社員が柔軟に働くための制度や、キャリアアップにつながる育成制度など、人事に関するさまざまな取り組みを行っているカシオ計算機(以降、カシオ)。そんな同社で実際に人事制度や教育プログラムを利用する3名の社員にインタビューを行いました。
今回取り上げるのは、「在宅勤務・時差ビズ」、「ジョブチャレンジ制度」、「Idea Booster Program」という3つの制度・プログラムです。それぞれどのような制度・プログラムで、どんな働き方を実現できるのか。自分らしい働き方を目指している方必見です。
「在宅勤務・時差ビズ」 子育て中でも自分らしく柔軟な働き方を実践
ーーまず、山崎さんのお仕事について簡単に教えてください。
山崎さん 国内企画推進部は、国内営業の人事や総務、組織管理を担っており、私はその中で国内営業に対する教育研修関連を担当しています。
ーー山崎さんは「在宅勤務・時差ビズ」制度を活用されているそうですね。
山崎さん はい。ちょうど子どもが保育園に通う時期に、在宅勤務や時差ビズを活用するようになりました。時差ビズとは、上司に許可をもらった上で出勤や退勤時間をずらせる制度です。通常8時50分始業なのですが、時差ビズを使うと7時20分から10時50分の間で出勤時間を選べます。出勤時間によって退勤時間も変わってくる形ですね。
ーー1日のスケジュールの例を具体的に教えてください。
山崎さん 研修や講習が入っている日には事前準備でバタバタすることも多く、落ち着いて準備を進めるために在宅勤務をすることが多いです。だいたい朝の8時20分くらいから業務を開始して、午前中9時半くらいから最初の講習を始めます。1時間半から2時間の講習を終えたらお昼休憩をはさみ、午後も研修や打ち合わせ、資料作成、メール対応などを行い、17時前後に退勤します。
ーー在宅勤務や時差ビズをしていなかった頃と比べていかがですか。
山崎さん 如実に良い変化を感じています。制度を活用する前は、朝は7時には家を出て保育園に子どもを預け、電車に乗って8時50分に出社していました。私の子どもが通っている保育園は、7時台に子どもを預けるには特例の申請が必要なんです。ですから、在宅勤務や時差ビズを使って8時台に預けられるようになったのはすごく助かっています。
また、制度を使う以前はお迎えのために時短勤務する必要がありました。私はフルタイムで働きたかったので、それも良かった点です。もちろん、人それぞれ事情は違うので、在宅勤務や時差ビズを使ってフルタイムで働くことが常に正しいわけではありません。ただ、「業務内容に応じて柔軟に制度を利用できる」というのは心強いですね。
ーー働き方が柔軟になりますよね。
山崎さん 柔軟といえば、有休を時間単位で取得できる時間有休という制度もあります。授業参観などの学校行事は平日昼間に設定されることもあるので、その場合にはどうしても会社を抜けなければなりません。しかし、制度のおかけで授業参観の2時間だけ時間有休を取って、その後はまた戻ってきて仕事するといった働き方が可能なんです。研修や講習は準備時間が仕事のクオリティに直結するので、時間有休をうまく使ってパフォーマンスを上げられるのはメリットだと感じています。
ーー在宅勤務にしろ時差ビズにしろ、「自分で選べる」というのがポイントですね。
山崎さん そうですね。私は出社するのもすごくいいことだと思っています。顔を合わせて働くことも大切ですから。繰り返しになりますが、「業務内容に応じて柔軟に制度を利用できる」ことで、仕事とプライベートの両方が充実するのが大事だと感じています。
「ジョブチャレンジ制度」 キャリアを変化させながら、仕事へのモチベーションが大きくアップ
ーー山崎さんのお仕事について教えてください。
山崎さん 私の部署では主に直営ECの運営を行っており、私は北米と中南米エリアを担当しています。運営のほか、ECに関連するマーケティングツールの運用や施策立案と現地での実行が業務です。
ーー山崎さんは「ジョブチャレンジ制度」を活用されたとか。
山崎さん ジョブチャレンジ制度は新しい職務や未経験の職務に挑戦したい社員を支援する制度です。私は入社時より海外と関わる仕事を希望しており、入社3年目に海外営業部に配属されました。海外営業といっても業務はさまざまで中には各国のマーケティング支援も含まれます。その仕事をしているうちに、マーケティングに興味を持つようになりました。ちょうどマーケティングテクノロジー統轄部で人材を募集していたので、思い切ってジョブチャレンジ制度を活用しようと思ったんです。
ーーそして希望が叶い、現在の部署に異動できたのですね。
山崎さん マーケティングテクノロジー統轄部なら希望していたマーケティング業務を担当できますし、もともと持っていた海外営業の知見も生かせます。もちろん、ジョブチャレンジ制度も面談や審査があるので、必ず異動できるわけではありません。ただ、通常のジョブローテーションによる異動はいつになるかわかりませんし、希望どおりの部署に配属されるとも限らないのでこの際挑戦してみようと思いました。
ーー希望どおりのキャリアチェンジを果たせたことはやりがいにもつながったのでは。
山崎さん はい。正直、仕事に対するモチベーションはかなり上がりました。前の部署もやりがいは感じていたのですが、より自分の興味に近いところで仕事ができていますからね。
職種を変える場合、一般的には転職という選択肢もあります。転職とジョブチャレンジ制度ではどんな違いがありますか。
山崎さん ジョブチャレンジ制度はあくまで社内異動なので、勤務地や扱う商材は変わりません。その分業務内容に集中できるのはメリットだと思います。また、部署が違っても社内カルチャーやシステムは同じなので、転職のように会社の雰囲気に慣れる必要もありません。その分現場に馴染みやすく、転職よりもハードルは低いと思います。
それに、異動後も前部署である海外営業部とやりとりすることもあります。元いた部署なのでコミュニケーションもとりやすく、仕事がしやすいと感じています。
「Idea Booster Program」 自分の興味がある分野でこだわった製品を世の中に発表!
ーーまず、藤井さんのお仕事について教えてください。
藤井さん 私の仕事は製品を開発し、どのように世の中に出していくのかといった事業戦略を立てることです。
ーー藤井さんが活用された「Idea Booster Program」とはどのような制度でしょうか。
藤井さん 人材開発や組織活性化施策の一環で、エンジニアを対象としたプログラムです。これからはエンジニアにもマーケティングの視点が必要ということで、エンジニアから製品のアイデアを募り、審査を通過すれば実際に開発して世の中に出すことが可能です。マーケティングについて座学で学ぶこともできます。
ーー藤井さんはどのような製品を開発されたのでしょうか。
藤井さん ギターストラップで操作する新感覚エフェクトコントローラー「DIMENSION TRIPPER」です。クラウドファンディングで資金を調達し、どういった製品ならユーザーさんに価値を提供できるのかというマーケティングと並行して開発を進めていきました。
ーーエンジニアでありながらマーケティングにも取り組んでいるわけですね。
藤井さん どうしてもエンジニアは技術先行の「シーズ」中心で開発を進めがちです。そうではなくて、きちんとユーザー目線やマーケットのニーズ視点で物事を考えることを目的とした制度なんです。
ーーこれまではマーケティングは別部署が担当していたのですか。
藤井さん はい。もちろんマーケティングを担当する企画とエンジニアもやりとりはするのですが、役割としては分かれています。
ーー「DIMENSION TRIPPER」はどのような発想から生まれたのでしょうか。
藤井さん 私はもともと楽器をつくりたくてカシオ計算機に入社しました。入社後は、ありがたいことに電子ピアノの開発をやらせてもらっていたのですが、私が昔から好きなのはギターだったんです。そこでギターをテーマに、さらにオタク気質な自分ならではのマニアックなアイデアを詰め込んだ製品となっています。
ーー業務時間の10%をIdea Booster Programに使えるそうですね。
藤井さん そうですね。本来の業務と関係ない内容であっても、最初のステップでは、毎週勤務時間の10%まで開発に使うことができます。ステップが進むごとにさらに多くの時間を使うことも可能です。私は、通常業務である電子ピアノの設計をやりつつ、10%の時間を大いに活用しました。途中からはこのプロジェクトを専任業務としてあたらせてもらいながら、社内のいろいろなメンバーをリクルートして、チームで開発を進めていきました。
ーーIdea Booster Programで成長できたと思うことはありますか。
藤井さん 製品の設計業務では特定の分野における深い知識や技術などスペシャリスト的な能力を求められます。一方でマーケティング視点が入るとジェネラリスト的な能力が必要になり、俯瞰して全体を見渡しながら問題に臨機応変に対応することが求められるため、そこは鍛えられたところかなと思います。Idea Booster Programに取り組んでからは、より多角的な視点で製品開発に取り組むことができるようになりましたね。
ーー最後に3人を代表して就活中の学生にメッセージをお願いします。
藤井さん 学生さんも就活は大変だと思いますが、いろいろな会社を見られる機会は今しかありません。自分のやりたいことを見極めて、就活を楽しんでください!
就職活動において、エントリーする企業を選ぶ際に重要な要素のひとつになる企業の働く環境。カシオには、社員が自分らしく・キャリアに合わせて働けるような制度が充実しており、社員の方々も積極的に制度を活用しています。
柔軟に働きやすい環境づくりをしている企業で働いてみたいと考えている人はぜひ、カシオについて詳しく調べてみてはいかがでしょうか?
[PR]提供:カシオ計算機株式会社