価格やスペック、在庫、原価といった "製品に関わる情報" を適切に管理することは、製品を製造し流通させるうえで、欠かすことのできない要素だ。もちろん、製造を営むほとんどの企業は、こうした情報をマスタデータとして管理している。しかし、当該データにプロモーション情報(商品説明、イメージ画像、取り扱い説明など)が紐づいていないために、新商品のリリースに情報発信が追い付いていないというケースは少なくない。

多品種少量生産が当たり前となったこともあり、「市場で販売されているのに公式サイトではその製品情報がない」といった問題が多くの企業で生じているのだ。

こうした背景から、いま製造業界で注目を集めているものにPIMがある。PIMは日本語で「商品情報マネジメント」または「商品情報管理」と呼ばれ、従来のマスタデータとプロモーション情報とを統合管理するというもの。社内に散在しているプロモーション情報を一元管理することによって、多種多様な製品ラインナップを抱えながらも、新商品のプロモーション展開を加速したり、そこで生じるカタログ制作やWeb更新にかかる業務を効率化することができる。

今回は、グローバルで多くの実績を持つ「Contentserv」 を利用してこのPIMの仕組みを構築した株式会社ミツトヨ(以下、ミツトヨ)の事例から、製造各社が製品に関わる情報をどう管理していくべきかを解説したい。

Contentserv 提供資料
導入事例紹介:株式会社ミツトヨ
5,500種を超える精密測定機器の製品群の商品情報をデータベース化したPIMシステムの構築でブランド力を向上
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5,500種にも及ぶ製品のプロモーション情報が散在

精密測定機器の大手メーカーであるミツトヨ。同社は多様化するニーズに応え続けるべく業界で最も多い製品を取り揃えており、その数は5,500種類以上にも及ぶ。

豊富な商品をもって顧客課題に応える同社だが、これを管理するためのシステムには課題も存在していた。マスタデータとプロモーション情報とが紐づいていないために、Webサイト上や販売店に向けた製品アナウンスに際し、リリースに情報発信が間に合わない事態が生じていたのだ。とりわけ、同社で売上の7割以上を占める海外ビジネスにおいては、eコマースを推進する海外拠点や販売代理店などからプロモーション情報をデータで提供してほしいという要望が強く寄せられていた。

製品に関する情報を迅速かつ適切に顧客や代理店へ届けるべく、同社はPIMの導入を検討。ただ、海外の現地法人の要望を全て網羅しようとすると、システムに求める要件は複雑になり、プロジェクトの規模も大きくなる。関与するメンバーも多くなり、このような大規模プロジェクトでは途中で計画が頓挫してしまうかもしれない……、そう考えた同社は、PIM選定の軸に「スモールスタート」を掲げ、導入後に各部門や海外拠点の要望を徐々に反映させていくアプローチを選択。この方針のもとに選ばれたのが、「Contentserv」だった。

データベース化やデータ統合が初めてでも、導入が可能

「Contentserv」では、PIMを迅速かつ小規模で展開したい企業に向けた "事前設定済の環境" が用意されている。定義済みのデータモデルやワークフロー、ルールセットを使用すれば、即座にPIMを構築することが可能。もちろん、各企業がもつ課題や要件に応じて、柔軟に再構成や運用規模を拡張することもできる。

ミツトヨは同取り組みを経て、製品情報をWebサイトに掲載するまでに要する期間を短縮することに成功。従来2~3ヶ月を要していたのが、「Contentserv」の導入後は即時公開できるまでに至っている。前述した海外取引先からの要望も実現できるようになり、商品リリースとプロモーション展開、双方のスピードが向上した。

劇的な効果を生んだミツトヨだが、システム導入にあたっては苦労する点もあったという。代表的なのが、データの生成だ。ミツトヨではこれまでプロモーション情報のデータベース化は手付かずで、PIMのデータモデルの作成および「Contentserv」 へのデータ投入といった作業をゼロから行わなければならなかったのだ。同社はどのようにこれをクリアし、PIM導入を成功に導いたのか。詳細は資料から確認してほしい。

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