スマホで日々の生活や家族との思い出を写真や動画に残すのは、とても楽しいことです。しかし、スマホに保存した撮影データが増えるにつれてお金の負担が増えたり、機種変更時に大切な撮影データが消えてしまうリスクも高まるのは知っていましたか?
これらの悩みをまとめて解決できることで最近注目を集めているのが「NASキット」と呼ばれる機器です。NASキットは、スマホの写真や動画のデータを保存するためのストレージですが、スマホにまつわるお金の節約やデータ消失のリスク低減にも役立ってくれます。
今回は、クラウドファンディングで異例の7億6000万円もの購入支援を集めているUGREENのNASキット「NASync DXP2800」を用い、家庭にNASキットを導入するメリットを解説します。NASキットといえば「パソコンやネットワークの知識がないと使いこなせない」「とにかく難しくて普通の人は手が出せない」というイメージがありましたが、UGREEN NASync DXP2800はスマホさえあれば誰でも簡単に構築や活用ができるのが注目です。
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GREEN FUNDINGで4月7日までクラウドファンディングを実施しているUGREENの「NASync DXP2800」。スマホで撮りためた写真や動画を安全にバックアップでき、スマホにまつわるお金の節約にもつながる、スマホ時代のNASキットなのだ
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スマホの撮影データが増えるとお金がかかるわけ
そもそも、スマホに写真や動画のデータがたまっていくと、なぜお金がかかるのでしょうか? もしスマホの容量がいっぱいになれば、大容量ストレージを備えたスマホに買い替えないと新たに撮影できません。でも、ストレージ容量が大きいスマホは高価なので、出費がかさむことになります。
お金に関しては、もう1つ別の問題もあります。写真や動画のデータが増えれば、インターネット経由でそれらを自動バックアップする「iCloud」などのクラウドストレージも容量を増やす必要があります。そうなると毎月の料金が高くなるうえ、家族がそれぞれクラウドストレージを契約していれば、家計への負担はさらに大きくなります。
このように、撮影データが増えると「高いスマホを買うお金」と「クラウドサービスの月額料金」の両方が重くのしかかってくるのです。
【動画】UGREEN NASync DXPシリーズの特徴を約2分で分かりやすくまとめた動画
【動画】UGREEN NASync DXPシリーズとクラウドストレージ、外付けハードディスクを比較した動画
機種変更のときに撮影データを失う危険性が増すのはなぜでしょうか? これは、クラウドストレージの容量不足が原因でオンラインバックアップが正しく行われていない場合に起こります。新しいスマホを買ったあと、クラウドストレージからデータを移そうとしても、バックアップが不完全だと一部のデータが復元できません。その状態で古いスマホを売却したりキャリアに返却してしまえば、大切な思い出が永久に失われる可能性があるわけです。
スマホだけで使いこなせるNASキットが現れた!
こうした悩みをまとめて解決してくれるのが「NASキット」です。
NASキットとは、ハードディスクを内蔵したストレージ機器で、スマホ内の写真やデータをまるごと保存できます。見た目はUSBハードディスクに似ていますが、自宅のWi-Fiルーターにネットワークケーブルで接続することや、複数のハードディスクを内蔵できることがUSBハードディスクとは異なるポイント。これらの特徴により、USBハードディスクにはない機能とデータ保護の安全性をもたらしてくれます。
今回は、特にスマホユーザーにおすすめのUGREENの新製品「NASync DXP2800」を試してみました。このUGREEN NASync DXPシリーズは、インターネットのクラウドファンディングで7億6000万円を超える支援を集めている注目の製品。スマホだけでセットアップから活用まででき、しかもネットワークやインターネットなどの専門知識がなくても使えるよう工夫しているので、初心者にもおすすめできます。
用意するのものは、UGREEN NASync DXP2800とハードディスクだけ。DXP2800はNASキットなので、完成版のNASとは違ってハードディスクは別売り。必要な容量を自由に選んで用意できます。ハードディスクは1台でも問題ありませんが、保存したデータを確実に保護するためには容量が同じハードディスクを2台用意する必要があります。今回は4TBのハードディスクを用意しました。
では、まずハードウエアの準備です。
最初はハードディスクの取り付けですが、前面のトレイを引き出してハードディスクを組み込み、再び戻せばOK。ドライバーなどの工具は一切必要ありません。続いてはネットワークケーブル(LANケーブル)の接続で、付属のケーブルを使って自宅のWi-FiルーターとUGREEN NASync DXP2800背面のLAN端子をつなげば完了。最後に電源ケーブルを接続し、電源を入れてしばらくして「ピー」という音がすればハードウエアの準備は完了! まさにプラモデル感覚で、難しさはありません。
続いて、ソフトウエアのセットアップです。UGREEN NASync DXPシリーズは、スマホだけでセットアップや活用ができるので、パソコンは必要ありません。
iPhoneの場合、App StoreでUGREEN NASのアプリをダウンロードします。アプリを起動すると、自分のUGREEN NASync DXP2800を自動で見つけてくれるのが便利。続いて、UGREEN NASync DXP2800を活用するためのUGREENアカウントを作成します。これで基本的な設定は完了です。
続いては、大事なストレージの設定です。見慣れない単語がいろいろ並んでいますが、2つのハードディスクを両方とも選択し、「RAIDタイプ」の設定で「RAID 1」を選べば問題ありません。詳細は後述しますが、RAID 1は保存したデータを自動で2台のハードディスクに記録するので、もし1台が故障してももう1つのハードディスクからデータが復元できます。この機能の存在が、NASを利用する大きなメリットといえます。
家にいるだけでスマホの写真や動画をバックアップしてくれる
ここまで設定が完了すれば、アプリのメイン画面が現れていろいろな機能が利用できます。UGREEN NASync DXP2800は、アプリの中にいろいろなアプリが用意されていて、さまざまな機能が追加できます。今回は、スマホ内の写真や動画をUGREEN NASync DXP2800にバックアップする機能と、バックアップした写真を表示する機能を持つ「写真」アプリを使ってみます。
作業は簡単で、アプリ一覧から写真アプリを立ち上げて「スマホのバックアップ」の画面で「アルバムのバックアップ」をオンにするだけ。この設定を済ませておけば、あとは何もしなくてもスマホが自宅にある間は写真や動画のデータを自動的にUGREEN NASync DXP2800にバックアップしてくれます。
今回、3万以上の写真や動画が保存されたiPhoneでバックアップを有効にしてみました。写真を選ぶといった面倒な作業は必要なく、スマホを使っている最中でもバックグラウンドで保存してくれるのでラクラク。新たに写真や動画を撮影したら、そのデータも自動で保存されるので手間がありません。半日も経たずにバックアップは終了し、iPhone内のすべての写真や動画がUGREEN NASync DXP2800に保存できました。
注目したいのが、家族のスマホのデータもバックアップできること。それぞれのスマホにアプリをインストールして設定すれば、家族全員の写真や動画も同様にバックアップできます。ハードディスク容量も大きいので、たとえ大家族でも全員のデータが問題なく保存できます。設定さえ済ませれば難しい操作は必要ないので、子どもやシニアのスマホでも大丈夫でしょう。
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バックアップの設定が済めば、写真や動画がどんどんUGREEN NASync DXP2800にバックアップされていく。「バックグラウンド実行」を有効にしておけば、スマホでUGREEN NASのアプリを開いていなくてもバックアップが行われる
保存した写真は写真アプリで表示できます。内蔵のAIで人物の顔や被写体を判別して分類する機能や、撮影場所から写真を絞り込む機能もあり、見たい写真を手早く探せます。iOSの写真アプリやGoogleフォトのような使い勝手で、動作も軽快できびきびしているのが好ましいと感じました。
ちなみに、バックアップできるのはスマホの写真や動画だけではありません。パソコンにUGREEN NASアプリを導入すれば、パソコンに保存したデジカメ画像やビデオカメラの動画もバックアップできます。ありとあらゆる写真や動画をUGREEN NASync DXP2800にまとめて保存できるわけです。
設定画面で「UGREENlinkリモートアクセスサービス」をオンに設定しておけば、家庭内だけでなくインターネット経由でUGREEN NASync DXP2800にアクセスできるようになります。実家に帰省した際に、デジカメで撮影した写真や動画を家族に見せたり、AirDropなどで渡すことも可能になるわけです。これまでのNAS製品では、このようなリモートアクセスの設定が難しかったのですが、UGREEN NASync DXP2800では専門知識なしで簡単かつ安全に利用できるのが大きな魅力です。
データは安全に保存されるのも見逃せません。「RAID 1」に設定すれば、UGREEN NASync DXP2800にバックアップしたデータは自動で2台のハードディスクに記録され、常に同じデータが保存されます(この機能はミラーリングと呼びます)。これにより、万が一どちらかのハードディスクが故障しても、もう1台のハードディスクに同じデータが残っているのでデータが失われることはありません。ミラーリングの機能がない一般的なUSBハードディスクは、故障するとデータの復元はほぼ絶望的なので、安心感は段違いです。
写真や動画のデータをUGREEN NASync DXP2800にバックアップしたら、それらのデータはスマホから削除しても問題ありません。UGREEN NASync DXP2800経由でいつでも見られるからです。データを削除すればスマホのストレージが空くので大容量スマホに買い替える必要はなくなり、新しいスマホを購入する場合も最低容量のモデルで済みます。写真や動画をバックアップするクラウドストレージも少ない容量で済むので利用料金が抑えられ、月々のコストが削減できるわけです。
ちなみに、UGREEN NASync DXPシリーズのOS「UGOS Pro」は、Microsoft OneDriveとの同期機能を備えていて、OneDriveの内容をUGREEN NASync DXPシリーズに自動バックアップする機能も持っています。今後、Google Driveへの対応も予定しており、各社のクラウドサービスと共存してより安心便利に活用できる存在になりそうです。
約8万円の出費がかかるが、2~3年で元が取れそう
このように、UGREEN NASync DXP2800を導入すれば「お金の負担が減らせる」「データを失うリスクが減らせる」というメリットが得られることが分かりました。では、導入するにはどれぐらいの予算が必要なのでしょうか?
UGREEN NASync DXP2800は、現在クラウドファンディングサイトのGREEN FUNDINGで先行販売を実施しており、おトクな先行割引価格で購入できます。標準価格は55,880円ですが、現在は25%引きの41,910円で手に入ります。忘れがちですが、ハードディスクも用意する必要があります。Amazonや家電量販店では、NASに向く4TBモデルが18,000円前後で購入できるので、2台なら36,000円前後になります。
トータルでは77,910円と、8万円に迫る価格は安くはありません。しかし前述のとおり、UGREEN NASync DXP2800を導入すれば大容量ストレージ搭載スマホや大容量クラウドサービスは必要なくなります。それらが不要になった場合に減らせる出費を考えてみましょう。
iPhone 16を購入する場合、512GBの大容量モデルは169,800円もしますが、128GBモデルならば124,800円で済みます。差額は実に45,000円にもなります。クラウドサービスのiCloudは、2TBだと月額1,500円かかりますが、ワンランク下の200GBで済めば月額450円まで下げられます。差額は1,050円で、1年間で12,600円、2年間では25,000円を超える差に。長い目で見れば、UGREEN NASync DXP2800を導入する方が安く済みそうです。
データを失うリスクが減らせるメリットも、お金では代えられない価値があります。デジタルデータはミスやトラブルが発生すれば一瞬で消えてしまうもの。家族の日常や大切なイベント、成長の記録を撮影した大切なデータは、いざ失ってからでは後悔し切れません。バックアップという備えをしておいてよかった…と実感する日はいつかやってきます。GREEN FUNDINGのクラウドファンディング期間は4月7日までですので、早めの決断がおすすめです。