骨伝導ワイヤレスイヤホンが2,980円！？最強コスパ「GRFD-BCH200B300」の実力をレビュー

骨の振動を利用して音を脳に届ける仕組みで、装着したまま周囲の音も聞こえる“骨伝導ワイヤレスイヤホン”。リモートワークやワークアウト時など、“ながら”視聴のお供として人気を集めています。価格は1万円前後が相場の骨伝導ワイヤレスイヤホンが、なんと2,980円（税抜）の超リーズナブル価格でゲオから登場したそう。そこで在宅で仕事することの多いママ・ライターに、さまざまな“ながら”シーンでこの製品の実力を検証してもらいました。

呼びかけやチャイム……、家族といるときのイヤホン使用は何かと不便

スマートフォンでさまざまなコンテンツが楽しめるようになりました。家族と暮らしていても、イヤホンをすればいつでもどこでも自分の世界に没頭できます。ただ、周囲の音が聞こえないのは何かと都合が悪いことも多いもの。家族の呼びかけや、チャイムやアラームなど、生活に必要な音が聞こえにくくなるからです。

ところが、イヤホンで自分だけの世界に没頭しながら、周囲の音も聞ける方法があります。耳をふさがない「骨伝導イヤホン」を使うこと。耳のそばに小さなスピーカーがあり、さらに骨を通して聴覚器官に振動を送ることで音を伝えてくれます。

今回、GEOから発売された骨伝導ワイヤレスヘッドホン「GRFD-BCH200B300」を、仕事・家事育児など、生活の中で使用した感想をレポートしていきます。

再生中でも周囲の音がはっきり聞き取れる

骨伝導ワイヤレスヘッドホン「GRFD-BCH200B300」2,980円（税抜）、3,278円（税込）／ブラック、レッド、ネイビーブルーの3色展開

スマートフォンやパソコンとのペアリングは、説明書に従って簡単にできました。装着した耳の部分にボタンがあり、操作しやすいのがメリット。ボタンが大きいので、一時停止したいときにもすぐに操作できてストレスがありません。

音楽や音声を聞いてみると、低めの音がよく響く印象です。耳の穴の前側にイヤホンが触れていて、その部分が震えることで音がよく響いて聞こえます。当たる部分に応じて聞こえ方が変わるので、ちょうどよい場所を見つけるとさらに聞きやすくなりました。

運動時でもズレ落ちにくいイヤーフックタイプ。約2.5時間の充電で最大約5時間の連続通話/最大約7時間の音楽再生のほか、内蔵マイクによるハンズフリー通話が可能

骨伝導だけでなく、実際に音が鳴ってもいるので、音を大きくすると近くの人には音が聞こえるようです。聞いている内容を家族に知られたくない時には注意したほうがいいかもしれません。

耳の穴を塞がないので、周囲の音が通常通り聞こえます。通常のイヤホンの場合、再生中の音を停止するだけでなく、イヤホンを外さないと周囲の音がよく聞こえない場合があります。密閉性が高いイヤホンほどそうなるでしょう。ところが、骨伝導ワイヤレスイヤホンは、停止中はもちろん、再生中でも周囲の音がよく聞こえるのです。

食材が焼ける音、沸騰する音、小さな電子音……料理で重宝◎

私は普段、音声コンテンツや音楽をよく聴きます。仕事に加えて家事や育児があるためまとまった時間が取りづらく、家事をしながら聴くことがほとんど。特に、長い時間がかかる料理には、音声コンテンツが欠かせません。

ところが、密閉性の高いイヤホンをしていると、料理の音が聞こえません。料理は目だけでなく、意外にも音を頼りにしているので、周囲の音が聞こえないと失敗が多くなってしまいます。

例えば、汁物がブクブクと沸騰していた音に気づかずそのままにしていると、蒸発して量が少なくなってしまいます。ほかにも、炒め物のジューという音や、炊飯器のご飯が炊けた音、塩や胡椒を挽くときのガリガリという音など、料理の音は「うまくいっている」というサインになっていたのです。

その点、「GRFD-BCH200B300」なら、小さな音もいつも通りに聞けるのでとても安心。料理とコンテンツのどちらも楽しめます。

また、料理の音がよく聞こえていると、鍋やフライパンから少し目を離してもよくなります。そのため、動画を再生し、ときどき映像も見ながら料理をしてもストレスがありません。普段は動画を楽しむ時間をほとんど作れていないので、30分～1時間程度の料理タイムを動画再生に利用できるのはとてもありがたいことでした。

言うまでもないことですが、コードのあるイヤホンの場合、フライパンの持ち手にひっかかってしまうなど、危険が伴います。「GRFD-BCH200B300」は、その点でも安心。また、防水規格IPX4なので、手が少々濡れていても、安心してボタン操作ができます。

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子どもに話しかけられても、宅配が来ても大丈夫！

料理以外の家事も、音声や音楽を聴いていると楽しく取り組めます。「さあ、掃除をするぞ」と思うより、「さあ、好きなコンテンツ（音楽）を聴くぞ」と思ったほうがずっとやる気が出るのです。ただ、家族がいるときには、周囲の音が聞こえないとなかなか不便です。

わが子は小学生ですが、彼らが赤ちゃんの頃は、音に気づけないのが怖くて大好きな音声コンテンツが聞けませんでした。起きて近くで遊んでいたとしても、転んだりぶつかったりするような、家の中の小さな事故に気づけなくてはなりません。また、寝ていたとしても、ベッドか落ちたり、思わぬ事故が起きたりすることがあります。音や泣き声に気が付かないと小さな事故を見逃すことになりかねません。赤ちゃんの頃にこのイヤホンを持っていたら、時間を有効に使って音声コンテンツが楽しめたことでしょう。

「GRFD-BCH200B300」を使いながら片付けをしたり洗濯物を畳んだりすると、その時間が楽しくなるだけでなく、家族に話しかけられてもすぐに対応できます。また、宅配などの荷物が届いても、聞き逃すことがありません。ただ、掃除機は音が大きいので、さすがにイヤホンの音が聞きづらくなりました。掃除機をかけるときは、言葉を聞き取るようなコンテンツより、BGM的な音楽のほうが楽しめるようです。

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買い物しながら、散歩しながら。レジでもイヤホンを外さずスムーズなやりとりが可能！

これまで、外出の際には、イヤホンで音を聞くのははばかられました。周囲の音が聞こえないと、事故に合う可能性も高まりますし、そうでなくても迷惑をかけてしまうからです。例えば、細い道を端に寄らず歩いているとき、背後から自転車や自動車が来ても気が付かないでいると、通行の迷惑になるでしょう。

「GRFD-BCH200B300」を装着しての外出で、その心配はありませんでした。周囲の音がうるさすぎなければ、音声コンテンツも聞き取れますし、音楽も楽しめます。自動車や自転車が近づいてきたのを感じ取れるのは、とても安心感がありました。私はペットを飼っていませんが、犬の散歩などにもよさそうですね。

スーパーなどで買い物中にも、再生したままで何の問題もありません。レジで店員さんに「袋いりますか？」などと話しかけられても、イヤホンを外して「はい？」と聞き返すことなく、すぐに答えられるのでスムーズです。

また、小さなワイヤレスイヤホンの場合、外で使っているときに落とすと紛失する心配があります。「GRFD-BCH200B300」は、使わない時には首にかけておけるし、片耳ずつ分かれている小さなイヤホンよりもなくしにくいのも安心感につながりました。防水なので、小雨くらいなら問題なさそうなもの嬉しいところです。

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