はじめまして、NR・サプリメントアドバイザーの関川と申します。
今回は、世界的に人気が高まっている「テストステロンブースター」の危険性や副作用がテーマです。
最近は日本でもテストステロンブースターの認知度が高まっており、SNSやWeb上でも口コミを見かけることが多くなりました。
皆さまのなかにも、ボディメイクの効率化や性機能の増強、男性更年期障害の改善に役立てたいと利用を検討している方が多いのではないでしょうか。
しかし、いざ自分の口に入れるなら、一番怖いのは副作用や危険性などリスクの面ですよね? いくら求めている効果が得られても、健康を害したら本末転倒だと感じます。
実際、スポーツ選手のボディビルのドーピングは内臓や血管がボロボロになる怖いイメージがありませんか? そこまでいかなくても、抜け毛やニキビが増える、ホルモンバランスが乱れて体調が悪化するなど、色々な噂を聞いたことがある方もいるはず。
よく聞く噂は本当なのか、そしてテストステロンブースターは安全に摂取できる製品なのか、気になりますよね?
そこで今回は、研究データや実際にテストステロンブースターを摂取している人の声をもとに、噂の真偽やテストステロンブースターの危険性を解説します。
まずはテストステロンブースター(サプリ)を正しく理解しよう
そもそもですが、テストステロンブースターはなぜ危険だといわれることが多いのでしょうか?
それは、同じくテストステロンを増やす「テストステロン補充治療」やドーピングで使われる「アナボリックステロイド」とテストステロンブースター(サプリ)を混同して考える方が多いからです。
テストステロン補充治療やアナボリックステロイドは、テストステロンそのもの、もしくは類似物質を直接身体の中に取り入れてテストステロンを増やします。
そのため、効果や即効性は高いものの、急激かつ不自然な増加となり身体には負担です。実際、テストステロン補充治療やアナボリックステロイドなどの医薬品は、内蔵のダメージや脱毛、睾丸の機能低下など、さまざまな副作用が研究で報告されています。
一方、テストステロンブースターにはテストステロンがそのまま含まれているわけではありません。では、どのようにテストステロンを増加させるのか、気になりませんか?
テストステロンはもちろん体内でも作られています。そしてテストステロンブースターは体内での生成機能を高め、作られたテストステロンが減らないようにサポートすることで間接的にテストステロンを増やしているのです。
もともと身体に備わっているシステムを利用するだけなので、医薬品よりもナチュラルな形でテストステロンの増加が見込めます。
サプリメントの原料も、よく見ると実は普段食べているカレーのスパイスや、ザクロ、カカオなどのスーパーフードの有効成分を抽出したものがメイン。
つまり、本来はテストステロンブースターにそこまでの危険性はなく、リスクは他のサプリメントと何ら変わりないのです。
テストステロンブースター(サプリ)の副作用に関する噂は本当?
とはいえ、テストステロンブースターもテストステロン補充療法やアナボリックステロイドと同じように、テストステロンが増加することに変わりありません。
医薬品を使用した時と同じような副作用が発生してもおかしくないと感じる方もいるでしょう。
では、実際にテストステロンブースターを摂取することで本当に噂のような危険性や副作用が発生するのでしょうか ? よく噂される副作用の可能性について、それぞれチェックします。
噂1.抜け毛が増える
まずは多くの男性が気になるであろう抜け毛の問題。「テストステロンは増やしたいけど髪の毛は失いたくない」「せっかくAGA治療をしているのに無駄になるのは避けたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
結論、テストステロンブースターの摂取により抜け毛の副作用が発生したというデータは確認されていません。それどころか、むしろ抜け毛に対してポジティブな影響すら与えてくれる可能性があります。
抜け毛の原因は、体内でテストステロンから生成される「ジヒドロテストステロン」という物質ですが……テストステロンブースターのなかには、テストステロンを増やしつつジヒドロテストステロンを減らす効果のある成分も存在するのです。
たとえば、テスノアと呼ばれるテストステロンブースターは、400mgを8週間摂取することでテストステロンが48%増加し、ジヒドロテストステロンは7%減少することが報告されています※1。
データから、少なくとも摂取することで抜け毛を増やすリスクはないと考えられるでしょう。
ちなみに、テストステロンブースターが抜け毛を増やすと勘違いされる一番の理由は、ドーピングで使用されるアナボリックステロイドの副作用との勘違いです。
アナボリックステロイドはジヒドロテストステロン由来の類似物質を取り入れる物が多いため、明確に抜け毛の副作用が確認されています。
実際、海外の調査ではアナボリックステロイドの利用者113名のうち77%が何らかの副作用を発症し、そのうちの14.2%の人は脱毛の症状を訴えたことが確認されました※2。
※1参照A Proprietary Herbal Blend Containing Extracts of Punica granatum Fruit Rind and Theobroma cocoa Seeds Increases Serum Testosterone Level in Healthy Young Males: A Randomized, Double-Blind Placebo-Controlled Study
※2参照Anabolic-Androgenic Steroid Abuse among Gym Users, Eastern Province, Saudi Arabia
噂2.内蔵に負担がかかる
次はテストステロンブースターを飲むことで内蔵にダメージが蓄積するのではないか? という懸念について。
「テストステロンを増やすと内蔵に負担がかかるから、少し飲んだら一定期間は空けたほうが良いのでは?」といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、研究で安全性が確認されている素材であれば、テストステロンブースターの摂取により臓器に大きな負担が発生することはまずないでしょう。
テストステロンブースターは需要の高さも相まって、世界中で効果や安全性をたしかめる研究が数多く行われています。特に日本国内でも人気の成分は、臓器のリスクが低いことを示すデータが揃っているのです。
たとえばテストフェンと呼ばれる成分の研究では、25歳から47歳の男性138名を対象に8週間摂取させる試験が行われました。その後、肝機能の数値を測定したところ、全員正常値の範囲内で異常は見られなかったことが報告されています※3。テストフェンのように一定の安全性が確認されている成分を選べば、まず心配いらないでしょう。
では、なぜ内蔵へのダメージが噂されるようになったのでしょうか? これはアナボリックステロイドの副作用や、海外製のサプリに一部危険な成分が入っていることが原因です。
まず、アナボリックステロイドは明確に肝毒性があり、重篤な肝機能障害を引き起こすリスクがあることが知られています※4。特にトレーニーは、アナボリックステロイドへのイメージからテストステロンブースターも危険だと感じている方が多い印象です。
さらに、テストステロンブースターのなかでも、日本国内で医薬品指定されている危険な成分があることも、悪いイメージが広がる一因でしょう。
たとえばトリビュラス(ハマビシ)やアシュワガンダは海外製のテストステロンブースターによく含まれていますが、危険性が指摘され日本では医薬品に指定されています。
実際、トリビュラス(ハマビシ)は重篤な肝機能障害を引き起こすとして、内閣府の組織である食品安全委員会が注意喚起を行っているぐらいです※5。
ただし国内製造の製品にはまず含まれていないので、国産のサプリメントを選べばまず問題ありません。
※3参照:Testofen® (Fenugreek extract) increases strength and muscle mass compared to placebo in response to calisthenics. A randomized control trial
※4参照:LiverTox: Clinical and Research Information on Drug-Induced Liver Injury - Androgenic Steroids
※5参照:「ハマビシ」を含むサプリメントに注意 - 食品安全委員会
噂3.睾丸の機能が低下する
「テストステロンブースターを飲み過ぎると睾丸の機能が低下して自分で男性ホルモンを作れなくなる」といった噂を聞いたことはありませんか?
いくらテストステロンが増やせても睾丸の機能が低下したら男性としての自信が失われてしまいますよね? 実際のところはどうなのでしょうか?
ご安心ください。テストステロンブースターが睾丸の機能を低下させるデータは一切報告されていません。むしろ、睾丸のはたらきを高めることでテストステロンを増加させたり、精子の質を高めたりといったデータが報告されている成分が多数存在します。
噂の出所は、テストステロン補充療法やアナボリックステロイドの副作用です。
外部からテストステロンを取り入れると、身体は「テストステロンが十分にあるからもう作らなくて良い」と誤った判断をしてしまいます。
結果として睾丸のはたらきを低下させてしまうため、睾丸のサイズ減少や無精子症などさまざまな副作用が発生するのです。
実際、週1回のテストステロン補充治療を行なった男性は睾丸のサイズが平均23%縮小したとのデータが報告されています※6。また、テストステロン補充療法を行っている男性の88.4%が無精子症を発症しているという研究もありました※7。
若い男性や妊活を検討している男性は、テストステロンブースターであれば睾丸の機能を損なう心配なくテストステロンを高めることができます。
※6参照:Effect of testosterone enanthate on testis size
※7参照:Testosterone Is a Contraceptive and Should Not Be Used in Men Who Desire Fertility
噂4.女性化乳房になる
トレーニーの方は特に「テストステロンを増やし過ぎると女性化乳房になる」というイメージをお持ちではないでしょうか?
しかし、テストステロンブースターの中で女性化乳房の副作用が報告されている成分は一切ないので、心配する必要はありません。
たしかにアナボリックステロイドやテストステロン補充療法では、女性化乳房の副作用が報告されています。
テストステロンは体内で女性ホルモンに変換されているのですが……薬剤によりテストステロンが急激に増えると変換も急激に進み、女性ホルモンが増えすぎてしまうのです。結果として女性ホルモンが乳房を発達させ、女性化乳房が起きます。
実際、アナボリックステロイド利用者のうち50%が女性化乳房を発症するという恐ろしいデータも報告されています※8。
しかし、テストステロンブースターは体内のホルモン生成を最適化させるので、薬剤のように不自然なほどテストステロンが増えることはまずありえません。しかも、テストステロンブースターのなかには女性ホルモンへの変換を防ぐことで、テストステロン量を増やすサプリメントも存在するのです。
たとえば「テスノア」と呼ばれる成分は、テストステロンを女性ホルモンに変換する「アロマターゼ」という酵素を阻害することが確認されています※9。
メカニズムやデータに詳しくなると、より安心してテストステロンブースターを摂取できそうです。
※8参照:Anabolic-androgenic Steroid Use Among Gynecomastia Patients: Prevalence and Relevance to Surgical Management
※9参照:Gencor - Tesnor ®
噂5.前立腺肥大や前立腺がんを悪化させる
最後は前立腺に疾患のある人が気になる「前立腺の疾患を悪化させるのではないか?」という懸念について。
前立腺の疾患をかかえる人は男性ホルモンを増やすとよくないという噂はよく耳にしますよね? 実際、前立腺肥大や前立腺がんの方は悪化のリスクがあるためテストステロン補充療法は行えないとされています。
では、テストステロンブースターはどうでしょうか? データを調査したところ、明確に「100%問題がない」ことを示す研究はありませんでした。
しかし、一部のテストステロンブースターは前立腺肥大の方を対象にしたデータが存在したので紹介します。
前立腺肥大と診断されている45歳〜80歳の男性100名を対象とした試験では、テストフェン600mgを12週間摂取させています。そして期間終了後に健康状態を確認したところ、前立腺肥大の症状やPSAスコアには変化がなかったことが確認されました※10。
PSAスコアは前立腺に疾患がある場合に高まる数値であり、上昇すると前立腺疾患が悪化するリスクがあります。つまり、一部の成分は前立腺疾患に対して悪影響を与えないことが示唆されているわけです。
原料の製造メーカーは上記のような試験を行い、前立腺疾患をかかえる方でもテストステロンを増やすための手段として活用できることをアピールしています。
もちろん絶対に安全とは言い切れませんが、少なくとも即座に危険性があるわけではありません。今後より強固なデータがそろえば、前立腺の疾患がある方がテストステロンを増やすための強力な手段となりうるでしょう。
テストステロンブースター(サプリ)に想定されるデメリット3選
ここまで紹介した通り、サプリメントとして販売されているテストステロンブースターに明確な副作用は確認されていません。
効果や安全性に関するデータが豊富な素材を選べば、より安全にテストステロン上昇の恩恵を受けることができるでしょう。
ただし、実は研究では報告されないテストステロンブースターのデメリットが一部存在するのも事実です。特に弊社では相談窓口を設けているため、お客様からデメリットに関する困りごとを聞くことも稀にあります。
そこで、人によっては感じるデメリットの部分を最後に紹介したいと思います。
1.想定以上に性的欲求が強くなる
摂取している方から稀に聞くのが「性欲が強くなりすぎて困る」という声です。
精力を高めるためにテストステロンブースターを検討される方も多くいらっしゃいますよね? テストステロンは性的欲求と強く関連しているため、テストステロンブースターを摂取することで性的欲求が高まるのは頷ける話です。
しかし、想定以上に効果が強く出すぎたら……どうなるでしょうか?
敏感で効果が強く出ている方のなかには「街で女性を見ると反応してしまい困る」「性的欲求が高まりすぎて仕事や睡眠に支障が出る」などデメリットに感じることもあるようです。
実際の研究でもテストフェンを摂取して性行為の頻度が2.5倍に増加したデータが報告されているため、十分あり得る話だと思います※11。
元々性欲が強めな方や、意図的に自慰行為を控えている方は要注意かもしれません。
2.体毛が濃くなる
「テストステロンが高い人」といわれると、ヒゲや体毛が濃い男性をイメージする方も多いのではないでしょうか? そのイメージは正解で、テストステロンは全身の毛根を活性化させるため、テストステロンが高い人ほど体毛が濃いと考えられています。
そしてデータとしては報告されていませんが、実際にテストステロンブースターを利用しているお客様から体毛が濃くなったと聞くことはよくあります。特にボディメイクや精力の面でも強く効果を感じている人から話をもらうことが多い印象です。
体毛を増やしたくない人には嬉しくない話かもしれませんが、個人的には決して悪い反応ではないと感じます。
そもそもテストステロンはバランスの良い食事や適度な運動など、健康的な生活習慣を送るだけで増加するものです。筋トレをして体毛が濃くなった方もいるのではないでしょうか? テストステロンブースターもその一環に過ぎません。
つまり、絶対に体毛を増やしたくないなら不健康になる必要があるわけですが……果たして正しいのでしょうか?
現在は脱毛できるサロンもメジャーになりました。体毛に関しては別で対策して、テストステロンの恩恵を受けたほうが男性としてのQOLを高められるためおすすめです。
3.筋肉質になりすぎてしまう(主に女性)
最近は女性もテストステロンブースターを利用するケースが増えました。特にダイエットやボディメイクに関する効果を期待する人は多いのではないでしょうか?
ご存じの通りテストステロンは筋肉とタンパク質を合成する役割を担っているため、テストステロンブースターの摂取により筋肉はつきやすくなります。
基本的には筋肉質になればなるほど嬉しいものですが……中性的な男性像を求める方や、単にダイエット目的で使用したい女性は注意してください。
想定よりも筋肉が強調される身体になることや、女性特有の丸みを帯びた身体に変化が生じることはあるかもしれません。
テストステロンブースターは危険なサプリなのか?
今回の記事ではテストステロンブースターの危険性や副作用を確認してきました。
多くの噂は医薬品との混同による勘違いであり、一般的なサプリメントとリスクは変わらないことがわかりますね。
テストステロンブースターは体感も非常に強いので、ボディメイクの効率化や精力の強化など様々な目的達成に役立てることができるでしょう。
しかし、テストステロンブースターは数あるサプリのなかでも特に製品選びに苦労することをご存じでしょうか?
テストステロン増やすまでのメカニズムや研究の対象者が異なるので、人によって適した成分は変わります。そして、日本ではまだまだ正しい情報やデータが豊富な成分の認知度も低いのが課題といえるでしょう。
さらに、文中で軽く紹介しましたが、なかにはリスクの高いテストステロンブースターも存在します……。
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