2025年6月、OCEANUSの新しいコレクション「RETRO TONE COLLECTION」(レトロトーン コレクション)が登場する。従来の「都会の夜の海」をテーマとしたブラックダイヤルと、キラリと光を反射する青いサファイアガラスが印象的だったOCEANUSとは趣を変えた新しい表現について、今回じっくりと見ていこう。

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グラデーションダイヤルが表現する「時間」

中心のくすみ色から円周の黒へと移ろいゆくグラデーションダイヤルと、柔らかく光を分散させるフロスト加工のサファイアガラスベゼル(※)。その2点がRETRO TONE COLLECTIONの大きな特徴だ。

  • 「RETRO TONE COLLECTION」が3機種、計5色のダイヤルで登場

3機種、計5色のダイヤルカラーをラインナップ。OCEANUSのハイラインMantaのクロノグラフから、ダイヤルがブルーの「OCW-S7000RA-2AJF」と、ブラウンの「OCW-S7000RA-5AJF」(ともに214,500円)、同じくMantaの3針から、ブルーの「OCW-S400RA-2AJF」とグリーンの「OCW-S400RA-3AJF」(ともに181,500円)、CLASSIC LINEからグレー「OCW-T2600RA-8AJF」(121,000円)だ。

  • 「OCW-S7000RA-2AJF」(左)と、世界限定1,200本の「OCW-S7000RA-5AJF」(右)

  • 「OCW-S400RA-2AJF」(左)と「OCW-S400RA-3AJF」(右)

  • 「OCW-T2600RA-8AJF」は、世界1,000本の限定モデル

なお、ブラウンの「OCW-S7000RA-5AJF」は世界で1,200本、グレーの「OCW-T2600RA-8AJF」は世界で1,000本の限定モデルとなる。

ブルー以外をイメージカラーに採用したOCEANUSは、今までも存在した。とはいえ、深く青く鮮やかなサファイアガラスベゼルを長く目にしてきたのも事実。今回の「渋く落ち着いたカラー」を初めて目にしたとき、驚かなかったといえば嘘になる。

時計は、明確な宇宙の摂理であり基準である「時間」という概念を唯一、形として見せてくれるものだ。ただし、その多くは基本的に現在の時刻であり、過ぎ去った時刻は当然含まれない。しかし、RETRO TONE COLLECTIONのハーフマット調のグラデーションダイヤルが表現する時間には、さらなる深みが感じられる。

  • レトロカラーのダイヤルは周辺が暗く、中心に向かって明度が上がっていく(写真は「OCW-S400RA-3AJF」)

針が差し示す瞬間的な現在時刻にとどまらず、記憶の彼方を辿り、何かを取り出してみたくなるような不思議な感覚になる。今まで思い出すこともなかった、小学校の同級生、通学路の風景、家族旅行、飼っていた犬。初恋の女の子、2人目に好きになった女の子、3人目に好(略)。

生まれてから現在時刻までに刻まれてきた思い出があなただけの時間なのだと、時計が語っているかのようだ。

※CLASSIC LINE「OCW-T2600RA-8AJF」を除く

年齢や性別を問わず、幅広いコーデに似合う

ダイヤルやベゼルリングが落ち着いた雰囲気になったとはいえ、OCEANUSらしいエレガンスは健在。時分針とインデックス、ベゼルやケースのミラー面は光をキラリと反射して存在感を主張する。

Mantaのクロノグラフ「OCW-S7000RA」と3針の「OCW-S400RA」は、ダイヤルとベゼルの間に切り替えのリングを配置。スポーティーな印象でフェイスを引き締めると同時に、フロストベゼルリングの上質感を強調する役割も果たしている。

  • 「OCW-S7000RA-2AJF」(左)のベゼルはタキメーター、「OCWーS400RAー2AJF」(右)のベゼルには都市コードが入る

なお、ケースサイズと質量は「OCW-S7000RA」が47.5mm(縦)×42.8mm(幅)×9.5mm(厚)で、83g。「OCWーS400RA」は46.5mm(縦)×41.3mm(幅)×9.2mm(厚)で79g。

CLASSIC LINEの「OCW-T2600RA」は、シャープなエッジとミラー研磨による急斜面のベゼルを持つ。また、都市コードをダイヤル外縁の立ち上がり部に配置したことで、フェイスをよりワイドに、見やすく感じられる。ケースサイズは48.2mm(縦)×42.8mm(幅)×10.7mm(厚)で、質量は90gだ。

  • よりワイドフェイスな印象を与える「OCW-T2600RA」のフェイスデザイン

  • 「OCWーS400RAー2AJF」(左)と「OCW-S7000RA-2AJF」(右)のサイドビュー

  • バンド形状の違い。左は「OCW-S7000RA-5AJF」(「OCWーS400RA」も同じ)、右は「OCW-T2600RA」。「RETRO TONE COLLECTION」のMantaのバンドは通常と異なり、コマのセンターのラインがミラー仕上げからヘアライン仕上げに。クラシカルな雰囲気が漂う

  • バックルは、どちらもワンプッシュ三つ折れ式ムクバックル(微調整機構付き)

このサイズと質量は、着けていることを忘れそうな快適さ。重い時計が労役のための手枷(てかせ)のように感じる日々の中で、OCEANUSのフォルムと軽さは、手首も気分も軽くしてくれる。重い時計を外した後のあの解放感が、毎日続くのだ。

なお、すべてのモデルがタフソーラー駆動。また自動時刻調整機能として「OCW-S400RA」シリーズはBluetoothと専用アプリによるスマートフォンリンク、「OCW-T2600RA」はマルチバンド6対応電波時計、「OCW-S7000RA」シリーズはその両方を搭載する。機能などの詳細については、別記事『カシオ、「OCEANUS」の新作ウオッチ - 深みのあるグラデーション文字板を採用』をご覧いただきたい。

スリムなサイドラインは袖口にスッと収まり、見た目もスマート。先に述べたくすみカラーのグラデーションダイヤルは、年齢や性別を問わず、幅広いコーデに似合う。シックな雰囲気を好む若者はもとより、以前からOCEANUSに興味はあったが、若々しい青のイメージは若干気恥ずかしい。そんな風に思っている中高年層にも、RETRO TONE COLLECTIONは響くだろう。

  • さすが、ケース厚1cmを切る「OCW-S7000」。袖口を持ち上げることなくスマートに収まる

  • 時刻が見やすい3針モデルは、ビジネススーツからカジュアルまで、より幅広いファッションと相性がいい

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