結婚や出産、子どもの成長といった人生の節目において、思い浮かぶのが家の購入。そして、同時に考えなくてはいけないもののひとつが「住宅ローン」です。しかし、いざ住宅ローンを選ぼうとすると、種類の多さ、内容の難しさに加え、先々の返済への不安などで頭を抱える方も多いのでは。

今回、郊外に一戸建ての購入を検討しているSさんが、住宅ローンの疑問を、お金のプロであるファイナンシャルプランナーの高山さんに相談。住宅ローンの基本や全期間固定金利型で代表的な商品の【フラット35】、子育て世帯注目の金利引き下げ制度など分かりやすく解説してもらいました。

Sさん
都内在住の38歳、会社員。妻と保育園 に通う子ども2人の4人家族。現在は、共働きで東京都内の賃貸物件に居住。手狭になってきたため、子どもの小学校入学を機に郊外に一戸建ての購入を検討。昨今の金利上昇のニュースを見て、住宅ローンへの不安を感じるともに、どのような借り方が良いのか悩んでいる。

高山一恵さん
ファイナンシャル・プランナー(CFP)/Money&You取締役 中央大学商学部客員講師。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後現職へ。NHK「日曜討論」「クローズアップ現代」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「マンガと図解 はじめての資産運用」(宝島社)など書籍100冊、累計180万部超。1級FP技能士。住宅ローンアドバイザー。

 

住宅ローンにはどんな種類があるの? メリット・デメリット、気をつけるべき点とは

家を購入するにあたって、住宅ローンについて悩んでいます。ネットで情報収集してみたんですが、正直、何を基準に選べばよいのか分からなくなりました。まずは住宅ローンについて初心者の僕でも分かるように教えてください!


まず、押さえておきたいのが金利の種類です。住宅ローンの基本的な金利タイプは3つ。『変動金利型』『固定金利期間選択型』、そして『全期間固定金利型』です。


【ポイント】金利の種類は3つ

①変動金利型
半年ごとに金利が見直しとなる住宅ローンです。金利は政策金利(短期金利)の影響を受けやすいです。

②固定金利期間選択型
借りた当初から3年、5年、7年、10年など選択した一定期間のみ固定金利となる住宅ローンです。固定金利期間が終わったら、その時点の市場の金利に合わせた変動金利または固定金利を選択することができます(※1)。

③全期間固定金利型
返済期間中はずっと、借りた時点の金利に固定されている住宅ローンです。

※1 商品によっては、固定金利期間終了後は自動的に変動金利に移行する場合もあります。

変動金利型と固定金利期間選択型、全期間固定金利型では、メリット・デメリットは、どのようなものがありますか?


変動金利型の一番のメリットは、現段階では金利が低いという点です。しかし、今後政策金利が上がり、それに連動して変動金利も上がる可能性は少なくありません。そのため、昨今では固定金利型の関心が高まりつつあるのも事実です。


固定金利期間選択型は、借入当初の一定期間の金利を固定できることがメリットです。固定金利期間が終わった後に、金利が上がっているかもしれないということが懸念点でしょう。


全期間固定金利型は現時点では変動金利型に比べて金利水準が高くなりますが、借り入れ中は金利の変動がなく、政策金利が上昇したとしてもその影響を受けないため、安心です。

住宅金融支援機構の調査では、住宅ローン利用予定者の中には全期間固定金利型を希望する方が増えてきているようです。


  • 参照:住宅金融支援機構 住宅ローン利用予定者調査(2024年10月調査)】希望する金利タイプより

なるほど。低い金利を取るか、金利が変わらない安心感を取るか……。う~ん、迷うなあ。


最近は住宅自体の値段が上がっていることもあり、返済期間が最長50年等の商品も増えています。働き方や家族状況などのライフプランや自分の性格に合わせて、金利タイプや返済期間を選ぶと良いでしょう。


まだ子どもも小さいし、僕たち夫婦の働き方も変わるかもしれないし、半年ごとに金利が変わる変動金利はちょっと落ち着かないかも……。ある程度、毎月の返済額が決まっていた方が安心感があるなあ。


 

条件に応じて最大年1%も下がる!【フラット35】の金利引き下げ制度の大きな魅力

やはり将来の金利変動に不安があるので、固定金利をもう少し詳しく知りたいです。固定金利期間選択型と全期間固定金利型って、どんな違いがあるのでしょうか?


まず、固定金利期間選択型が向いているのは、一定期間、住宅ローンの支出を確定させておきたいと考える状況にある世帯です。


例えば、『現在は子どもが小さく、妻がパート勤務。子どもの手が離れたら正社員として働く予定だが、妻がパートの間は安定して返済したい』とか、『子どもの受験や大学進学が重なり教育費がかかるから、その期間は安定して返済したい。卒業後は夫婦2人になるから、変動金利でも対応できるだろう』という場合などが考えられます。


注意点は、固定期間が終わった時点で金利が大幅に上がっていた場合、『最初に借りた時の金利で……』というわけにはいかないこと。つまり、固定金利期間終了後は金利上昇に耐えられるだけの収入や貯蓄が必要になる点です。


それじゃあ、今のうちの状況には向かないのかな。うちは現在共働きだけど、これから子ども二人の教育費などもかかるし金利が上がると困るなあ……。となると、全期間固定金利型がいいんですかね?


全期間固定金利型の住宅ローンの代表的なものでは【フラット35】があります。多くの都市銀行や地方銀行、ネット銀行、住宅ローン専門金融機関などで取り扱っている商品なんですよ。

全期間固定金利型のメリットには、安心感をもって返済を続けられるということのほかに、借りた時点で総返済額が確定し、返済期間終了時期も決まっているので、長期の家計管理がしやすいという面もありますね。


でも、全期間固定金利型は金利が高いんですよね……? 現在の固定金利の状況や金利の水準について教えてください。


これまでは超低金利の状態が長く続いていたため、変動金利で長期の住宅ローンを組むという方も多くいらっしゃいました。しかし、ここにきて数回にわたる政策金利の引き上げが行われており、変動金利も上がりつつあります。


低金利の状態がいつまで続くかは不明です。私のもとに相談にいらっしゃる方たちは、『低金利のうちに住宅を購入しよう』と全期間固定金利型を選ぶ方も増えています。


確かに、固定金利は変動金利に比べると金利は高いですが、歴史的に見れば現在の固定金利は低水準。現在の金利でこの先例えば35年間固定できるのはメリットだと思います。それに、【フラット35】にはお子さまのいる世帯などが利用できる金利引き下げ制度もあるんですよ。


それは気になる情報ですね!! 詳しく教えてください。


【フラット35】には子育てプラスという制度があります。【フラット35】子育てプラスは、お子さまの人数に応じて当初5年間などの一定期間金利が引き下げとなる制度です。

ほかにも、購入する住宅の性能などにより金利が引き下げとなる【フラット35】Sなどがあります。これらの金利引き下げ制度は併用ができるので、子どもの人数やZEH(※2)、長期優良住宅(※3)などの条件に応じてポイントが加算され、そのポイント数によって金利の引き下げ幅が広がっていくんですよ。


※2 ZEHとは、エネルギーの収支ゼロを目指す省エネ住宅のこと
※3 長期優良住宅とは、長期間、良い状態で住み続けられる耐久性のある家のこと

ポイントによって引き下げ幅が広がるのがいいですね! ちなみに、うちが一戸建て住宅を購入した場合、どれくらい金利が下がるのでしょうか?


シミュレーションしてみましょうか! Sさんのご家庭はお子さま2人なので【フラット35】子育てプラスの2ポイント。それに、購入される住宅が、例えば省エネルギー性や耐震性など【フラット35】S金利Aプランの技術基準(※4)を満たしていれば2ポイントを足すことができます。

1ポイントにつき年0.25%金利が下がるので、合計4ポイントだと……当初5年間、金利が年1%引き下げられますね!


※4【フラット35】Sの技術基準
https://www.flat35.com/business/standard/flat35s.html

毎月の返済額はどれくらい変わるんでしょうか?


例えば、5,000万円の物件を金利年1.94%、【フラット35】で35年間借り入れた場合、月々の返済額は約16万4,000円になります。ここに先ほどの金利引き下げ制度を適用すると、最初の5年間は毎月の返済額を約24,000円削減、6~35年目は毎月の返済額を約4,000円削減できますね。


おお! 5年間、金利が年1%も引き下げられるのはかなり大きいですね!


あと、一般的な固定金利期間選択型の住宅ローンは、固定期間終了後に終了時点の金利が適用されます。一方、全期間固定金利の【フラット35】の場合は、金利引き下げ期間終了後に、融資実行月の金利引き下げ制度を適用していない金利(上記シミュレーションでは1.94%)になります。


金利は今後上がっていくかもと聞いたので、それは安心ですね!


もし、金利がさほど上がらず、やはり変動金利の方がぐっと低い場合は、引き下げ期間終了後の時点で、変動金利への借り換えを含め住宅ローンを改めて見直してみてください。もちろん、変動金利が上がっていれば、【フラット35】をそのまま借り続ければいいと思います。


金利引き下げ制度があることで、今後のライフプランもじっくり考えられそうです!!


 

住宅ローンに迷っているなら、対面での相談がオススメ

この金利引き下げ制度が利用できるなら、都内でも家が買えちゃうかも……。でも、物件価格が高騰してるんだよなあ。夫婦がそれぞれ住宅ローンを組むことは可能ですか?


Sさんのケースでしたら可能ですよ。【フラット35】の融資額上限は8,000万円。ペアローンであれば、夫婦や親子、パートナーそれぞれが単独で8,000万円まで借り入れることができます。実際、20~30代の方は、ペアローンでの融資を受ける方も増えてきています。その場合、ライフプランによって、夫は【フラット35】、妻はより金利の低い【フラット20】というように、異なる借入期間を組み合わせるといったことも一考かと思います。


そんなこともできるんですね。やっぱり専門家に聞くと分かりやすいし、情報も整理されて選びやすくなりますね。となると、金融機関をどう選ぶかということも、重要なポイントになってきそうですが……。


そうですね。さまざまな金融機関が住宅ローンを扱っていますが、私がオススメしたいのは、『きちんと相談に乗ってもらえる金融機関を選ぶ』ということ。

住宅購入予定者のお話を聞いた上で、年収、勤務年数等の必要な情報をもとに、その人に合った住宅ローンのシミュレーションを提案するのが窓口の役割。そのためにも、しっかりと丁寧なコミュニケーションをとることのできる金融機関を推したいですね。


なるほど。どこかオススメがあれば、教えてほしいです。


Sさんが全期間固定金利型住宅ローンを希望されるのであれば、たとえば、住宅ローン専門の金融機関としては国内最大手のSBIアルヒはいかがでしょうか。全国に約100拠点あって、予約をすれば対面での相談もできます。対面で相談することで、変動金利型、固定金利期間選択型、全期間固定金利型のうちどのローンがご自身にあっているのかもアドバイスしてもらえます。


なるほど、対面で話が聞けるわけですね。相談の際は何か用意しておいた方が良いものはありますか?


基本的には予約の際に担当者から案内されると思いますが、源泉徴収票など、収入がわかるものがあると安心です。


さっそく予約して週末に妻と一緒に窓口に行ってみたいと思います!


\高山さんありがとうございました!/

***

業界最低水準の金利で提供! SBIアルヒの住宅ローン「ARUHI フラット35」

SBIアルヒは全期間固定金利住宅ローン【フラット35】の取り扱いシェアが14年連続No.1(※5)で、住宅ローン専門の金融機関としては国内最大手!(※6)。住宅ローン専門金融機関なので、全期間固定金利型だけでなく、変動金利型や固定金利期間選択型などさまざまな商品を取り扱っていますから、自分にぴったりの住宅ローンを見つけられるはず。

また、Sさんのように、住宅ローンがよく分からないので直接相談したい……という方も多いのではないでしょうか。SBIアルヒなら全国に約100拠点(※2024年3月末時点)あり、対面での相談が可能です(要予約)。疑問をその場で聞いて、解消することができます。

SBIアルヒの「ARUHI フラット35」は、業界最低水準の金利(※7)で提供されており、子育て世代に大きな魅力を持つ金利引き下げ制度【フラット35】子育てプラスに関する相談も可能です。

住宅ローンを借りるなら、安心感と納得できる金利のどちらも大切にしたいもの。自分に合った最適なプランをSBIアルヒで選んでみませんか?

※5 2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、SBIアルヒ調べ)
※6 累積融資実行件数及び金額 2024年6月 株式会社 日本能率協会総合研究所調べ
※7【フラット35】業界最低水準(ただしスタンダードタイプの場合)。SBIアルヒ調べ

「ARUHI フラット35」を詳しくチェック!
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【フラット35】金利引き下げ制度はこちら

貸付条件(2025年3月時点)
ARUHI フラット35
適用金利(2025年3月融資実行金利) ◆融資比率9割以下(借入期間15~20年)
年1.550%
◆融資比率9割以下(借入期間21~35年)
年1.940%
◆融資比率9割以下(借入期間36~50年)
年2.040%

※上記は、機構団体信用生命保険に加入した場合の金利です。また、【フラット35】Sや【フラット35】子育てプラスを適用しない場合の金利です。
実質年率 15.0%以下
返済方式 元利均等毎月払いまたは元金均等毎月払いを選択できます。
6か月毎のボーナス払い(借入額の40%以内〔1万円単位〕)も併用可能です。
返済期間 15年(申し込みご本人または連帯債務者が満60歳以上の場合は10年)以上で、かつ、次の(1)または(2)のいずれか短い年数(1年単位)が上限となります。

(1)「80歳」-「お申込時の年齢※ 1※2(1年未満切上げ)」
※1 年収の50%を超えて合算した収入合算者がいる場合には、申し込みご本人と収入合算者のうち、高い方の年齢を基準とします。
※2 親子リレー返済をご利用の場合は、収入合算者となるか否かにかかわらず、後継者の年齢を基準とします。
(2)50年
返済回数 11~599回
遅延損害金率 年14.5%(年365日の日割計算)
担保 借入対象となる住宅およびその敷地に、住宅金融支援機構を抵当権者とする第1順位の抵当権を設定していただきます。
※ペアローン制度をご利用の場合、1つの借入対象となる住宅およびその敷地に、2つの融資について、いずれも住宅金融支援機構を抵当権者とする第1順位(同順位)の抵当権を設定していただきます。
※抵当権の設定費用(登録免許税、司法書士報酬等)は、お客さま負担となります。 )
貸金業者の商号 SBIアルヒ株式会社
貸金業登録番号 関東財務局長(3)第01512号

[PR]提供:SBIアルヒ株式会社