1988年の設立から培ってきたネットワーク技術を軸に、ICTプラットフォーム関連のビジネスを推進するネットワンシステムズ。そのグループ会社となるネットワンパートナーズはパートナー企業との協業に特化したビジネスを展開し、先進的な技術を採用した製品や市場のニーズをいち早く取り入れた製品を提供してきた。ネットワークに強みを持つ同社だが、近年はネットワーク事業において重要度が高まっている「セキュリティ」の領域にも注力。セキュリティチームを構成してセキュリティ業界のトレンドをキャッチアップし、最先端のセキュリティ製品でパートナー企業のビジネスを支援している。同社のセキュリティチームに所属する若手セキュリティスペシャリストに、ネットワークを起点としたセキュリティ対策の重要性について話を聞いた。

働き方のスタイルが変わり、セキュリティ対策にも変革が求められている

ネットワンパートナーズ セールスエンジニアリング部 第2チームの加藤 孝史氏は、2014年の入社当時よりセキュリティ製品を担当しており、現在では同社におけるセキュリティスペシャリストの役割を担っている。プリセールスチームのセキュリティ担当者として、提案・設計段階から導入(稼働)後のトラブル対応まで幅広い領域でパートナー企業に技術面での支援を行ってきた加藤氏は、昨今のセキュリティ業界におけるトレンドをこう分析する。

ネットワンパートナーズ セールスエンジニアリング部 第2チーム 加藤孝史氏

ネットワンパートナーズ セールスエンジニアリング部 第2チーム 加藤孝史氏

「昨今のコロナ禍の影響による働き方の変化や、DXの推進に伴う業務システムのクラウド移行、SaaSの活用が進む状況のなか、クラウドを前提としたセキュリティモデルである『SASE(サシー)』や生体認証を含めた多要素認証といったセキュリティ技術・概念が注目されています。個人的な所感としては、働き方のスタイルが変わり、それに合わせてICTインフラも変化したことで、利用者とシステムの両面で生じたセキュリティの“隙”を突いた攻撃が増えてきていると感じています」

入社当初から、ゲートウェイ型のファイアウォールなどネットワーク関連のセキュリティ製品を担当してきた加藤氏。セキュリティ業界の変遷に合わせて取り扱う製品やソリューションは増加し、現在ではグローバル市場で活用されている最新のセキュリティ製品も含め、セキュリティに関連するソリューション全般にアンテナを張り巡らせている。そのノウハウはパートナー企業を介したエンドユーザーへの導入支援による現場経験も含めて培ってきたものだ。

「もともとエンジニア志向で技術的なスキルはある程度習得していましたが、実際にエンドユーザーの現場に入ると、セキュリティ製品を導入しても効果的に運用できていないケースも多く、技術的な支援だけでは課題解決が難しいことを実感しました。こうした経験を重ねたことで『どのような課題を抱えているのか』『なぜ導入した製品の効果が出ていないのか』といった現場の状況までを意識し、適切なソリューションを提案できるようになりました」と加藤氏。技術面でのスキル向上に加え、現場での経験を積んだことで、セキュリティ担当者として大きく成長できたと振り返る。

SASEや多要素認証を活用し、ネットワーク領域からのセキュリティ対策を提案する

近年はネットワーク経由のセキュリティインシデントが急増しており、攻撃の入口としてネットワークが狙われている。こうした状況のなか、ネットワーク領域を起点としたセキュリティ対策を提案できるのがネットワンパートナーズの強みと加藤氏。「昨今のトレンドといえるインフラの運用自動化、セキュリティの運用自動化に関しても、最適な製品を提案できます」と説明する。加藤氏は、同社が現在注力しているセキュリティ対策プロダクトについてこう語る。

「シスコシステムズのクラウド型セキュリティサービス『Cisco Umbrella』をはじめ、ネットワーク機能とセキュリティ機能を統合したSASE製品は、長年ネットワークインテグレーション事業を展開してきた弊社のノウハウが活かせる商材として注力しています。また、昨今ではセキュリティの要と言われることもある認証システムについても、パートナー企業やエンドユーザーの引き合いが強く、同じくシスコシステムズの『Cisco Duo』をはじめとした多要素認証ソリューションを、大きな効果が期待できる商材として提案しています」

また同社では、グローバルで導入が進み、日本国内でもセキュリティに対する意識の高い企業や自治体・公共機関などが導入を検討しているファイル無害化ソリューションにも注目。加藤氏は、海外ベンダーの製品を徹底的に検証し、日本市場に最適化するための改修・機能追加をリクエスト。検証で得られたデータをもとに作成したレポートは、海外ベンダーのファウンダー(創業者)にも認められ、加藤氏が求めた機能が実装された製品がリリースされたという。これも、数々の企業にセキュリティ製品の導入・運用を支援してきた加藤氏の経験が活かされたエピソードの1つといえる。

加藤氏は自身の経験を踏まえ、情報セキュリティ分野において今後重要になるのは「シンプル」であることだと持論を展開する。

「セキュリティ対策には『難しいもの』『複雑なもの』といったイメージがあり、実際、現状はそうなっているケースが少なくありません。個人的には、セキュリティ対策を含めてシステムは『シンプル』であることが重要と捉えており、働き方の変化に合わせたセキュリティ対策のブラッシュアップが求められるなか、いかにシンプルな仕組みを構築していくかが、今後のセキュリティ対策の鍵を握ると考えています。たとえば前述したCisco Umbrellaは、セキュアDNS、Webプロキシ、FW、アンチウイルス、DLP等のセキュリティ機能を用いた多層防御基盤を容易に構築することができます。こうした先進的なソリューションを活用することで、シンプルな設計を実現し、運用面でも負荷の少ない強固なセキュリティ基盤をより短期間で導入することが可能です」

ネットワーク×セキュリティでパートナー・エンドユーザーを支援するネットワンパートナーズ

ネットワークに強いセキュリティ担当者としてのノウハウを活かし、若手セキュリティスペシャリストとしての第一歩を踏み出した加藤氏。「何を持ってセキュリティスペシャリストとするのかは難しく、セキュリティ分野で幅広い知見を持って活躍されている方を見るとハードルが高いと感じています」と戸惑いながらも、「セキュリティは今後も社会的に共通する課題であることは間違いありません。私も様々な方のお話を伺いつつ学んでいる立場ではありますが、今後は自らも同じように経験やノウハウをアウトプットしていく機会を増やすことで、より多くの方々がこの課題に対して向き合い、安全な情報社会の実現に繋げられるよう活動していきたいと思っています」と力を込める。

実際、課題解決やトラブル対応で加藤氏を指名するパートナー企業は多く、あらゆる状況に対応するための“準備”を怠らない同氏に対する信頼は高い。将来的には、セキュリティ担当者の育成にも携わっていきたいと加藤氏。すでにセキュリティチームの後輩にも好影響を与えており、現時点においてもセキュリティスペシャリストとしてネットワンパートナーズのビジネスで重要な役割を担いつつある。

ネットワーク領域の強みを活かし、セキュリティ領域のノウハウや人材育成にも注力するネットワンパートナーズ。同社が見据えるネットワークを起点としたセキュリティ対策のアプローチと、加藤氏のセキュリティスペシャリストとしての活動に、今後も注視していきたい。

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