1904年にニューヨークで婦人参政権を求めて起こったデモをきっかけに制定された「国際女性デー」。1975年に国連が3月8日を「国際女性デー」として制定して以来、世界中で女性の生き方を考える日としてさまざまなアクションが行われている。

そこで今回は、再生可能エネルギー(以下:再エネ)を活用しエネルギーフリー社会を目指す会社「Looop」で働く女性社員にインタビュー。eneco担当の鈴木裕子さん、エネプラザ担当の荒井綾希子さん、自家消費法人向け営業の松尾紗佑美さんの3人にLooopでの働き方、女性として働きながら描く今後のビジョンなど、さまざまな話を聞いた。

Looopで働こうと決めた理由

――みなさんは現在Looopでどのようなお仕事をされていますか?

私は入社当時から環境価値サービス「eneco」に携わっています。enecoとは、利用中の電気と環境価値(非化石証書など)を組み合わせることで、利用した電気を実質的に再生可能エネルギーとみなすことができるサービスです。Looopでんきの全てのプランにオプションとして付けるだけで、比較的安価に電気の再エネ化に取り組めるようになります。現在はそのenecoの拡大に向け、プロジェクトマネージャーとして取り組んでいます。


私は、自家消費型の太陽光発電の法人営業をしています。主に工場などのお客様の施設の屋根上に太陽光パネルを設置し、そこで発電した電気をそのまま工場で使っていただく形の太陽光発電設備の提案を行っています。


私は、エネルギーマネジメントを企画する部署で開発を行っています。そのなかでも「エネプラザ」の企画開発に関するプロジェクトリーダーを担当しています。


――荒井さんが開発されている「エネプラザ」とは具体的にどういったものなのでしょうか?

「エネプラザ」は分散型エネルギーシステムの名称で、当社の造語です。
既存の発電システムは、大型の発電所で発電した電気を、遠くの消費地まで長い送電網を通して電気を運ぶものになっています。このシステムだと、どこかで事故が発生したときに広域停電が起こってしまう可能性があります。遠くに運ぶので送電ロスも発生します。 これを分散型にすると、作った電気をその場で使うので、災害や事故の際も影響範囲が少なく、さらに送電ロスも少ないです。既存の系統に与える負荷を少なく再エネを導入できます。


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――みなさんがLooopに入社されたきっかけや決め手を教えてください。

私は新卒入社で、元々大学では貧困問題や環境問題について学んでいました。就職活動で、それらをどちらも解決できる業界に行きたいと思っていたときに、クリーンなエネルギーを作り出す再エネの業界に初めて興味を持ちました。また、Looopは海外事業の分野などにもチャレンジしている会社だと思ったので、個人としても成長できる企業ではないかと感じました。そこで、頑張ってみたいと思ったのが入社のきっかけです。


私はLooopが5社目で、前職はアパレル通販のカスタマーサポートや物流などフルフィルメント部門の統括をしていました。大学も商学科で、それまでも電力や環境にはまったく関係のない仕事でした。子どもが小学校に入る1年前に転職したいという気持ちがあったので、そのタイミングに合わせて転職活動を始めたんです。 子どもを産んだことで「社会に貢献できる仕事がしたい」という気持ちが芽生え、何をこの子たちに残せるのかということをすごく考えるようになりました。正直、転職エージェントから勧められるまでは知らない会社でしたが、ホームページで「エネルギーフリー社会の実現」という言葉を目にした瞬間に、「ここだ!」と感じ入社を決めました。子どもたちに残す地球を、少しでも良いものにしたいと思っています。


Looopのビジョン
エネルギーフリー社会ってなに?

前職はエネルギー会社で、通信設備の保守保全やメガソーラーの設計、そして電力の小売事業も担いました。 大学は工学部の環境社会工学科だったので、電気工学ではなく、環境問題、とくに廃棄物処理の勉強をしていました。就職のときは、大学で学んだことをひとまず置いて、本当にやりたいことを考えて電力関係の分野で働くことを決めました。 当時、その業務に加えてコンシューマー向けのサービスにも携わりたいと考えていたところ、Looopがさまざまなサービスに挑戦している会社だと知り、私もここでチャレンジしたいと思い入社を決めました。


性別や年齢、上下関係なく、自由に意見や考えを言える社風

――Looopはどのような会社だと思いますか?

Looopは年齢や立場をまったく気にすることなく、意見交換ができるんです。社長がとてもフランクなので、その雰囲気が社内にも伝わっているんだと思います。そうやって意見を出し合える雰囲気だからこそ、良いサービスやものが生まれている感じがします。


――新卒で入社された松尾さんは、Looopをどのような会社だと感じますか?

自分の考えややりたいことをどんどん言葉にして伝えられる社風だと感じます。 1年目の頃、社内公募に応募してロンドン視察に参加しました。普段は国内で法人向けに太陽光発電の営業をしていますが、視察に参加したことで、自分の主要業務のことだけではなくエネルギー業界全体のことにより興味を持って目を向けられるようになりました。正直1年目というのもあり、他の経験豊富な方が選ばれる可能性が高いだろうと思いながら応募をしていたので、改めて “チャレンジしたいという気持ちを汲んでくれる会社”だと思いました。


――異業種から転職を経験された鈴木さんは、Looopをどのような会社だと感じますか?

未経験から飛び込んでも、いきなりチャンスをくれて、新しいプロジェクトをやらせてもらえる。そして責任のある仕事をさせてもらえる会社だと思います。未経験だから、女性だから、子育て中だからということで、会社に対して後ろめたいような気持ちになることもありません。みなさんとても親切なので、居心地よく仕事ができています。


――Looopに入社して良かったと感じることを教えてください。

再エネに携われたのはもちろんですが、本当に人の良さを感じます。同期、先輩に限らず、上司や別の事業部の方にも気軽に相談ができる環境があるので働きやすい会社だと思っています。ロンドン視察もそうですが、経験させてもらえる場があることも良いところだと思っています。


エネプラザの開発を最後までやらせてもらえたことですね。エネプラザのようなマイクログリッド事業、分散型エネルギーシステム事業は、計画策定だけして終わってしまっていることも多く、社会実装まで進めた会社は、なかなかありません。計画策定から設備導入まで携われるチャンスを与えてもらえたのは、本当に良かったです。


私の場合は、自分のやっている仕事が子どもの未来に直結していると実感できることですね。 「自分のためだけじゃない」という気持ちが、これまでの仕事とは大きく違うと思います。またLooopに入ってからは、知らないことが多い分学びも多く、自身の成長を感じられます。いくつになっても新鮮な気持ちで働けていますし、転職して良かったです。


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現代で働く女性たちへ - 掲げるビジョンとエール

――3月8日は国際女性デーですが、Looopは女性にとって働きやすい職場だと感じますか?

前職も電気系ですし大学も工学部だったので、女性はあまりおらず……なので、Looopは女性が多くて最初は逆に緊張していました(笑)。ただ前職も含めて、女性であることで働きにくいと感じたことはありません。性別に関係なく活躍できる会社だと思っています。


――若手社員の松尾さんから見て、Looopという会社はどんな印象ですか?

新卒でも、やりたいことをやらせてもらえる環境があります。私の同期でも、自分のやりたいことや興味のあることを伝えて部署を異動した人がいて意見を汲み取ってもらえる会社だなと感じました。自分の意見を伝えやすい会社だと思います。


――最後に、Looopの第一線で働く女性として、ご自身が描いているビジョンをお願いします。

エネルギーのなかでも再エネは新しい分野だと感じています。 だからこそ制度面を含め、まだまだ課題がたくさんある。社会的に再エネの存在感が大きくなってきている風潮があるので、勉強していかなければならないことも多いのですが、再エネに関する取り組みを会社全体で引っ張っていけるようになれたらと思います。


ちょっとマニアックな話になるのですが……2016年に電力の小売の完全自由化があったように、2022年度には配電事業もライセンス化され、マイクログリッドの導入が進むと想定しています。 これは電力業界としてはかなり大きな変革で、賛否両論あるかと思います。私は分散型を信じていますが、もしかしたら答えは別かもしれませんが、Looopが浦和美園にエネプラザの実績を作ったということは大きな強みだと思っています。 実績があることで知見・ノウハウが蓄積でき、次の検討にも進みやすい状態。マイクログリッド事業については1社では厳しいかもしれないので、フィールドを問わず仲間を集いながら電力の変革期を進んでいきたいと思います。 社会人になると日々の業務に追われて、それをこなすことが重要だと思ってしまいがちですよね。忙しくて何がなんだかわからないときは、一度立ち止まって、自分の目標を見つめ直すことが大事だと感じています。仕事を“処理”にせず、目標に向かって走り続けていきたいです。


私はまだまだ再エネや環境価値についての知識が足りないと思っています。そのため、もっと知識をつけて「環境価値といえば裕子さん」と言われるプロフェッショナルになりたいです。 環境価値サービス「eneco」に関わっているのは私にとってとても意義のあることです。enecoは手軽に電気を実質再エネとみなすことができるので、再エネへの入り口として利用してもらい、多くの方が環境問題について考えるきっかけになればと思います。「enecoがあるからLooopにした」と選んでいただけるようにenecoの知名度を上げ、業界トップシェアを目指したいです。



最後に、Looopの人事部長である戸田順哉氏よりコメントをいただいた。

3人はそれぞれ社歴もバックグラウンドも異なりますが、第一線で活躍してくれている頼もしい社員です。Looopでは人事ポリシーの一つにチャレンジ精神を掲げています。年齢や性別にかかわらず、挑戦することを楽しむ気概があれば主要な仕事を任されるチャンスも多くあり、働きやすさにつながっていると思っています。 ただ、彼女たちは、単にやりたいことに挑戦し、仕事を楽しむだけではなく、自分がやりたいと思い任せられた仕事がどんなに困難なものであっても、やると決めたことに対し、絶対にあきらめずに最後までやりきる達成への執念、強い信念を持ち合わせているからこそ、経験がなくても会社は彼女たちを信じ、大きな仕事を任せられます。 Looopは性別や年齢など問わすそういう社員が多いことも特徴のひとつだと思っております。 そういう人材が集まりやすいのは、意見の通りやすい風通しの良い社風であり、様々なライフスタイルがある中で、社員には自身の能力を活かして仕事を通じ自己実現をしていってもらいたいです。


エネルギーに縛られることのない、エネルギーフリー社会を目指すLooop。そこで活躍する女性の話からは、性別や年齢、社歴、立場などに制限されることなく、やりたい仕事にチャレンジし、自分の意思をシェアしながら働ける環境が垣間見えた。エネルギーフリーを目指すことは、自然とジェンダーフリーな環境を作っていくのかもしれない。

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