学びました。九州にいながら、世界を代表する半導体企業と一緒に仕事ができることに、大きなやりがいを感じています。


私は工業高校で電子・電気系を学び、その知識や技術をいかして地元の長崎で働きたいと考えていました。高校では特に半導体の基礎や回路について専門的に勉強していたので、当初は半導体製造装置のメンテナンス職を希望して入社しました。


大学が工学部でしたので、その知識を活かせる場を求めて就職活動をしました。ものづくりができる環境で働きたいという思いと、高い技術力を持つ企業で成長したいという希望、そして地元・九州で働きたいという気持ちから、SCKを選びました。


育児と仕事の両立がしやすくキャリアのイメージが描きやすい環境

――SCKの特色や魅力について教えてください。

SCKは開発から製造まで一貫して行っているので、半導体に関する多くの経験が積めるのが1番の魅力だと思います。私も半導体について入社後に一から学びましたが、そのような環境も整っており、その人のやる気次第で、さまざまな成長機会を得られる会社です。


あとはやはり市場規模が広いため海外の企業とのやり取りもあり、特に台湾は世界を代表する半導体受託製造企業(ファウンドリー)の拠点となっているのですが、過去には現地視察の機会もいただきました。そういう風に九州にいながらも、世界とつながって仕事ができるのは、やりがいのひとつと感じています。


――Tさんが携わってきた中で印象に残っている案件はありますか?

入社直後に家庭用ゲーム機に使われる半導体の開発を担当したのですが、発売当日にはドキドキしながら売り場を見に行ったのを今でも覚えています。当時の自分にも身近な商品でしたし、担当した製品の売り場を実際に目にできる機会はそう多くないので、世界中の店頭に並ぶ製品に関われる充実感がありました。


――技術職となると大変なイメージもありますが、働くうえで制度や福利厚生などはいかがでしょうか。

在宅勤務やフレックス勤務、育児・介護短時間勤務などの制度が整っているので、ライフステージの変化に合わせた働き方ができるのはありがたいですね。私も子どもがいますが、子育てとの両立もしやすいと感じます。技術者にとっても働きやすい環境だと思います。


休みが取りやすく、仕事とプライベートのバランスを保ちやすいのも魅力です。私は旅行が趣味なので、土日と有給休暇を組み合わせて、よく旅行を楽しんでいます。


チームでフォローし合う文化があるので、制度を使いづらい雰囲気はありませんよね。私が子育て中に短時間勤務をしていたときも、部署のメンバーはすごく応援し、支えてくれました。


――将来のキャリアを考えるうえで、SCKではどんなチャンスがあるでしょうか。

先ほどもお伝えした通り、SCKは本人のやる気次第で多くの成長機会があり、周囲もそれを後押ししてくれる雰囲気のある会社だと思います。 たとえば、私は2020年に統括課長を任せていただきました(現在はモバイルデバイス開発第2部門の担当部長に従事)。これも上司の推薦によるものでした。お話をいただいた当初は不安の方が大きかったのですが、背中を押してもらえたこと、そしてその後も上司の継続的なサポートがあったことで、今も前向きに頑張ることができていると感じています。


私は製造部門からデバイス開発部署に異動しましたが、これは社内公募の「キャリアチャレンジプログラム」のおかげです。SCKは扱う製品が多く、製造も一貫して行っているため、さまざまな部署があります。興味があれば、色々な仕事に挑戦できるのは技術者にとって心強い制度だと思います。


――Mさんがデバイス開発に興味を持ったきっかけは何だったのでしょう。

入社以来ずっと半導体製造装置のメンテナンスを行う部署にいたため、製品が完成するまでの工程についてはあまり知る機会がありませんでした。しかし、製品を扱う中で「これはどうやって作られているんだろう?」という興味が湧き、同じクラブに所属している開発を行う部署の先輩に相談したところ、仕事の内容を具体的に教えていただきました。ちょうど社内のキャリアチャレンジプログラムで公募が出ていたこともあり、思い切って応募することにしたんです。


――クラブというと?

SCKには自由参加のクラブ活動があり、そこでは色々な部署・年代の人と、共通の趣味を通して交流ができるんです。スポーツや文化系など様々なクラブ活動がありますが、私はサイクリングクラブに入っています。


Mさんはすごいんですよ。自転車競技の大会でも優勝しているんです。


ありがとうございます! 休日には、大村湾(長崎県の中央部に位置する内海)を一周したりして練習しています。


SCKを今すぐ知りたい!

どんな人が働いているの?

長崎市に近く自然が豊かで生活がしやすい街

――海が近くて、スポーツやアウトドアにもぴったりですね。ぜひ長崎という地域の魅力について教えてください。

海が近いので海鮮がとてもおいしいです。先日もAさんと一緒に長崎市の南部の方に遊びに行って、安くてボリューム満点の海鮮丼を満喫しました。


私は福岡出身ですが、長崎TECのある諫早市は田舎すぎず都会すぎないのが気に入っています。人との距離感がすごく心地良いんです。家賃も諫早だと、駅近のマンションでもワンルーム5~6万円くらいで住めます。


長崎市へも電車なら30分くらいで行けるので買い物などにも便利です。長崎市内まで行くと路面電車が走っていて、交通の便も良いですよ。


生活しやすいですよね。自然が豊かで、海の幸が豊富。賑やかな長崎市も近いし、空港も近いからどこへ行くにも便利です。


――社内には九州以外の方もいらっしゃるのでしょうか。

大勢いますよ。関東、関西、東北、北海道など、全国から集まっており、新卒入社者、経験者採用入社者もいて社員のバックグラウンドも多様です。社内では色々な方言が飛び交っていてそれも魅力のひとつです(笑)。


九州から世界へつながる仕事ができる

――Mさん、Aさんが描いている将来のキャリアについて教えてください。

希望の部署に異動したばかりなので、まずは今の仕事をがんばっていきたいと思っています。そのうえで、現在携わっているスマートフォン向けのイメージセンサーだけでなく、デジタルカメラ向けなど別の製品の開発にも挑戦したいと思っています。


私も現在の業務に関するスキルアップをしていきたいです。また、いずれは新たな挑戦もしていきたいと思っています。たとえば、今携わっているフォトマスク作成は製造ラインで物を流し始める前の工程ですが、より製品の完成に近い工程にも関わってみたいですね。


――皆さんにとって「半導体」とはどのような存在でしょうか。

AIをはじめ、技術発展の土台には必ず半導体があります。世界の基盤を作る役割を担っているということに、誇りと自負を持っています。


スマートフォンのような身近なものにも使われていて、人々を楽しませる存在だと思います。


半導体は目に見えて進化を続けています。その進化で、身近な感動を提供できる存在だと思います。


――最後に、これからSCKに就職を考える方へメッセージをお願いします。

九州にいながら、世界とつながる仕事ができるのは大きな魅力です。迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してほしいと思います。SCKはとても働きやすい会社です!


長崎TECは新社屋ができたばかりで、すごく快適な環境です。私のようにキャリアチャレンジプログラムで異動するなど、挑戦できる仕組みも整っています。お待ちしています!


大きな会社だからこそ、挑戦の幅が広いのがSCKの強みだと思います。興味があることや、やりたいことがあれば何でも挑戦できます。成長したい人にとって、すごく魅力的な環境です。ぜひ一緒に働きましょう!



日本各地から社員が集まり、自分らしく充実した生活を送っているソニーセミコンダクタマニュファクチャリング。在宅勤務やフレックス勤務、育児・介護短時間勤務など、柔軟な働き方を実現できる制度も整っており、ライフステージが変化してもキャリアを築ける環境となっています。

また、女性の働き方に配慮した制度を含め、多様な人が働きやすい職場づくりを推進。自然が豊かで家賃も手頃な諫早市で、地方ならではの快適な生活を送りながら、グローバルにつながる仕事に携われるのは大きな魅力でしょう。SCKに興味を持った人は、ぜひ同社のサイトをチェックしてみてください。

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