変化が激しく、先を見通すことがますます難しくなっている昨今。企業経営においても財政の急変や災害といった万が一の事態に備え、リスクを軽減することが求められています。そんな企業を支えているのが、保険代理店の営業職です。

今回は保険代理店として、主に中小企業向けの損害保険を扱っている3名を集めて座談会を実施! 仕事を通じて印象的だったエピソードや仕事のやりがいなどを、マイナビニュースの若手編集部員が伺ってきました!

今回お話してくれた方々はこちら

 名城さん
東京で生命保険や損害保険を扱う法人向け総合代理店を経営。
自らも営業として活動している。

 山川さん
埼玉県の代理店で損害保険や生命保険の営業を行っている。
主に法人契約案件を担当。

 針谷さん
埼玉県で損害保険と生命保険の営業を担当。
中小企業向けの案件も多く扱っている。

お客様との関係性が魅力的。保険代理店に就職を決めた理由とは

---今日はよろしくお願いします! 早速ですが、保険代理店で働こうと思った理由を教えてください。

名城さん 前職ではインバウンドの方に向けた観光関連の仕事をしていましたが、お客様が困っているときに力になりたいと思い保険代理店を設立しました。きっかけは、あるとき海外から来たお客様が病気で緊急搬送されたことです。一部は保険金がおりたものの、高額な医療費を自己負担していました。それから同じような海外からのお客様が医療費を払えない問題が多発していると知り、万が一のときに人を救える保険を紹介したいと思ったんです。

山川さん 私は「助かったよ」と人から喜ばれる仕事がしたいと思い、転職しました。前職は保険の調査会社です。保険金詐欺が疑われる事案の調査にあたっていました。そこから、だんだんと保険の営業への興味もわき、保険代理店の営業をしていた父に相談して転職を決めたんです。お客様と継続的な付き合いができ、しかも喜んでもらえるという、前職との違いも魅力的でした。

針谷さん 長くお客様と付き合ってお互いの成長を実感できることが、転職の決め手です。以前はメーカーの法人営業をしており、形のある物を企業相手に売っていました。一方で保険は形のない商品を扱うので営業の腕が問われますし、契約後もお客様との付き合いが続きます。立ち上げたばかりの会社が保険を契約し、その後どんどん大きくなっていく姿も見守れる。メーカーでは感じられなかった、保険の営業ならではの働き方に魅力を感じました。

企業の損失を最小限に。保険代理店で働くやりがい

---保険代理店として、どのような業務をしているのでしょうか?

名城さん 不動産業界、飲食店、IT企業……さまざまな業種の方を相手に、業務内容に応じたリスクに対応できる保険を提案しています。たとえば飲食店の食中毒賠償、IT企業のサイバーリスクに関する保険など、仕事の数だけ保険があるといえますね。

山川さん 業種固有のリスクに合うよう商品をカスタマイズすることもあるので、お客様の仕事内容や保険に対する幅広い知識が求められます。

針谷さん 加入後の損害を減らすことも、保険代理店の大切な仕事です。契約して終わりではなく、事故現場などを検証して得られた情報などをもとにリスクを軽減するためのアドバイスをしています。

---幅広い知識が必要なお仕事なんですね。そんなお仕事をこなす中で、お客様との印象的だったエピソードはありますか?

名城さん コロナ禍のとき、飲食業界のお客様を補償できたことです。以前火災保険に加入されていた飲食店のひとつが、社員の感染や自宅待機等で人手不足に陥っていました。しかし店主は休業すると収入がなくなると思い、無理をして営業を続けていたのです。それを知ったとき、私は火災保険の特約を使えば特定感染症による利益損失を補償できると思い出しました。ただちに必要な手続きをして休業するようアドバイスしたところ、そのお店は保険金をもらって損失をカバーできたのです。そのお客様からは今でも感謝されており、印象に残っています。

針谷さん 事故の示談交渉サポートを通して、お客様から信頼されるようになったことです。その企業の社長は海外の方だったのですが、私が文化の違いも考慮して必要なサポートをしたことを評価してくださりました。今ではバーベキューに誘われるほど信頼していただいております。

山川さん あるゴルフ場の火災保険契約が印象に残っています。私が提案した保険の内容に対して、「これまで何十年も何も起こらなかったから平気だろう」とお客様が判断されて。契約に至りませんでしたが、その半年後に不測の事態が起き、大きな損失が出ました。もっと保険の重要性をお伝えできていれば、損失を最小限にできたかもしれません。ただ、以前提案していたおかげでそのお客様から信頼されて、保険を全面的に任せていただけるようになりました。

---保険代理店で仕事をするやりがいを教えてください。

名城さん 企業のリスクを軽減したり、人生を守れることです。たとえば火災保険は所有不動産が被災した際、 自動車保険なら事故の被害者に、きちんと補償ができるので金銭負担を抑えることができます。

山川さん 基本的にずっと楽しく働いているので、何かひとつ突出したやりがいがあるわけではないのですが……(笑)。強いて挙げるなら、普段の生活では出会えなかった業界や年代の方々ともお話ができることです。ご提案する保険の内容を考えるのも、パズルを組み立てているようでやりがいを感じます。

針谷さん 企業やお客様のご家族を長く丸ごと支えられることにやりがいを感じました。法人でも社長が代替わりすると、その息子さんと保険のお話をすることがあります。何世代にもわたって関われるのは、保険代理店の営業ならではです。

意外と自由度が高い!? 保険代理店業界の雰囲気も魅力

---保険代理店で働く魅力とはなんですか?

山川さん 自分がまったく知らなかった業種に幅広く触れられるのが魅力です。

針谷さん この業界に入る前は、保険に対して押し売りのようなイメージを抱いていました。しかし実際はそうではないですし、経営者の方とも直接話ができて勉強になります

山川さん 自分でスケジュールを決めて動けるのも魅力ですよね。お客様との打ち合わせがないときは早めに切り上げて子どもを保育園に迎えに行くなど、柔軟に働けています。

針谷さん 外見も予想以上に自由度が高くて魅力に感じました。代理店それぞれのカラーがありますし、営業の服装や髪型もそれぞれで。自分の個性を出して働いている印象です。

名城さん 保険業界には高齢の方が多いので、若手が歓迎されるのも魅力ですよね。経営者の方々も50代なら若いほう。私もみなさんから息子のようにかわいがってもらえます。

山川さん 若手に活躍のチャンスがある業界ですよね。

名城さん 自分より若い方に保険を相談できたほうが、お客様も安心感があるかもしれません。お客様が病気になったとき、担当者がもう現場にいない、という事態を避けられますから。加えて、お客様には若い方がたくさんいるものの、募集人の平均年齢は高いです。だからこそ、若い方が活躍できる業界だと思います。

山川さん 私は今以上に頼られる営業になれるよう、損害保険トータルプランナー(※)の資格に挑戦する予定です。保険は募集人の資格さえとれば誰でも扱えるので、営業の質に幅があるんです。トータルプランナーになれればきちんと知識があるのだと証明でき、お客様も安心できると思います。いつか保険を選ぶ前に、代理店や営業の人材で契約先を決める世の中が来るかもしれません。

※損害保険トータルプランナーとは……募集人資格のなかで最上位。損害保険に関する法律や税務の知識と、高いコンサルティングスキルを兼ね備えたプロフェッショナルとして認められている。

企業のリスクを軽減する保険代理店の仕事

万が一の時に備えるのが保険。企業は様々な角度から事業を見据えて、適切な補償内容を選ぶ必要があります。保険代理店の営業はそんな重要な選択を手助けし、企業のリスクを軽減できる職業です。「長くお客様と関わっていきたい」「お客様を支えられる仕事をしたい」と考えている人は、ぜひ保険代理店での仕事を検討してみてはいかがでしょうか。YouTubeでは、保険代理店で働く方のエピソードを紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

グレイトフル ほけんDaily

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※紹介するエピソードは個人が経験したもので、担当者の対応は代理店ごとに異なる場合があります。あくまでも一例としてご覧ください。

[PR]提供:日本損害保険代理業協会