生活様式の変化によって、働くことへの意識が大きく変化しつつある昨今。”人とのつながり”に対する考え方も変化し、家族との時間をより重視するなど、自分らしい新たな働き方を求める人が増えている。

そんななか、犬と猫のヘルスカンパニーであるロイヤルカナンは、社員が働きやすい環境を提供できるよう、コロナ禍以前から積極的な取り組みを続けてきた。「Dog & Cat First(すべては犬と猫のために)」を理念に、250種類以上のペットフードの展開や犬と猫の真の健康とウェルビーイングの促進に取り組む同社は、社員のウェルビーイングにはどのように取り組んでいるのだろうか。

今回は、ロイヤルカナンで働く熊田絵里子さんに、出向、転籍、産休、育休などの経験を交えた”自分らしい働き方”について話を聞いた。

  • ロイヤルカナン ジャポン合同会社 FP&A manager 熊田 絵里子さん。グループ会社のマースジャパンリミテッドに新卒で入社後、ロイヤルカナン ジャポンに出向、その後転籍。現在は、主にパッキング工場及びサプライチェーン全般のファイナンス業務を担当し、生産や物流に関わるコストや在庫予測をはじめ、管理会計業務、決算業務、中長期経営戦略の立案、各種業務改善提案などを行っている

キャリアアップできる最高の機会

―― 熊田さんは現在、ロイヤルカナンでどのようなお仕事をされていますか。

主にパッキング工場やサプライチェーン全般のファイナンス業務を担当しています。もともとはグループ会社のマースジャパンに新卒で入社しファイナンス部門でキャリアを積んできました。ブランド移管のプロジェクトをきっかけに、ロイヤルカナンに出向しました。その後、生産・物流ファイナンスを学びたいと思うようになり、ロイヤルカナンに転籍しました。

―― 転籍を決意された理由として、どのようなことが挙げられますか。

これまでのキャリアでは主にブランドの予算管理や中長期経営戦略などを考えるファイナンス業務を担当していました。しかしロイヤルカナンは国内に自社パッキング工場があり、機会があれば生産・物流のファイナンスを学びたいと思うようになりました。そんな時、同時にマネージャーにならないかという打診があったんです。

マースジャパンも柔軟に働ける環境でしたが、ロイヤルカナンも柔軟に対応してくれる会社だったので、子育てをしていても安心して働けます。そこにプラスアルファでキャリアップを望めるのであれば、転籍しない手はない、と思いましたね。

―― ロイヤルカナンに入社して、驚いたことがあったそうですね。

入社すると5日間ほどみっちりと自社製品や歴史についての研修を受けるんです。そこで講師をやっている弊社担当社員が、本当に熱く語っていたのが非常に印象深かったです。ただ製品についての知識を伝えるのではなく、製品に対する愛情、「本当に好きなんだ」という気持ちを強く感じました。

私も以前犬を飼っていたのですが、「なんであの時、ロイヤルカナンに出会っていなかったんだろう」と後悔を覚えたくらいです。製品についてお客様に何一つ隠すことなく、ワンちゃんやネコちゃんを第一に考えた製品作りに取り組んでいて、社員の一人ひとりが自信を持ってお届けできている。本当にいい製品を持った会社だと実感しました。

子育てと仕事の両立、不安が消えたきっかけ

―― 実際にロイヤルカナンで働き始めた時は、どのようなお気持ちでしたか。

昇格してマネージャーとして働くことになり、より責任の重い仕事をさせていただけることはすごく良い経験だったと感じています。ただ、子どもがまだ小さかったので、不安もありました。

やる気はあるけれど、どうしても子どもがいることで制約ができてしまうことについて、上司に相談もしました。そうしたら、「いやいや、そこは気にすることじゃない。まずはやってみたら?」と、言ってくれたんです。ロイヤルカナンでは柔軟に働ける環境が整っていて、子どもが急に熱を出してしまっても、自分で勤務時間の調整などができるのはとてもありがたいと感じました。

―― 家庭を優先することでキャリアを諦めるのではなく、どうすればキャリアと家庭を両立できるかを柔軟に考えられる職場なんですね。

本当にそう思います。実は、マネージャーをお引き受けしてから数ヵ月後に2人目の妊娠がわかり、私としてはものすごく申し訳ない気持ちになっていました。せっかく任せていただいた矢先でしたから。

それを上司に報告した時も「えっ、そんな話? 深刻そうに話すから辞めたいって言うのかと思った」と、キャリアを続けることを前提に受け止めてもらえたんです。「子どもができたことは素晴らしいことだし、待っているからゆっくり休んで。子どもとの時間を大切にね」と産休・育休に送り出してくれました。すごくありがたかったですね。

子育て中であることや、女性であることで、仕事において何か不利に感じたことは一度もありません。社内では、「Inclusion&Diversity(受容性と多様性)」ということがよく言われていますが、言葉だけではなく実際に体現されていると感じます。それを目標としているというよりも、社内の風土がすでにそうなっているという感覚に近いです。

私にとっては、国籍やバックグラウンドが違う人が互いに認め合って働いていること、多様な働き方があることは当たり前。ですが、主人や友人と話をしてみると、必ずしもそういう会社ばかりではないと知り、とても恵まれた会社にいることを実感します。

―― ロイヤルカナンで働いていて、ご自身のなかで考え方の変化はありましたか。

私はもともと、常に何か新しいことをしたいと思っているタイプなのですが、ロイヤルカナンに入社してからは、仕事の面でもその思いになることが多くなりました。

ロイヤルカナンでは様々なバックグラウンドを持つ多様な社員が、「すべては犬と猫のために」という共通の企業理念のもと、「犬と猫の真の健康とウェルビーイング」の実現を目指し、共に、日々新しいことにチャンレンジし成長していますが、そのような同僚たちと一緒にお仕事をできる環境が面白く、日々刺激を受けています。

また、社内にはメンターという制度があって、業務的な利害関係はないけれど、キャリアの相談役になってくれる相手がいるんですね。

私の場合は香港・台湾のファイナンスのトップの方がメンターになってくれていますが、日本人である私の考え方とは全然違う発想で答えてくれるんです。言われてみると納得できるのですが、一人だとなかなか気付けないことを気付かせてくれました。

ペットと社員の安全と健康が第一

―― 産休・育休の際の業務の引き継ぎや、復職の際はどのような流れでしたか。

休職中はチームメンバーが分担して私の業務を引き継いでくれました。「休職期間はしっかり休んで」と言ってくれていたので、業務のやり取りはありませんでしたが、チームビルディング後の飲み会だけは参加させてもらいましたね。休職中ではありましたが、チームの一員であることを感じられて、心強かったです。

復職は子どもが1歳になったらと考えていたんですが、2人目の子は1月生まれ。保育園が4月からしか入れないため、復職希望の時期に数ヵ月のズレがあったんです。そこで正式復職の前に、1月からパートタイムで働くことはできないかと相談しました。そういう制度を導入している会社があると何かの記事で目にしていたので、それをロイヤルカナンでもできないか、と提案しました。

そうしたら、すぐに検討してくれたんです。それで、1月から4月中旬までパートタイムで仕事をさせてもらって、それがちょうどよいリハビリになって、4月中旬からはスムーズに復職できました。おそらくロイヤルカナンでは初めてのケースだったかと思うのですが、柔軟に受け入れてくれて、本当に感謝しています。提案に対して真剣に向き合ってくれる、ロイヤルカナンならではのことだと思いました。

―― 子育てをしながら働くことへのサポートで、制度としてはどのようなものがありますか。

「チャイルドケア休暇」や「チャイルドケア経費」などが制度として定められています。「チャイルドケア休暇」は、いわゆる有給とは別に年5日間の有給が認められていて、突発的な病気や行事など、通常の有給では賄いきれないものに活用できます。子どもは突然体調を崩すこともありますし、病気によっては何日か登園禁止になることもあったので、すごく助かりました。

「チャイルドケア経費」は、業務が重なっている時に子どものサポートができる存在が近くにいない、そういう場合にシッターさんなどを頼む費用を補助してくれます。

制度はもちろんありがたいのですが、子どものことで休む時に言いにくい雰囲気がまったくなく、チームで手助けしてくれる「人のサポート」があることが何よりもありがたいです。むしろ、頑張りすぎていると「家族優先、健康第一にして」って言ってもらえるくらいなんですよ。そこにプラスアルファで、制度としてもしっかりサポートしてくれているという感覚です。

―― 復職されてから、お仕事への向き合い方で変わったことはありますか。

「限られた時間で最大限の成果を出す」という効率性に重きを置くようになりました。子どもが2人になったからといって、単純に大変さが2倍というわけではないですから、てんやわんやです。

  • チームミーティングの様子
    月に1回は顔を合わせる機会を作りチームミーティングを実施。スケジュールや各プロジェクトの進捗状況などを共有し合っている

だからこそ仕事でもプライベートでも、優先順位が何かを常に意識しています。そのおかげでうまくバランスを取りながら、柔軟に、自分らしく働けていると思います。子育てをしながら、キャリアアップしなければよかったと思うようなことは一度もありません。

―― 「働きやすい環境」という面で、子育て以外にも実感していることはありますか。

ロイヤルカナンでは、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年2月に、社員の安全確保のためにリモートワークが始まりました。

もともと週1回は在宅勤務ができる制度もあったのですが、そこからフルリモートに移行したんです。その際に、自宅の仕事環境を整えるための給付金支給やWeb会議システムの導入など、本当に素早く整えてくれました。

一方で、テレワークではなく出社を希望する社員には、感染対策を徹底した上で出社を許可するなど、社員のニーズにも応えてくれています。

コロナ後の働き方についても、例えば社内のリノベーションに社員の声が届くよう、各部署から代表を集めてリノベーションチームが作られています。新しい働き方をどうしていくか、今まさに考えているところでもありますね。私の部署では、やはりリモートばかりだとコミュニケーションが減ってしまうので、隔週で参加任意のランチ会を開いて雑談を楽しんでいます。

挑戦を続けて、刺激を与えられる存在に

―― キャリアも子育ても両立させたいと考えている女性にアドバイスをするとしたら、どのような言葉を贈りたいですか。

アドバイスなんておこがましいですが、伝えることができるとしたら……いい意味で、「完璧を目指さないこと」です。私は、なんでも一人で考えていたな、と思うんです。メンターの方にも「全部自分でやろうとしないで」と言われて、ハッとしたんですよね。

サポートが欲しい時は、上司やチームに意思表示をすることです。それは家族にもそうですね。私もギリギリになることがあります。そういう時は「今はいっぱいいっぱいだから、協力してほしい」って、子どもも含めて伝えるようにしています。なんでも自分一人でやる必要はないし、つらい時は助けて!と言って周囲を頼ったらいいんだと考えるようにしています。言葉にしないと、伝わらないですからね。

―― ご家庭が充実してこそ、仕事も充実できるところはあるかと思いますが、休日はご家族とどのように過ごされていますか。

休日はとにかく体力勝負で子どもと思い切り遊んでいます。キャンプに行ったり、泊まりでなくとも外で体を動かしたりすることが増えました。なので、だいたい土日は屋外にいます(笑)。

テントを立てたり準備をしたりで、最初は揉めることもあったんですが、最近はチームワーク感が出てきたように思います。今は子どもも小さいのでペットは飼っていませんが、いずれ飼いたいですね。私は犬を飼っていたことがあるので犬派なんですが、主人は猫派(笑)。どちらを飼うことになるかはまだわかりませんが、家族が増えて、いろいろな嬉しいことを共有できるといいなと思います。

―― ロイヤルカナンだからこそ実現できる、熊田さんの今後のプランや目標はありますか。

本当にいろんな部分での会社の柔軟性を活用しない手はないと思っています。キャリアオポチュニティがあり何事にもチャレンジできる環境が整っていて、発言や提案に対して、すぐ動いてくれて、実現できる。すごく恵まれていると思います。

ファイナンスのなかでも様々な業務にチャレンジをしていきたいですし、働く女性としてもまだまだ模索できる面があるはず。常に新しいことに挑戦して、私が多様な考えを持った社員の方々に刺激を受けたように、誰かに刺激を与えられる存在になれたら嬉しいですね。

―― 最後に、ロイヤルカナンとしての展望をお聞かせください。

まず、犬と猫を真の健康に導くヘルスカンパニーとして、プレミアムペットフード・食事療法食を一頭でも多くの犬と猫に提供していきたいです。

それと同時に、獣医療業界、ブリーダー・シェルター、ペットショップ、ペットオーナーなど犬と猫を取り巻くさまざまなステークホルダーの課題解決や成長支援をこれからも継続し、「A BETTER WORLD FOR PETS(ペットのためのより良い世界)」の実現を目指し、社員全員が一丸となって尽力していきます。

私もその一社員として、理念に沿った取り組みを高めていけたらと思います。

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