長年にわたり、G-SHOCKや電卓など革新的な製品を開発してきたカシオ計算機(以下、カシオ)。そんなカシオでは、2019年から“働く環境”を一新して社員の能動的な働き方を推進することを目的とした「次世代環境構築プロジェクト」を推進しています。その一環として、本社ビルのリノベーションと開発拠点である羽村技術センターの建て替えを実施。それぞれ2026年11月、2027年9月に竣工を予定しています。

今年8月上旬には、先んじて本社ビルの一部フロアのリノベーションが完了。同時に従業員に向けてのオフィスツアーが実施され、一新された施設や設備の紹介が行われました。今回は、そんなオフィスツアーにマイナビニュース編集部が潜入! 新しくなったオフィスを見学しつつ、プロジェクトメンバーの木曽さんに、リノベーションの裏側についてうかがいました。

オフィスツアーに潜入!

ツアーは、エレベーターの前に設置された個人ロッカーの説明からスタート。執務エリアではなく外に設置した理由について、ツアーの担当者からは「人が行きかう場にあえて置くことで、挨拶やコミュニケーションが生まれることを目的としている」という説明がありました。

続けて執務エリアへ。フロア内にはチーム会議や共同作業にも使える打合せテーブル、2~3人での緩やかな連携がとりやすい三角テーブル、植栽が中央に置かれゆったりとしたスペースでのソロワークやペアでコミュニケーションを取るのに適した形のビッグテーブルなどが配置。

  • 様々なテーブルが設置

    様々なテーブルが設置

また、窓の外を見ながらくつろいで作業できるカウンター席やリラックス席、個人の体格に合わせて机面を調整できる電動昇降デスクや天板傾きデスク、立ちながら仕事もできるハイロングテーブル、機密性の高い篭りブースといった、それぞれの仕事スタイルに合わせられる席も用意されていました。

  • 窓の外を見ながらくつろいで作業できるエリアも

    窓の外を見ながらくつろいで作業できるエリアも

さらに、壁際に設置された収納棚には天板が付いており、立ちながらの作業やミーティングが可能。防音性の高いWEB会議BOXも設置されており、それぞれの働き方、さまざまな用途に合わせて仕事ができる環境が整えられていました。

  • 天板をデスクとして使用することも可能

    天板をデスクとして使用することも可能

従業員たちはツアー中に、使用イメージを参加者同士で話し合いながら見学。ツアー中から、すでにコミュニケーションが生まれていました。

プロジェクト担当者にリノベーションの背景を聞く!

ツアー後には、「次世代環境構築プロジェクト」の木曽さんに、リノベーションのポイントや今後についてお話を聞きしました。

  • 「次世代環境プロジェクト」担当の木曽さん。前職でも本社の移転を担当したことがあり、その経験を活かしたいという想いからプロジェクトに参加した。

    「次世代環境プロジェクト」担当の木曽さん。前職でも本社の移転を担当したことがあり、その経験を活かしたいという想いからプロジェクトに参加した。

---今回、羽村技術センターの建て替えと、本社ビルのリノベーションを実施するに至った背景を教えてください。

羽村技術センターの老朽化が進んでおり、その建て替えをどうするかと検討していたときに、単にリフォームするだけではなくて、持続的成長を支えるための基盤として、社員が自立的に働ける環境づくりをしようという話になったんです。それなら、羽村の建て替えだけでなく、本社もリノベーションをして社員の能動的な働き方を生成していこうということになり、プロジェクトが進んでいきました。

もともとカシオは、製品ごとの事業部に分かれて専門的にやってきたところがあって。ある事業部の人が別フロアに行くと、まるで別会社の人が来たかのような雰囲気になることもありました。そんな閉ざされた環境だと、せっかく同じ会社で働く社員同士の交流がなくなってしまう。今回の建て替え・リノベーションでは、そういった「タコつぼ化」状態からの脱却も目的としており、部門間で交流しやすい環境を作ることも意識しました。

---実際にリノベーションを推進するなかで重視したポイントを教えてください。

いくつかありますが、社員の働き方の意識を変える、自ら考えて行動する自立性というのがひとつのポイントでした。固定席ではなくフリーアドレスにしたのも、自由に仕事をしてもらうよりも、自分で働くところを選んでパフォーマンスを上げてもらいたいという想いのほうが強いですね。

弊社では在宅勤務も可能ですので、ある日は在宅、ある日は社外で打ち合わせ、またある日はオフィスに来て仕事をしたり、仲間と話したり……。その時々で自分がベストパフォーマンスを発揮できる場所を選んでもらえたらと思っています。自ら考えて自立的に行動して、モチベーションも高く仕事に取り組めるようにすることを重視しました。

---今回ツアーがあった19階フロアのリノベーションでは、どういった点にこだわりましたか?

従来のオフィスでは画一的な什器が並んでいただけでしたが、今回はシーンに応じて働き方を選べるよう、さまざまな机や席を用意しています。例えば、立って仕事ができるハイカウンター席や、天板の高さを昇降できるデスクなどのABW席(※)をフロア内に置きました。一方で、我々がチームテーブルと呼んでいる長机もあり、ここではチームで固まってミーティングや作業ができるようになっています。

※ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング):業務内容に合わせて、働く場所と時間を柔軟に選択できる働き方

---チームで固まって仕事ができる場所も用意されているんですね。

そうですね。基本的には課・部などのチームで動いているので、チームワークがなくなると困るのは間違いないですから。なので、例えば午前中はチームテーブルを使ってみんなで打ち合わせ、午後からはABW席を使って1人で集中できる席で作業をするといった内容やスタイルに合わせて仕事ができるようなフロアにしています。人それぞれ働きやすい環境は違うので、自分に合っている場所を選んでもらえればと思っています。

---社員食堂もリニューアルされたとお聞きしました。どういった部分にこだわってリニューアルをしましたか?

2階と13階に食堂があるのですが、2階は明るい雰囲気のカフェテリア風、13階は大人の雰囲気が漂うシックなフロアというデザインにしています。現在工事中の2階にはテラス席を設け、天気のいい日はそこで食事や気分転換ができるようになります。今月に完成した13階は従来から三方向を見渡すことができる見晴らしの良さが特徴でしたが、今回は窓向きの席を多く配置する共に1人~2人用のゆったりとした席も用意していますので、広々として落ち着いた空間で過ごすことができます。

また、会議室が不足しがちという社内の問題を少しでも解決できればと思い、これまでは夕方になると閉じていた食堂を夜まで解放することにしました。モバイルバッテリーの常備など働きやすさも拡張しているので、食事だけでなく打ち合わせや社内交流の場として活用していければいいなと思っています。

---今回リノベーションをするなかで、苦労したことは?

羽村の場合は建て替えということで一斉に引っ越しとなるのですが、本社は社員がオフィスで働きながらリノベーションを進めているんです。リノベーション期間は違うオフィスを借りるという発想もあったのですが、そうなると費用もかかりますし、コミュニケーションが不足してしまうという懸念があったので、社員はそのまま本社にいながらリノベーション工事を進めることになりました。

---なるほど。

なので、なるべく引っ越しの回数を少なくして社員に負担をかけずに、いかに作業が滞ることなくリノベーションを進めていくかを考える必要があったんです。もともとスペースに余裕がある状態でもなかったので、初めて組んだ計画上では4回引っ越しする部門もありました。その後、精査して基本は1回、最大でも2回の引っ越しで済むように調整したんです。組織変更などもあるなかでの調整は、とても難しかったですね。

---苦労しながらも実現したリノベーション。このリノベーションによって、どのようなことを期待していますか?

まずは、社員のみなさんが自主的に働く環境を選んで、仕事のパフォーマンスが向上することを期待しています。あとは、これまで以上に出社することでの社員同士のコミュニケーションが生まれたらという想いもあって。とは言え、強制的な出社だと、コミュニケーションが生まれるとは考えづらい。なので、家以上に快適に仕事ができる魅力あるオフィスを作り、社員の方のコミュニケーションの活性化につながればいいなと思っています。

---今後、社員の方々がより働きやすくなるために、どのような取り組みを考えていますか?

今回のリノベーションは作って終わりとは考えていません。完成したあとも、フォローアップは続けていきます。例えば、フロアごとに検討委員会みたいなものを用意して、フロアで起きた問題点やさらなるアイデアなどの意見を定期的に交換し合うことでの交流や企業としての成長・変革を目指せればいいなと思っています。

まずはフロア内の交流、そして次はフロアを超えての交流、さらには拠点を超えて交わるようにしていけたらと。今は事業所ごとに入館手続きをしないといけませんが、いずれは共通カードみたいなものを作って、本社・羽村どちらの社員も自由にオフィスを行き来できて、どの席でも座れるみたいな環境にして、もっと気軽に交流できるようにしたいですね。

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一新されたカシオの本社オフィス。そのリノベーションの背景には、“社員がベストパフォーマンスを発揮できる環境づくり”“コミュニケーションによって生まれる新たな発想の創出”という思いが込められていました。カシオは、働く環境以外にも従業員のための制度や改革を推進しています。その取り組みが気になった方は、ぜひ公式サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか?

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[PR]提供:カシオ計算機株式会社