俳優・仲野太賀が主演を務める土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』(テレビ朝日系)が12月24日(土)、いよいよ最終回を迎える。テレビ朝日の新たな挑戦となったこのノンストップ群像劇は、果たしてどんな結末を迎えるのか。その“舞台裏”も含めて、ドラマの楽しみ方をおさらいしよう。
テレ朝初のシットコム『ジャパニーズスタイル』の魅力
『ジャパニーズスタイル』は限られた場面設定、登場人物で展開する“シットコム=シチュエーションコメディ”だ。シットコムには有名な作品がいくつもあるが、テレビ朝日が挑むのは今回が初となる。
収録は実際に観客を迎え入れて行い、1話30分の撮影はほぼ“一発撮り”。コミカルなストーリーとは裏腹にキャスト陣へのプレッシャーは凄まじく、出演者たちは高い集中力と緊張感を維持しながら本番に臨んでいる。
物語の舞台はさびれた温泉旅館「虹の屋」。10年前に家出した柿丘哲郎(仲野太賀)が、実家である虹の屋の窮地を救うために帰宅するところから話はスタートする。虹の屋は創業100年の伝統を誇る老舗旅館だが、かつての品格やサービスは完全に失われ、個性的でアクの強い従業員らが居座る吹き溜まりとなっていた。
しかし、専務に就いた柿丘はその権力を振りかざすようになり、無理にサウナを作ったり、熱波師の資格を持つ闇金業者を雇ったり、従業員の給料を削減したりするなど大暴走。最新回の第8話(12月17日放送分)では、総スカンを食らった柿丘が再び“家出”するところまでが描かれた。
舞台裏も惜しみなく公開!? 番組公式インスタグラムが熱い!
切れ味鋭いセリフの応酬と予想不可能な展開が魅力の『ジャパニーズスタイル』だが、実はその“舞台裏”にも大きな注目が集まっている。
番組公式インスタグラム(@jpnstyleex)は、「虹の屋」の舞台裏を日々公開しており、そこでは出演者らが本番前の前説を楽しむ様子や、収録後に和気あいあいとしている様子などが映し出されている。
例えば第1話では、柿丘役の仲野さんと虹の屋の温泉水質管理者役である柄本明さんが、従業員・浅月を演じる石崎ひゅーいさんの頭をスリッパで叩くシーンがある。しかし、公開されたリハーサルの様子を見てみると、スリッパを握っていたのは仲野さんのみ。なんと、本番で柄本さんが加わったのは本人のアドリブだったのだ。
第2話には名バイプレイヤーとして知られる松尾諭さんが警官役でゲスト出演。収録後、番組スタッフから感想を求められた松尾さんは、「カロリーをすごく使った芝居をみんながしている。短期間でギュッと詰め込んで芝居を作っているからこそ、観ている人たちにとってはすごく面白いものになるんだろうな」と語っていた。
第3話では菅田将暉さんがゲストとして出演。柿丘の高校時代の同級生役を演じて反響を呼んだ。番組インスタグラムが放送前にアップした舞台裏のワンシーンでは、菅田さんが石崎さんに「仕掛けてきやがって」と笑いながら抗議し、「(アドリブ)だなーっと思ったよ」「綱渡りだったね〜」「でも面白かったね」と楽しげに会話する様子が映し出されていた。
また、本番終わりに仲野さんや石崎さんと談笑していた菅田さんは、「スリリングすぎるよ」「週2本やってるんでしょ」「マジで化物が育つと思う」と撮影現場のシビアさに言及。仲野さんも「鍛えられる……お芝居筋肉が」と応じて笑いを誘った。
本番中、菅田さんが舞台袖から裏へと移動しながら「お客さんがいると(リハーサルと)間が違うね」と語ったり、次のシーンへ向けて着替える様子も公開されている。こちらは収録後の和やかな雰囲気とは打って変わり、現場に張り詰めた緊張感が伝わってくる。
第4話では、従業員の浅月が外出中の柿丘とトランシーバーで連絡を取り合うシーンが描かれたが、もちろんその会話も生収録。番組公式インスタグラムでは、舞台袖でパイプ椅子に座りながらトランシーバーを握りしめ、セリフに熱を込める仲野さんの姿が映し出されていた。
第4話の収録直後の舞台裏では、流しのフラメンコダンサーを演じる市川実日子さんが突然降り出した大雨に気付き「すごいタイミング!」と驚きをあらわにする様子や、仲野さんが「あぶねー!!」「超あぶねー!!」と連呼する姿が。『ジャパニーズスタイル』は大きな倉庫内に舞台を作っており、天井を大雨が叩くようなことがあれば収録にも悪影響が出る。雨の降るタイミングがあと一歩早ければ撮り直しになっていた可能性もあったようだ。
また、虹の屋の温泉水質管理者役である柄本明さんが「いつもの演技のキレがなかったかな」とつぶやき、 仲野さんが「キレキレでしたよ!」とケアする様子も。これに大ベテランの柄本さんが「こんなもんじゃないよ!」と応じ、現場は大いに和ごんだようだった。
最終回は1時間スペシャル! 虹の屋は売却されるのか? それとも……
このような素敵なキャストたちから生まれた作品もついに明日、最終回を迎える。
集大成となる最終回は1時間スペシャルとなっており、虹の屋を飛び出した柿丘が再び舞い戻ってくるところからスタートする。
専務としてやりたい放題した挙げ句に“家出”したため、柿丘自身も二度と敷居をまたぐことはできないと覚悟していたが、意外にも従業員たちは彼を快く迎え入れる。どうやら柿丘の父親であり、虹の屋の社長である宗八(ベンガル)が旅館の売却を目論んでおり、それを柿丘に止めてもらいたいようだ。説得を試みようとする柿丘だが、今回も物事は思うように進まず予期せぬ方向へ……。
また、最終話では今注目されているアーティスト「Vaundy」の主題歌に合わせて、メイキング映像を見ることができる。
『ジャパニーズスタイル』の過去回はTVerやTELASAで視聴可能。TVerでは第1話「靴は脱いで上がる」と第8話「英語を話せる人が少ない」が視聴でき、TELASAでは過去の放送回がすべて見られる。最終回の放送前にぜひ予習をしておこう。ただし、『ジャパニーズスタイル』は1話ごとに切り口が立っているので、仮に未視聴でも最終回を楽しめるに違いない。
有終の美を飾り、新たなシットコムの金字塔となるか。『ジャパニーズスタイル』の感動(?)のラストに要注目!
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