ソニーグループの中でも半導体事業を行っているソニーセミコンダクタソリューションズグループに属し、半導体製品の設計・開発・製造を担うソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社。
熊本県菊陽町にある同社の開発・製造拠点では、世界シェア(金額)No.1*のCMOSイメージセンサーをはじめ、さまざまな半導体製品が作られています。
*ソニー調べ、2021年度実績
今回は、同社を代表して3名の若手エンジニアによる座談会を実施。入社動機や仕事のやりがい、地方で働くメリットなど、気になるお話を聞いてみました!
〈プロフィール〉
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デバイス開発エンジニア
車載製品部門
2021年新卒入社
奈良先端科学技術大学院大学卒
大阪府出身
趣味はフットサル、アロマ、サウナ、ゲーム
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プロセス開発エンジニア
プロセス技術部門
2022年新卒入社
北陸先端科学技術大学院大学卒
福岡県出身
趣味はキャンプ、登山、日本酒、木工
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デバイス開発エンジニア
DD製品部門
2022年新卒入社
京都大学大学院卒
兵庫県出身
趣味はゲームとドライブ
ソニーの技術で世界と勝負する!―――私たちがソニーセミコンダクタマニュファクチャリングに入社した理由
―――まずは、皆さんがソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(以下・SCK)に入社した理由を教えてください。
学生時代、半導体の物性解析技術に関する研究に取り組んでいたので、卒業後もこの専門性をいかして半導体業界への就職を考えていました。特にCMOSイメージセンサーに興味があり、日本有数の半導体メーカーであるSCKに入社しました。
私は大学院で材料工学を専攻し、半導体の新素材探索をテーマに研究を進めていました。就職活動では「半導体メーカー」「地元・九州にある会社」の2つを軸に企業を検討。なかでも最も強く惹かれたのがSCKでした。
学生時代の専攻はエネルギー科学で、核融合の実現に向けた研究に取り組みました。核融合の実用化は数十年先と言われており、もっと近い未来の新しい技術に携わりたいと思い、以前から興味があるVRやARに関連する企業を探し、SCKにたどり着きました。
―――現在、どのような仕事を担当していますか。
私の担当は車体に搭載するイメージセンサーで、設計したものを量産化に持っていけるよう、試作・評価・検討しています。
私は、イメージセンサーの生産プロセスを担当しています。具体的には、「拡散・成膜工程」と言って、熱をかけて原子の並びを整えたり、基板上に薄膜層を形成するプロセスの開発・改善を行っています。
ソニーグループではさまざまなディスプレイを開発・製造していますが、私はそのなかでもデジタルカメラのファインダーやVR・ARゴーグルなどに搭載する自発光型のディスプレイを開発しています。
―――3人とも、最先端の仕事に携わっているのですね。
そうですね。まさに最先端の技術に携わっている実感があります。当社は様々な自動車メーカーに向けてイメージセンサーを開発していますが、画素に関する細かな仕様から、高温下など環境変化による耐性まで要求がとても厳しく、これらの要求をいかにクリアしていくかが、私たちの腕の見せ所です。
半導体は年々、集積度が高まっていて、大げさな表現かもしれませんが原子レベルでの制御が求められます。わずかなズレが品質に影響するため、拡散・成膜工程に限らずすべての工程で繊細なコントロールが必須だと感じています。
VRやAR向けのディスプレイ開発は、技術面でクリアしなければならない課題がたくさんあります。けれど、これらの課題を乗り越えることで一気に実用化が進むと思うと、とてもワクワクします。
―――どんなときに仕事のやりがいを感じますか。
車載向けイメージセンサーを開発している私たちのチームにとって、海外の半導体メーカーが競合相手になります。つまり、私たちの技術力次第で、自動車メーカーに当社のイメージセンサーを採用してもらえるか否かが決まるわけです。「自分たちの力で新規ビジネスを獲得する」ということそのものにやりがいを感じます。
「半導体という最先端の業界において、プロセス開発を担当している」ということそのものが、私のやりがいです。拡散・成膜工程の開発・改善に向けて目の前の課題を解決するのは簡単なことではありませんが、だからこそ、原因を突き止め、一歩前進できた時の喜びは格別です。当社のプロセス開発の技術は、世界トップレベルだと自負しています。
ディスプレイ開発では、試作したディスプレイを光らせて輝度を測り、想定通りの数値が出ているか確認する「点灯式」を行います。先輩の開発されたディスプレイが実際に点灯しているのを見たとき、「これが私たちの仕事のやりがいなんだ」と思いました。私はまだ入社して2年弱と経験が浅く、今も試行錯誤しながら試作と評価を繰り返している段階ですが、早く先輩のように、点灯式を行えるようになりたいです。
自然豊かでライフラインが一通り揃っている―――熊本は、想像していた以上に住み心地の良い場所!
―――勤務地の熊本県は自然豊かな場所ですが、都心部から離れて働くことに抵抗はありませんでしたか?
当社に限らず、メーカーの開発・製造拠点は地方にあることが多いので、熊本で働くことに抵抗を感じたことはないですね。「やりたいことが実現できる会社を選んだら、勤務地が熊本だった」という感じです。
私は福岡出身で、熊本には自然もありつつ生活に必要なものが揃っており、良いところだと知っていたので、熊本で働くことに一切の抵抗を感じませんでした。
私は正直、抵抗がありました。関西出身で京都の大学に進んだので、そちらの暮らしに慣れていたからです。でも、私も最終的には「やりたいことを実現できる」という理由のほうが大きかったですね。
―――実際に熊本で暮らしてみての印象は?
とても住み心地の良い町です。都心部で暮らす人は「何もないのでは?」と思うかもしれませんが、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストア、病院など、生活に必要なライフラインが一通り揃っています。
同感です。徒歩圏内にスーパーマーケットがあるので、不便と感じたことは一度もありません。そして、私が住んでいるマンションの目の前には田んぼが広がっていて、その奥に阿蘇山が一望できます。空気もおいしいし、とても良い場所です。
私は物価の安さをアピールしたいですね。特に家賃には驚きました。学生時代に住んでいた京都の学生用1Kの家賃で、ここなら1LDKプラス駐車場を借りることができます。おかげで、入社前に感じていた「抵抗」はすっかり消え去ってしまいました(笑)。
―――休日はどのようにして過ごしていますか?
地域のフットサルサークルに入って、練習に明け暮れています。フットサル仲間とバーベキューをしたり、会社の後輩に教えてもらったサウナに行ったりと、休日は外出することが多いですね。熊本は有名なサウナがたくさんあるので、いつか制覇したいです。
私はキャンプをすることが多いですね。阿蘇のキャンプ場まで車で40分と近いので、友だちを誘ったり、ソロキャンプをしたりと、いろいろ楽しんでいます。夜、キャンプ場で焚き火をして、お酒を飲みながら星を眺めるのが、私のスタイルです。
学生時代は電車移動が中心でしたが、こちらは車移動がデフォルト。九州内ならどこでも行けてしまう気軽さがありますね。「行ったことのないところに行こう」と思い立ち、ゴールデンウィークは長崎を旅しました。
技術のもとでは、誰もが平等―――SCKならではの風土が若手エンジニアの成長を後押しする!
―――社内の雰囲気についても教えてください。
SCKには、若手社員の成長を後押しする風土があって、これもSCKで働く魅力だと思います。早い段階から1つの製品を担当できるし、上司や先輩のフォローも手厚いので、安心して働くことができます。
良い意味で上下関係がなく、フラットでフランクな雰囲気がありますよね。上司はもちろん、社長であっても「さん付け」で呼びますし、大先輩のエンジニアとも、対等に議論を交わすことができます。「技術のもとでは平等」を地で行く会社です。
設計・開発・生産部門が同じ敷地内にあるので、部署間の連携もしやすいですよね。そして、誰もがものづくりを飽くなき追求する姿勢をもっている。クライアントの厳しい要求に対してスピーディに応えられるのは、SCKの風土の為せる技かもしれません。
―――これから先、挑戦してみたいことはありますか。
2つあります。1つは、イメージセンサーの開発業務を通して自動運転のレベルを上げ、誰もが安心安全な移動手段として定着できるようにすること。もう1つは、当社の良いところを残しつつ、積極的に改革を進めていき、SCKのさらなる発展に貢献することです。
プロセス開発のエキスパートになり、社内で一目置かれる存在になることが、私の目標です。
まずは、自分が携わった製品が市場に出るのを見届けたいですね。そして、「このディスプレイのここの部分は私が開発しました」と自信を持って言えるくらいの技術力を身に着けたいです。
―――最後に、読者のみなさんに一言メッセージをお願いします。
SCKが開発・製造しているイメージセンサーは、自動運転の鍵を握ると言っても過言ではないくらいに重要な製品であり、様々な自動車に搭載されています。「世界を舞台に、イメージセンサーの開発に取り組みたい」という方にぜひ入社してもらえたらうれしいです。
SCKは半導体業界において高いシェア率を誇っており、取引先は世界中に拡がっています。その根底にあるのは、技術に対する高い誇りであり、幾度となく技術革新を繰り返してきた姿勢です。自ら最先端の技術に携わり、技術革新を起こしていくやりがいを、ぜひこの記事を読んでいる皆さんにも味わっていただきたいです。
2人がかっこいいことを言ってくれたので、私は別の視点からメッセージを(笑)。熊本はのどかで自然がたくさんあって、とても住み心地の良い場所です。初めは抵抗のあった私がいうので間違いありません。Uターン就職やIターン就職を考えている人にも、当社への入社をおすすめします!
やりがいも住み心地も最大級―――充実した社会人生活を送りたいなら、SCKへ!
若手エンジニア3名の座談会、いかがでしたか? 誇りをもって仕事に取り組み、日々やりがいを感じていることや、熊本での暮らしがとても充実していることが伝わってきたと思います。特に熊本での暮らしに関しては、「思いのほか、勤務地での暮らしが楽しかった」「熊本の魅力を知っていたので、最初から地方暮らしに抵抗を感じなかった」など、さまざまな意見が飛び交いました。
3名に共通していたのは、「やりたいことを実現できる」という理由から、SCKに入社したこと。ソニーの半導体は世界中の製品に搭載されており、だからこそ、その最前線に立つことに彼らは誇りを感じているのです。
仕事や福利厚生、働く環境など、就職活動の軸はさまざまですが、そこに「勤務地での暮らし」も付け加えて検討すると、SCKの魅力をさらに深く理解できるかもしれません。SCKに興味を抱いた方は、ぜひ企業研究を進めてみてはいかがでしょう?
\SCKの取り組みをもっと知りたいなら…/
[PR]提供:ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社