東海テレビ・フジテレビ系「土ドラ特別企画」として、スペシャルドラマ『介護スナックベルサイユ』が、3月22日・29日(23:40~)に2週連続で放送される。物語の舞台は、タイトルの通り「介護スナック」。一見、雰囲気のあるスナックだが、昼間はケアマネージャーや看護師として働くスタッフがそろい、点滴が“ボトルキープ”され、客の体調に合わせた料理を出すという立派な介護施設だ。
要介護の高齢客たちがこの店に足を踏み入れた途端、見違えるように元気になり、生涯に一度、一杯だけ味わえるという特製のワインを飲めば、若かりし日にやり残したことや置き忘れたものを取り戻す幻想の世界へ。そして締めには、人生を振り返って一番の思い出の料理が提供される――“介護”という現実的なワードとは相反するようなファンタジーなイベントが次々に起きるが、こうして彼らの人生の一端を垣間見ることによってどの世代にも生きる活力を与えてくれる作品になっている。
そんな今作で、悪友たちと付き合いながら、ひょんなことからこの介護スナックの従業員になる小日向柊を演じるのが、今回連ドラ単独初主演となる尾碕真花。NHK朝ドラ『虎に翼』で主人公の再婚相手の娘役を演じて注目を集め、W主演を務めたガールズラブ・ミステリー『コ―ルミー・バイ・ノーネーム』(MBS)は日本のみならず、中国のファンの間で“タクワンウオ”というカップルネームで呼ばれるほどSNSで大きな反響を集めた。
「素行の悪い役」が続くことに苦笑いしながら、自身を溺愛してくれた亡き祖父への思いや、「物理的な距離感をつかむのが苦手」という意外な一面などを語ってくれた――。
トゲトゲしているところは共感
――今作はなかなか珍しい設定の作品だと思うのですが、最初に物語を聞いたときの感想はいかがでしたか?
おっしゃる通りすごく不思議な作品だなと思いました。私のような若い人は、年を重ねるということにマイナスなイメージを持つ人が多いと思うのですが、いろんな方の人生が描かれていて、「周りに迷惑をかけずに自分の好きなように生きていけば、年を重ねることは楽しいことなんだよ」と思えるような作品だと思います。
――ご自身の役柄に共感する部分はありますか?
私もしっかり思春期があったタイプなので、尖っていたわけではないんですけど、ちょっとトゲトゲしているところは共感できるなと思います。私自身、丁寧な性格ではないので(笑)
――そうなんですか!?
はい(笑)。わりとガサツだし、思ったことを言うタイプなんです。劇中の柊のように怒鳴ることはないですが、気持ちは分かるなと思いますね。
――『虎に翼』でも影のある役を演じられていました。
『虎に翼』の役とは違う部分があるのですが、素行の悪い役は今までも多かったんです。なので、役作りに関しては慣れてきたなと思います(笑)
暴言シーンは心の中で「すいません…」
――撮影の中で印象に残る場面はどこでしょうか?
やっぱり怒鳴るシーンですね。年上の方に暴言で怒るということがないので、心の中で「すいません…」と思いながらやらせていただきました。
――諸先輩方はドーンと受け止めてくれましたか?
私がどれだけ怒鳴り散らしても、どしっと構えてくださるので、そこは柊として思い切りやることができました。
――これだけベテランの皆さんに囲まれる現場というのは、あまり経験がないですか?
最近は同世代との共演が多かったですし、『虎に翼』ではもちろん先輩方もいらっしゃいましたけど、共演させていただく皆さんほとんどが大ベテランの先輩という現場は初めてだったかもしれないです。大ベテランの方々と一緒ということで、「大丈夫かな…」って緊張して縮こまっちゃうかなと思ったんですが、すごくフランクに話してくださって、そこでお芝居をやりやすくしてくださったのかなと思います。
――本物のスナックで撮影しているので建物の中に控室がなく、屋外で待機する形になっていましたが、そこでコミュニケーションを取っていたのですか?
そうですね。他愛もない話をしていました。


