ブラックボディにレッド・イエロー・オレンジのいわゆる「警告色」が映える3モデルをテーマに、いつも通り、たっぷりの写真でご紹介する。

最前線で活躍するプロフェッショナルのためのタフネス性能を備えたG-SHOCK『MASTERMASTER OF G』シリーズ。その最新作は、レスキュー隊や人命救助のためのギアを思い起こさせる「エマージェンシーカラー」を取り入れている。 ブラックボディにレッド・イエロー・オレンジのいわゆる「警告色」が映える3モデルをテーマに、いつも通り、たっぷりの写真でご紹介する。

泥や砂、埃の侵入を防ぐMUDMASTERのフラッグシップ「GWG-B1000EC-1AJF」

まずは耐衝撃と防塵・防泥設計「マッドレジスト」、そして軽量なうえ堅牢性も兼ね備えたカーボンコアガード構造のケースを持つG-SHOCK MUDMASTER「GWG-B1000EC-1AJF」から。

  • アナログウォッチの特性に合わせた配色。MUDMASTER「GWG-B1000EC-1AJF」

マルチバンド6対応電波時計、タフソーラー駆動、Bluetoothによるモバイルリンク機能を搭載するMUDMASTERのフラッグシップモデル。価格は132,000円。

今回の新色では、バーインデックス端に蛍光オレンジ、方角マーカーなど表示系にオレンジ、バッテリーインジケーターや秒針端といった重要度の高い部分にイエロー、操作系を補助するレターにライトグレーを配色。素早い判断や的確な行動を視覚的にサポートする。

また、センターボタンのシリンダーにゴールドIPを使用してフラッグシップ機の高級感も演出した。

  • ライト点灯や長押しで現在時刻に戻るなど、押しやすく便利センターボタン

  • 各所のポイントカラーが映える

機能や仕様は「GWG-B1000」と同様。気圧/高度、方向、温度を検知するトリプルセンサーを搭載。また、目的地の方向をセットすると、進行方向が変わっても常に目的地の方角を指し続ける「ペアリングメモリー」を装備。サバイバルのための機能だが、都会での移動や初めての客先への訪問時などビジネスシーンでも役に立つ。

  • 3時位置の小針は、コンパス兼ペアリングメモリー

ケースサイズは58.7mm(縦)×52.1mm(幅)×16.2mm(厚)で、重量は114g。風防は、耐傷性とダイヤルの視認性で有利な内面反射防止コーティングのサファイアガラスだ。

角張ったソリッドな印象の見た目に対して意外に軽い。特にバンドの軽さから、重量バランスが時計本体寄りになる。これにより時計本体が手首に乗る(密着する)形となり、装着感は良好だ。

  • SF的なデザインの鍛造バック

  • ラグ(かん足)の裏側には、腕へのフィット感を高めるカバーを装備

  • バンド裏は立体的な溝が造形され、雨や汗が逃げやすい構造になっている

また、作業用グローブで押されることを考えて設計されたボタンも白眉。面積が大きくストロークも長いので、日常使いでも押しやすく、操作のストレスが極めて少ない。

「GWG-B1000EC-1AJF」について詳しくはこちら

防泥構造に加え、2層液晶で方位を示すMUDMAN「GW-9500MEC-1JF」

MUDMASTERと同じく、耐衝撃と防塵・防泥構造「マッドレジスト」、そして軽くて丈夫なカーボンコアガード構造のケースを採用したデジタル(液晶)モデルのMUDMAN「GW-9500MEC-1JF」。

  • デジタルウォッチとしての配色に最適化したMUDMAN「GW-9500MEC-1JF」

タフソーラー駆動、マルチバンド6対応電波時計、気圧/高度、方向、温度を検知するトリプルセンサーを搭載。特に、デュプレックスLCD(二重液晶)を使用した大型スクリーンによる情報視認性の高さが特長だ。

  • デュプレックスLCDでコンパスを表示した状態。この状態だと8時方向が北。現在時刻(4時4分)も同時に表示

新色は上記のようにデジタルモデルであることを意識して、アナログのMUDMASTERとは異なる考え方でまとめられている。

見切りの外周をレッドの円で縁取り、左側ボタンの操作系と右側のトリプルセンサーで取得した値の指標にオレンジを配色。

MUDMAN「GW-9500」は、よりトリプルセンサーを活用したい人が選ぶモデルだと思うので、それを意識しているのだろう。イエローの「SENSOR」もそのアピールのひとつではないかと思う(差し色としても効果的だと思う)。

  • サイドにもオレンジのラインを配置するなど細かく気が使われている。こちらもラグに大型のカバーを装着

  • 高級感のある鍛造バック

  • MUDMASTER「GWG-B1000EC-1AJF」(左)と、MUDMAN「GW-9500MEC-1JF」(右)の尾錠と遊環

ケースサイズは56.7mm(縦)×52.7mm(幅)×14.8mm(厚)で、重量は88gと軽量。価格は63,800円。

「GW-9500MEC-1JF」について詳しくはこちら

とにかく軽い! ライトなGRAVITYMASTER「GR-B300EC-1AJF」

最後は、頼れるバンパーとスマートなフォルムを兼ね備えたG-SHOCKのアビエーションモデル、GRAVITYMASTER「GR-B300EC-1AJF」を見て行こう。

  • 配色のルールはMUDMASTER「GWG-B1000EC-1AJF」に似ているGRAVITYMASTER「GR-B300EC-1AJF」

タフソーラー駆動とBluetoothによるモバイルリンク機能を搭載。

ケースサイズは59.0mm(縦)×54.7mm(幅)×15.7mm(厚)。並べてみると他の2本とそれほど変わらないのだが、実際に着けてみるとはるかにコンパクトに感じる。

  • パーツが複雑に組み合わされたケースデザイン

その最大の理由は、次世代航空機から着想を得たという継ぎ目の少ないフォルムと、アナログウォッチでありながら、わずか71gという軽さが影響しているといえそうだ。価格は49,500円。

配色もシンプル。バーインデックス端に蛍光オレンジ、12時位置にオレンジのスポット、そして、9時位置のディスク背景にイエローを配色した。

  • 6時位置はGMT表示。メインダイヤルと合わせて二つのタイムゾーンを同時に表示できる

  • 側面のボタン(斜線部分)は誤って押されないようにサイドの突起でガードされている

また、GRAVITYMASTERシリーズといえば「耐衝撃、耐遠心重力、耐振動」の「トリプルGレジスト」のイメージがある。が、「GR-B300EC-1AJF」はこれを搭載しない。

「トリプルGレジスト」は、15Gもの遠心重力と20Gもの振動に耐える規格だ。しかし15Gといえば、宇宙飛行士が訓練で体験するレベル。普通の人間なら限界ともいえる状況だ。少なくともこのモデルはそこまでは求めずとも、より現実的に十分な性能を発揮できる製品として設計されているのだろう。

実際、りゅうずのねじ込みやボタンの押し込みには、3本のうちこのモデルがもっとも力を必要とするほどで、不安は一切感じなかった。

ちなみに3モデルとも、センターケース、ベゼル、バンドにバイオマスプラスチックを使用。環境への負荷軽減にも配慮している。

  • ラグにカバーはないが、バンド付け根に斜面が造形されている

  • ステンレス製の裏ぶたには、操作系を補助するレターも刻まれている

  • バンド裏には、やはり溝が造形されている。他の2モデルとは、先端形状が異なる

  • 尾錠と遊環はバンド同様、黒で統一

「GR-B300EC-1AJF」について詳しくはこちら

エマージェンシーカラーを身にまとったMASTER OF Gの新作。それはプロダクトイメージに合致しているだけでなく、実際に機能的だ。同時に、スポーツやサブカルチャーのデザインでも警告色が多用されるように、ファッションのアクセントとしても使いやすいスキームでもある。

今シーズン、新しい時計をお探しなら、ぜひ候補に加えてみてほしい。

  • 左からMUDMAN「GW-9500MEC-1JF」、MUDMASTER「GWG-B1000EC-1AJF」、GRAVITYMASTER「GR-B300EC-1AJF」

「GWG-B1000EC-1AJF」について詳しくはこちら

「GW-9500MEC-1JF」について詳しくはこちら

「GR-B300EC-1AJF」について詳しくはこちら

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