高速化・安定・セキュリティ・自動化……これらはWebに求められる大切な要素だ。Webを活用する企業・組織にとってスピードがもたらすユーザー体験(UX)の向上は重要なテーマであり、同時に人材不足が加速する現代は、保守運用の悩みも深刻化している。こうした数々の課題解決に貢献するソリューションである、超高速CMS実行環境「KUSANAGI」をベースとするサービスを提供しているのがプライム・ストラテジー株式会社だ。このたび同社のキーパーソンであり、取締役/企画開発部管掌を務めている相原知栄子氏に話を聞いた。

CMSの高速実行環境が課題解決の基盤となる

いまやどの業界も人手不足、それも相当に深刻な状況である。たとえばすぐに着手して進めたい案件が あったとしても、人手不足ゆえ他の仕事をこなさなければならず、思うように進められないケースも多々ある。もちろんWeb関連の業務も例外ではない。恒常的にエンジニアが不足し、サイトのメンテナンスになかなか力を入れられない。ユーザーを守るためセキュリティを強化しなければならないこともわかっているが、その人材が足りない。そのため、より良いサイトを作る、興味を惹く記事を書くといった、本来注力すべき施策にリソースを割く余裕がない……。こういった課題は以前からあったが、現状は厳しさがさらに増しているようだ。

プライム・ストラテジー 取締役/企画開発部管掌 相原知栄子氏

プライム・ストラテジー
取締役/企画開発部管掌 相原知栄子氏

そういった状況の打破に向け、豊富な人材を採用できれば話は早い。しかしそれが難しければ、次の策を考えたいところだ。オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)・WordPressのサイト構築やサーバー構築・保守運用などのサービスを提供するプライム・ストラテジーの相原氏は、「高速化」と「安定」をキーワードに挙げる。「Webに関わる処理を高速化・安定化させる基盤を導入することで、まずはサイト回りの負担を軽減し、本来の業務にかける時間の確保につなげることができます」(相原氏)

現在はアクセスするユーザーごとに異なる情報を表示したり、検索機能を備えていたりするページが多いが、こうしたページで使われる動的CMSはユーザーのリクエストに応じてHTMLを作成するため、そもそも表示に時間がかかる。しかしこれを高速化し、かつ急激なアクセス集中でサイトに高い負荷がかかっても安定して稼働する基盤があれば、管理やメンテナンスの懸念を減らし、よりクリエイティブな仕事に時間を割り当てられるというわけだ。

プライム・ストラテジーは、超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を開発・提供している。KUSANAGIは世界でもトップクラスの速さで知られる仮想マシンイメージであり、相原氏いわく「ひと言でいうと、とにかく速いサーバーです」とスピードには自信を見せている。OSからWordPressまでセットで高速動作を実現し、しかもさまざまなクラウドプラットフォームで利用できる。4vCPU最大性能時、ページキャッシュ非使用時で、WordPressの実行時間3ミリ秒台・1秒あたり1000超の同時リクエストを実現する高いパフォーマンスと、高度なセキュリティを備えている点が特徴だ。「立ち上げただけのサーバーにWordPressが入っている状態と比べたら、10倍から15倍速く動きます」と、太鼓判を押す。

KUSANAGI活用のマネージドサービスを提供

速さの理由は、OSからWordPressまで徹底してチューニングしているためだ。だからこそキャッシュを使わない状態でも速く、動的CMSの高速化も可能にしている。そもそもKUSANAGIという名前の由来が日本神話に登場する草薙の剣であり、まさに切れ味の鋭さをイメージさせる。加えて急激な負荷増加にも強いため、突発的にアクセスが増えるメディアや、入試の合格結果発表時にアクセスが集中する大学などをはじめ、高負荷に耐えるサイトを運用したい企業・組織に喜ばれているという。「従来なら4、5台のサーバーを使わなければ落ちてしまうようなサイトをKUSANAGI上に移設することで、サーバーを縮小でき、コストを下げられるメリットもあります」と相原氏は話す。

KUSANAGIは前述のように主要クラウドを網羅しているため、複数クラウドにまたがり一つのルールで運用していく基盤として活用できる。クラウド全盛の現在、多様な業務でクラウドサービスが採用されているが、次々と広げていった結果、振り返るとリソースがいくつものクラウドに分散してしまい、管理に手間がかかる状況も生まれている。そうした場合もKUSANAGIを活用することで、セキュリティをしっかり担保した状態での管理が可能となる。

プライム・ストラテジーはもともと、オリジナルのCMSを開発して顧客にサービス提供していた。その後、これからはオープンソースが広まっていくと時代の流れを見据え、オープンソースのエコシステムを発展させるため、WordPressの制作・保守運用にかじを切った経緯がある。そして、WordPressのサービスを提供する中で、動的CMSを高速動作させるためのサーバーチューニングやアクセス集中に強い仕組みを追求し、2015年、高速化・安定化を実現するKUSANAGIのリリースに至った。

同社では、このKUSANAGI上に顧客のサイトを移設し、高速・安定・安全動作する状態で保守運用を担うことで、顧客のWeb担当者をメンテナンスなどの作業から解放する「KUSANAGI マネージドサービス」を提供している。WordPressで培ってきた知見・ノウハウとKUSANAGIの高い性能を活かし、サーバーのOSからミドルウェア、アプリケーションまでワンストップで保守を担当するのが同サービスの特徴だ。また、顧客側の事情でサーバーとミドルウェアだけ任せたい、といった要望にも柔軟に対応できる。利用料金が定額制を基本とし、アクセスが多い時期・少ない時期によってコストが大きく変わることがないため、年間の予算を立てやすいのもメリットといえる。

このマネージドサービスは、メディア向けの「KUSANAGI for メディア」、学校等向けの「KUSANAGI for 文教」、ビジネスサイト向けの「KUSANAGI for ビジネス」が用意されている。冒頭のエピソードのように保守運用の人材が不足している状況であればなおさら、同サービスのありがたさを実感できるのではないか。

AIによる自動最適化でWebのUXを高める

さらにプライム・ストラテジーでは、WebのUXを向上させる高速化ソリューション「WEXAL Page Speed Technology」(以下、WEXAL)もリリースしている。「戦略AI David」がページごとの表示をブラウザの環境に合わせて最適化し、ファーストビューを高速化するエンジンだ。表示だけでなく画像やスクリプトも圧縮・軽量化し、データ量を減らして配信する。

「WEXALはKUSANAGIの技術力をベースに開発したテクノロジーです。KUSANAGIによってWebのスピードは速くなりましたが、一方でフロント側はどんどんと重くなってきました。折しもフロントエンドのUXが注目されていたため、そこを速くすればすべてが速くなるとの発想でWEXALを開発し、KUSANAGIの上位エディションとしてサイト表示を高速化するサービスを提供しています」(相原氏)

WEXALのキーワードは「自動化」。AIのDavidがページを解析し、UX向上を自動的に実現する。「WEXALがやっていることは、膨大な時間と手間をかければ人間でもできます。ただしそれを毎日続けるのは現実的ではありませんし、そもそもWeb業界は人手不足に悩んでいますから、リソースもないのが現状でしょう。その部分をWEXALが自動化することで、Web担当者はより力を注ぐべき別の仕事に充てる時間を創出できる。私たちはKUSANAGIとWEXALという高速化のテクノロジーをキーに、お客様のWeb保守運用をサポートし、DXに貢献したいと考えています」(相原氏)

ユーザー、パートナーとのネットワーク拡大に意欲

同社が直近で力を入れているのは、KUSANAGIを基盤としてAIを進化させ、業界の課題に応えるためのより広範な自動化だ。例えばトラブルに際しての事後的な自動修復だけでなく、トラブルを防ぐための事前解析も強化していこうとしている。自動化で運用前から解析して修正を行うことにより、一層健全な状態で運用を開始できる。運用前から運用中まで管理することで、ユーザーメリットのほか、パートナーは安心してKUSANAGI や KUSANAGI Cloud(KUSANAGI 一元管理システム)を顧客に推奨できる利点がある。また、Web回りだけでなく、経理・人事などの日常業務や営業・マーケティングもKUSANAGIをベースにつなぎ、一貫して自動化する取り組みを進めている。

現在、社内で経営ダッシュボードとして活用しているクラウドの自動化基盤も、今後はユーザーやKUSANAGIを扱うパートナー企業に提供していく予定だという。最後に相原氏は「ユーザーの方やパートナー企業の方など、多くの人とKUSANAGIのネットワークをもっと広げていきたいですね」と、抱負を語った。

関連情報

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・WEXAL Page Speed Technology
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[PR]提供:プライム・ストラテジー