国内屈指の老舗BTOブランド・エプソンダイレクトから、この秋AMDモデル『Pro9050a』がリリースされる。選択するパーツ構成によってはワークステーションクラスに匹敵する実力を持たせられるため、クリエイターや技術者が使うプロ仕様にもできる。また、コンシューマのヘビーユース向けにもぴったりなスペシャルマシンが組めるのが魅力だ。
本記事では、マイナビニュースの編集部長を務める笠原氏に、『Pro9050a』について解説してもらおう。

狙うはハイエンドデスクトップ市場!

AMD Ryzenプロセッサーの実力はこれまで多くの記事で取り上げてきたが、そもそもインテル一色だったハイエンドデスクトップ市場に、もう一つの選択肢が加わったというだけでも大きな価値を持っている。法人向けとしては少し敬遠されてきたAMDだが、Ryzenシリーズにおいては注目度が高く、採用されるケースも増加中だ。その多くは、処理能力の高さを活かして開発、解析、デザイン等の業務利用から大学での学術計算など幅広い分野で活躍している。コンシューマにおいても、ゲーミングPCのプラットフォームに採用されるなど、多くのユーザーから支持を得ている。

今回ご紹介するエプソンダイレクトのニューモデル『Pro9050a』は、AMD Ryzen 5000シリーズを搭載し、ハイエンドグラフィックスとの組み合わせでモンスター級のパフォーマンスを発揮するモデルだ。

赤のラインが目を引く、シンプルなデザイン

  • 『Pro9050a』

笠原チェック!

『Pro9050a』を見て最初に「おっ」と思ったのが、外観のデザインですね。白ベースだけだといかにも法人向け、といった印象になってしまいますが、赤が差してあるので上品なイメージになっています。世代的に某機動戦士シリーズ系に出てくる機体をイメージさせられて、なんとなくワクワク感もあります(笑)。また、キャリングハンドルがついているのはとても良いと思います。ワークステーション的な使い方をする場合、場所移動も結構多いので便利ですよね。

プロ向けとしては、必要なフロント5インチベイがきちんと用意されているのも好印象です。フロント端子類も必要十分なものが揃っているので使いやすそうです。

ケースという意味ではほとんどの部分がドライバーレスになっていて、メンテナンスやパーツの拡張が楽に行えるのも良いです。しっかりしたグラフィックスボード用のステーも配置されているなど、頑強さが伝わってくる仕様ですね。

エプソンの新しいProシリーズは、荷重による端子のゆがみや接触不良による動作不良を防ぐ構造に進化。グラフィックスボードの入れ替えなどでサイズや電源コネクタの位置を変更したい場合にも、サイズの変更が可能だ。

  • 側面もドライバーを使わずに開けることができる。

『Pro9050a』は、タワー型の筐体にハイスペックを内蔵する製品だ。AMDモデルの本機には、ホワイトを基調としたデザインに赤色のアクセントが採用されている(インテルモデルは青)。笠原氏が触れた部分以外では、フロントパネル下部を引き出すことでストレージへ直接アクセスでき、メンテナンスや交換が楽に行えるようになっている点もポイントだ。ケースのサイズは約216.8×498.7×470.8mm(キャリングハンドル含む)となっている。

『Pro9050a』の製品ページはこちら

気になるスペックは?

笠原チェック!

評価機はAMD Ryzen 9 5950XとNVIDIA GeForce RTX 3090の組み合わせなので、AMDのハイエンドデスクトップPCという意味では鉄板のスペックだと思います。プロ用途としてはNVIDIA Quadroシリーズも必要と思いますが、BTOで選べるとのことなので安心ですね。

B550チップセットなのでPCIe-x16とM.2 2280はGen4対応で拡張性も高いし、メモリも4スロットに最大で128GBまで増設できるなど、これ以上はないという仕様だと思います。やはり16コア32スレッドは強力ですね。

  • 思わず「速い!」と声が漏れる笠原編集部長

電源ユニットは1000Wと十分な容量が搭載されているので安心です。マザーボードがフルサイズなのでレイアウトにも余裕があって、PCI Expressへの増設も楽ですね。トータル的にみて、スペックをフルに活かせばAMDプラットフォームのワークステーションとして使えるパフォーマンスが得られるので様々な用途に使えそうです。

『Pro9050a』では、CPUにAMD Ryzen 5000シリーズ、グラフィックスには、NVIDIA GeForce RTX 3090、NVIDIA Quadro RTX 4000以上のボードが選択可能だ。そのほか細かいスペックについては別表をご確認いただきたいが、これらのパーツは、品質や相性に関して事前にチェックされているのが特長でもある。自作では対応が難しい相性問題などもすでにクリアしてある製品での組み合わせとなるので、安定した運用が期待できる点もエプソンダイレクトの魅力だろう。

使用用途は無限大!? BTOの強みを生かして

笠原チェック!

デザインや開発などの業務でも、スタートアップやSOHOなどでは高価なワークステーションが予算面で導入できない時期もあるでしょう。そんなときでも『Pro9050a』なら、AMDベースということもあってコストを抑えながらハイパフォーマンスを手に入れることができますね。

  • 本記事で使用しているディスプレイ:『LD27W81L』は、広視野角&フルHD。昇降・チルトで好みの高さ、角度に調整可能。また、左右45℃・縦横90℃の回転でどんな作業環境でもスムーズな操作ができる。

すでに使っているワークステーションの入れ替え候補にもうってつけですし、AMDプラットフォームに最適化されたソフトウェアも増えてきているので、自社にAMDマシンを用意したいと考えている方にとっても最高の選択肢になるはずです。
また、評価機のスペックは現状のゲーミングPCのハイエンドモデルに近いものがあります。コストとの兼ね合いにもなりますが、ゲーマーやフリーのクリエイターが選んでもかなり手応えのあるモデルになると思うので、そういった方にも見てもらいたいですね。

  • 背面

エプソンダイレクトでは『Pro9050a』のターゲットとして、映像制作・編集・配信業者や、3DCG制作、ゲーム開発といったクリエイター向けから、NVIDIA Quadroシリーズと組み合わせることで製品設計やBIM/CIM等のモデリングシミュレーションまで幅広いユースケースを想定している。

BTOできる点を活かして、採用するCPUやグラフィックを最適化することで、コストメリットの高い仕様でマシンが構築可能なので、広範囲の業種をカバーできるのも見逃せないポイントだ。個人用途でも十分使えるマシンになり得るので、エプソンダイレクトのメリットを十分理解して仕様を決めていくとよいだろう。

  • 正面から見て右側面、左側面

『Pro9050a』の製品ページはこちら

エプソンダイレクトだからできる、手厚いサポートが魅力

笠原チェック!

本当に驚くのは、「最長6年保守」ですね。よほど製品に自信がなければこれほどの長期サポートはできません。そもそも、100%リソースを使った状態での長期運用さえ視野に入れる必要のある製品ですから、このサポート力はとてもありがたいでしょう。

また、「最短2日出荷」と「1日修理」は、業務を止められない業種の方にはぴったりですね。いずれも国内生産のメリットを活かしたサポートですが、SOHOやフリークリエイターともなると予備マシンの準備もままならない場面もあると思うので。まさにジャパンクオリティのサポートが展開できるのも、エプソンダイレクトの良さだと思います。

エプソンダイレクトのデスクトップPCは標準1年、有償期間を含めると最長6年の保守が受けられる。1年目は、修理代金も配送料も部品代も無料。2年目からは修理代金と配送料は有償となるが、部品代は無償のまま据え置きとなる(4年目以降は有償)。

そのほか、最長6年間の長期保証が受けられる「定額保守サービス」も用意されている。通常の保証よりも手厚いサポートとなっており、修理センターでの預かり修理のほか、訪問修理サービスも受けられる。契約年によって料金は変動するが、法人であれば事前に保守料金を予算化できるメリットは大きい。ハイエンドクラスのマシンとなるので、保守はとても大事なポイントとなる。エプソンダイレクトの手厚い保守サービスの詳細はWebで確認できるので、事前によく調べておくとよいだろう。

「標準保証・定額保守サービスのご案内」はこちら

【スペック表】(※本記事内で使用した検証機のスペックとなります)

メーカー エプソンダイレクト
型番 Endeavor Pro9050a
CPU AMD Ryzen™ 9 5950X プロセッサー
メモリ 64.0GB(PC4-3200 DDR4 SDRAM Non-ECC)
GPU NVIDIA® GeForce RTX™ 3090
ストレージ HDD 3.5 SATA 5400 4TB / SSD M.2 PCI-E 2TB
チップセット AMD B550 チップセット
光学ドライブ Blu-ray Disc ドライブ
OS Windows 10 Pro 64bit
ネットワーク機能 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
インタフェース USB3.2 Gen2(USB3.1 10Gbps)×2、USB3.2 Gen1(USB3.0 5Gbps)×6、USB2.0×3、RJ-45×1、ヘッドホン出力×1、マイク入力×1、ライン入力×1、サイドスピーカー出力×1、ライン出力×1、フロントスピーカー出力×1、マイク入力×1、センター/サブウーファ×1、リアスピーカー出力×1、S/PDIF×1
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 約216.8×498.7×470.8mm(キャリングハンドル無し時約216.8×498.7×430.9mm)

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AMDベースのハイエンドモデルとして、申し分のない製品である『Pro9050a』。BTOのメリットを活かして用途に応じたスペックが選べる点も嬉しいし、何よりも品質やサポートに絶大な信頼がおけるメーカーなので、安心して出資・運用できるのも魅力だ。興味があるユーザーはぜひ、エプソンダイレクトショップで確認していただきたい。

『Pro9050a』の製品ページはこちら

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