今年8月に64歳の誕生日を迎え、さらにDJ活動45周年となるDJ KOO。オーディエンスをアゲアゲにする卓越したDJテクニックと、クラブから野外コンサート、さらには盆踊り、アイドルとのコラボまで、実にワイドレンジなフィールドでの活躍、そして自身のファッションを含め爆発的にポジティブなキャラクターで、老若男女問わず大人気の彼だが、2017年には脳動脈瘤の手術を行い、今年5月にはアナフィラキシーで入院していたことを公表。それでも常に私たちに元気を与えてくれる彼の健康の源について聞いた。
――今回のテーマはずばり「健康」です。KOOさんは60代を迎えて日々の体調や健康管理の重要性をひしひしと感じますか?
そうですね。おかげさまでお仕事もたくさんいただいているなかで、改めて健康であることの重要性を感じる毎日です。若い頃は真夜中でもエネルギッシュにDJをこなしていたし、その日うまくできてればオッケー!みたいな感じでしたけど、年齢を重ねるとやっぱりそうはいかなくなってくるんですよ。みなさんもそうだと思いますが、どんな現場でも、自分がベストコンディションで臨むことが何より大切だと感じています。DJとしても、ライブでも、番組でも、自分のパフォーマンスが最大限発揮できる状態を整えておくことを意識しています。
――若い頃は健康についてあまり意識してなかったのですか。
勢いでできればいいや、っていう感じでしたね。20代の体力というのもあったとは思いますけど、いろんなことを積み重ねて経験したり、病気を患ったりすると、やっぱりその分、いろんな同じ病気をしてる人や家族を含め、みんなに健康でいてほしい、という気持ちはより強くなります。年齢が重なってくると一層思いますね。
――40、50代ぐらいから意識をし始めて、今の60代に至ると。
40代、50代って、30代から比べたらどうしたって衰えがある。でも、まだかろうじて健康をキープできる時期だと思うんですよ。けど、50代からは意識して健康な状態に戻していかなければいけない、という気持ちが必要になってくると思います。
――なるほど。
ちょっと運動が必要かな、こういうものを食べないといけないかな、みたいに。運動にしろ食事にしろ、もうちょっと痩せなきゃなとか、体が重いなとか、そうやって意識して戻していくのが50代と思うんですよ。
――意識して取り組んでいくことが必要になってくるのですね。
でも、僕はその途中で脳脈瘤という大きな病気で手術もしてるので。そこから健康に対する意識が大きく変わりました。
下手をしたらこのまま家族と離れ離れになるかもしれない、と宣告されましたから。実際、そのときは辛かったし、目の前が真っ白になりました。おかげさまで後遺症もなく復帰できましたけど、そこで思ったのが「家族とずっと一緒にいたい」。だから「長生きしたい」んです。
――そこから「健康」へと繋がっていくと。
はい。やっぱりDJという仕事でみんなと元気を共有したいと思うから、自分が健康でいなきゃいけないなって。ただ、運動や日常生活のフォローアップをしていくことも大切だけど、まずなにより今の自分の体の状態をちゃんと知っておくことが大事だと思っています。
――なるほど。
それは健康診断であったり、人間ドックであったり、結局、僕の脳動脈瘤も早く発見されたからこそ対処し治療することができました。動脈瘤が破裂して脳梗塞にでもなっていたら、今の自分はいません。そう思うと、自分の体をちゃんと知ってないといけない。なので、脳は2年に1回は検査に行ってます。
それに、家族の誰かが同じような病気になるのは本当に辛いことじゃないですか。それは絶対に避けたい。だからこそ、家族みんなで1年に1回は健康診断を必ずするようにしています。
――大病を患ったことが大きなきっかけになったのですね。
血液検査だけでも、血糖値がどのぐらいで、尿酸値がどのくらいで、血中酸素の濃度がどのくらいでとか、自分の今の状態を把握することができるじゃないですか。
1回でもいいからやっておくと、次、半年や1年後に行ったとき、前回と比べて尿酸値が上がってますね、ってなったときに、そこを改善してけばいい。そういう習慣を日常生活に取り入れていく、ということが健康の秘訣かなと思ってます。
――とにかく、データとしての自分の状態を知ることから「健康」が始まるということですか。
そうですね。熱が出たときでも、そういえば健康診断でここがちょっと気をつけなきゃいけないって言われたから、病院で先生に「この値が高かったんです」という情報を伝えられるじゃないですか。それによって早く治療もできる。
――最近だと気圧病とか、昔に比べて気にしなければいけないことも増えています。
確かに気圧で体調も変化しますよね。でも、普段から家族とか家庭で健康について話題にしておけば、対処法も見つかるのが早いです。こないだ娘が「頭痛ーる」っていう、その日の気圧を測ってくれるアプリがあるんだよって教えてくれました。
妻はアカモクとかキクイモとか、血液の流れに良い食べ物を食事に取り入れてくれて、調理方法も研究してくれてます。そういう食材について家族で話すだけでも健康に対する意識って変わってくる。
――会話が増えれば、相手を思いやる気持ちもおのずと育まれると思います。
病院に行って検査することも大事だけど、家族や一緒に仕事をする仲間と「話す」ことも同じくらい大事だと僕は思います。
――周囲とのコミュニケーションも健康には必要なんですね。
脳動脈瘤の手術後のリハビリでウォーキングをしているとき、行き交う人たちが当たり前のようにちゃんと会社に行ってる姿を見て、ものすごくコンプレックスを持ったんです。そんなとき、妻の「家族で同じ船に乗って行きましょう」という言葉に救われました。
――素敵な言葉ですね。
(取材日は6月26日)ちょうど明日(6月27日)、奥さんの誕生日なんですよ。還暦でもありすし、そのお祝いもかねてどうしようか娘と考えてるのが楽しくて。毎日のように打ち合わせして一緒にプレゼントを買いに行ったりしました(笑)。
がんの検査キット「N-NOSE」で体が警告を鳴らす前に知る
――健康に関してKOOさんが今、興味を持っていることは何でしょうか?
それはもう「がん」ですね。僕の両親もがんを患ったので、がんはすごく意識しています。昔は「ステージ」という言葉もなく「悪性」と言ってましたよね。症状がでる頃にはもうだいぶ進んでいて治療もなかなかできない、という経験がありました。
――KOOさんはどう対処しているのですか。
僕はおしっこでがんを見つけることができる「N-NOSE」という検査キットを使っています。やっぱりどうしても人間ドックとかだと病院で1日がかりになりますよね。個人的には内視鏡検査が苦手なんですけど、がんって大変な病気じゃないですか。
――確かにそうですね。
それが尿検査だけでできるという手軽さがいいですよね。自分が使い始めた5年ほど前から進化して、今では23種類のがんを見つけることができるんですよ。
――ご家族でもやられてるんですか?
はい。知らない人もまだまだいると思いますが、がんになってから初めて自分の体の状態を知る人って、少なくないんじゃないかと。
――自分を含め多くの人は「自分はがんにならない」と思いがちかもしれません。
異変をいち早く発見できることで、治療にも早く取りかかれるとなったら、やっぱりそこは大きいと思います。
――ここでも「知る」ことが大事なんですね。
そうなんです。体が警告を鳴らす前に知る、これが大事です。言い方は軽いかもしれないけど、スマホ感覚でがん検査ができる。そう考えれば気持ちも重くならないじゃないですか。だからこそ、身構えずにつづけやすいんですよね。
――そうですね。手遅れになる前になるべく早く知りたい気持ちはあります。
それを手軽にしてくれたのは本当にありがたいです。もちろん検査後に通知が来るとき、ドキドキはしますよ(笑)。でも、家族で結果を見て、良かったね、大丈夫だったね、ってなるのがいいんですよ。
アーティストとして、個人としての健康、そして老後?
――KOOさんのアーティストとしての健康、個人としての健康についての考えを聞かせてください。
今年DJ45周年を迎えますが、まだまだこれからです。かっこつけるわけじゃないけれど、あのね、DJやってて今が1番楽しいんですよ。
――そうなんですか!
うん。今が1番いいDJができてると思ってる。盆踊りでDJをやったり、アイドルとコラボしたり、そういうことを通じて、なんかいっぱい力をもらってます。そのためには自分が健康で万全な状態でイエーッ! ってやって、みなさんにパワーを送り続けたいですね。
――具体的には?
今年後半からみなさんを元気にぶち上げる、DJ45周年の曲をどんどんリリースします。超楽しみにしてください。みなさんが予想しないような楽曲ができました。さらに、いろいろな方たちともコラボしていければと。
――たとえば?
BEYOOOOONDSという娘の大好きなハロプロのグループとのコラボ、それからいつも紅白歌合戦で一緒にけん玉をやらせていただいてる三山ひろしさんと「けん玉音頭」をつくろうと現在、制作中です。
――家族の一員として、健康であることはどういう意味を持つのでしょう。
家族とはずっと一緒にいたい。あと、心配をかけたくない。先日もアナフィラキシーで入院して、家族が心配してる顔を見たら「ごめんね」って言いたくなりました。だからこそ家族でもあるとも思いますが、それより家族みんなが健康でどこか一緒にご飯を食べに行ったほうがいいじゃないですか。
――現時点でKOOさんは老後というか、70歳以降に対して、どんなイメージを具体的にお持ちですか?
老後はね…僕、イメージ持ってない(笑)。もうこのまま。今この瞬間を楽しみながら、これからも音楽で皆さんに元気を届けていきたいです。
――素晴らしいですね。
老後はこうしようとか、特に考えてないです。楽しい時間を健康でずっと過ごしていきたい。あとはこういうインタビューを読んでいただいて「じゃあ、自分も検査しようかな」と思う人が1人でも2人でもいてくれたら嬉しいです。
――自分が健康であることで、結果的に周りの人たちも幸せになりますよね。
そうですね、それが本望です。派手で元気なDJがイェーイ!ってやるからいいのであって、しんどそうにDJやっても説得性ないじゃないですか(笑)。「いつ見ても派手なの、あの人」みたいな感じで見てくれても全然構いません(笑)。
「健康」はあって当たり前と思わない! まず「検査」です!
――最後に、KOOさんと同じ60代の人たち、予備軍である50代、40代の人たちに、健康についてアドバイスをいただけますか。
これはもうみなさんにお話することですが、自分の体を大事にするということは、家族、仲間、仕事、そしてお客さんを大事にすることです。なので、今の仕事や家族とずっと一緒にいるためには、自分の体を大事にしましょう。それだけです。
――「健康に気をつけろ」と言われるより「自分の体を大事にした方がいいよ」って言われたほうができそうな気がします。
そうですよね。それイコール家族や仲間を大事にすることなんだ、というマインドで。じゃあ、そのためにはどうしたらいいんだろう…「検査」だなと。
――すべては「知る」ことから始まると。
もう40代、50代、60代になると、健康診断とか血液検査したら悪いところがあって当たり前。そこをどうやって抑えていくか、ですよ。
――自分の今の状態と向き合い、どう対処し改善していくかですね。
僕だってまだまだ悪いとこありますから。尿酸値、高いんですよ、今(笑)。でも、それをわかっているということが大事なんです。なにより「健康」はあって当たり前だと思わないこと。自分のために、家族や仲間のために、みなさん、ちゃんと検査してくださいね!
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