インターネットショッピングサイトを運営する「Amazon」。同社はほかにも、クラウドコンピューティングサービスのアマゾン ウェブ サービス(AWS)を世界で展開するほか、KindleやAlexaを搭載したEchoシリーズなどの製品を生み出すメーカーとして、さらには、Amazon スタジオなどのコンテンツクリエイターとしての顔をも持っています。
そんな同社は2021年4月、リンクトイン(LinkedIn)が発表している「今働きたい会社」ランキングでアマゾンジャパンが第1位に認定されたことを発表しました。
> Amazon、リンクトイン2021年版「今働きたい会社」の第1位に
創業以来お客様の多様なニーズに柔軟に対応し、今や我々の生活にとってなくてはならない存在のAmazon。そんな会社で働いている方や、企業の風土はどのような雰囲気なのでしょうか? アマゾンジャパンを編集部が取材してきました。
お客様を大切にするためには、“多様性”が不可欠
Amazonは、地球上で最もお客様を大切にする企業、そして地球上で最高の雇用主となり、地球上で最も安全な職場を提供することを目指しています。
そのため、Amazonでは性別や年齢、宗教、身体能力、性的指向、人種・民族的な背景を問わず、多様な社員が働いているそうです。日本国内に在籍する8,500人の社員のなかでも、国籍はなんと50カ国以上というから驚きです。
さまざまな個性や価値観をもった社員たちがベストな状態で働けるように、環境づくりにも力を入れているというAmazon。実際にどのような取り組みを行っているか教えてもらいました。
オフィスは新たなアイデアが生まれる場所
アマゾンジャパンのオフィスは、エントランスからおしゃれで洗練された雰囲気。しかし、もちろん見た目がキレイというだけではありません。オフィス設計にも、多様性への配慮とこだわりがたくさん詰まっていました。
例えば、日常的に運動を取り入れたい社員のためのヨガルームやオールジェンダー向けシャワールーム、さらに、子育て中の女性社員が搾乳を行えるマザーズルームや、社員がリラックスしながら健康を維持できるマッサージ室、体調の悪い場合に使用できる休憩室、社員の宗教に配慮した礼拝室など、さまざまな施設が用意されているのです。
誰もが働きやすい環境を目指して
オフィス環境のほかにも、柔軟性のある勤務時間制度やさまざまな福利厚生なども整えられています。さらに、社員同士の相互理解の醸成や、無意識の偏見や思い込みを取り払うためのトレーニングの機会を設け、社員をサポート。物理的な環境だけでなく、本質的な働きやすさを整えようという努力が伝わってきますね。
ワーキング・ペアレンツの味方!
またAmazonでは、仕事とプライベートを調和させる「ワークライフ・ハーモニー」を大切にしています。そのためにさまざまな人事・福利厚生制度が用意されていますが、なかでも取得者が多いのが育児休業制度。近年では、男性社員のほうが取得者数が多いという結果が出ているそう! 子育てを互いに支える社風のAmazonらしい傾向です。
ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)の推進
そのほか社内では社内有志グループも立ち上がるほど、「多様性」が尊重される職場を目指して積極的な活動が行われているそう。その一つが、2017年4月に結成されたグループ「glamazon Japan(グラマゾン・ジャパン)」です。Amazonで働くLGBTQ+(性的マイノリティ当事者)とその支援者たちによるグループで、すべての社員にとってAmazonが働きやすい職場となるよう、多様な性のあり方への理解を深める活動を行なっています。
また、障がいを持つ社員やお客様をサポートする有志グループ「Amazon People with Disability Japan (PWD Japan)」も2019年に発足。障がいを持つ人が働く上での障壁について話し合い、バリアフリーな職場環境をつくることを目指しています。PWD Japanでは、AmazonのGlobal Accessibility Awareness Month(※)においてさまざまなイベントを開催しており、障がい者と非障がい者の間のバリアをなくす取り組みに貢献しているのです。
(※)障がいのある人などにとって、情報やサービスへのアクセスのしやすさの理解促進を図る月間
このように、Amazonではすべてのスタッフ社員にとって働きやすいベストな働き方ができるよう、環境づくりに真剣に取り組んでいます。ここまでの取材でもその力の入れよう様がわかりましたが、さらに踏み込んで深掘りするため、今回特別インタビューを実施!
インクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ リーダーを務める、アマゾン ウェブ サービス(AWS) の藤谷ひとみさんにお話を伺ってきました。
「一人ひとりが違う」を当たり前に
――本日はよろしくお願いします! まず、藤谷さんが普段どのようなお仕事をされているか教えていただけますか?
藤谷さん:私は、インクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ (ID&E)リーダーとして働いています。AmazonではDEIとも呼んでいます。日本のみならず世界中で活躍する社員が、性別、国籍や人種、学歴や経歴、文化的背景などの多様な個人の属性によって不利益を受けることなく、安心して活躍できる職場環境を実現するべく、さまざまな取り組みを行なっています。
――具体的には、どういった取り組みをされているのでしょう?
藤谷さん:本当にさまざまなのですが、例えばワークフロムホーム(在宅勤務)は数年前から導入しており、社員の家庭生活とキャリアの両立を支援しています。
また、採用活動を行う社員には、候補者を性別・年齢・学歴・人種などの個人的属性にとらわれず、あくまでも技能とポテンシャルを客観的に審査するための面接トレーニングの修了を義務付けるようにしています。この施策を通じて、多様な人材の採用・育成・留保につながっているんですよ。
――素晴らしい取り組みばかりですね。実際にインクルージョン&ダイバーシティを推進していて、周りからはどんな反応がありますか?
藤谷さん:私が行っている業務は、社員や彼らを取り巻く社会の人々の考え方や見方を変えるきっかけを作ること、そしてそれらの活動を通じて多様性を受け入れるカルチャーを社内外に浸透させることです。なので、残念ながら一朝一夕に結果や効果が出るものではありません。ただ、私の話を聞いてくださった社員や社外の方が「なるほど」「そうなんですね」と理解を示してくださったり、笑顔になってくださったりするのを目の当たりにすると次の活力になりますね。
――素敵ですね! でも、やっぱり苦労されることもあるのでしょうか……?
藤谷さん:そうですね。外資系企業に身を置く社員として避けては通れないことなのですが、Amazon本社にて開始される研修やプログラムは往々にして、日本とは異なる文化圏で作られた内容になります。なので、それをそのまま日本の文化背景を持つ社員を対象に導入しようとすると、時として理解や共感がしにくいという局面が生じてしまうんです。ですから、そのカルチャーギャップを理解した上で、より伝わりやすい言葉でコミュニケーションをとるように気をつけています。
――そんな藤谷さん自身が、“誰もが輝ける社会”にするために気を付けていることはありますか?
藤谷さん:自分自身が仕事を楽しむことですね。先ほどもお伝えした通り、結果が出るまで長い道のりになる仕事なので、チャレンジも含めて楽しむことで、周りの社員の方に「DEIって良いことなんだな」「大切なことなんだな」と感じていただきたいです。
――では最後に、Amazonの目指す、DEIのゴールを教えてください。
藤谷さん:私のようなポジションが不要になる時が、真のDEIが達成された時だと思います。いつになるかはわかりませんが、その日を目指して日々尽力しています。そして将来ゴールにたどりついた時には、全世界にあるAmazonオフィスで新たなチャレンジを求め、自分が貢献できるエリアを見つけていきたいと思っています。
――藤谷さん、ありがとうございました!
より良いサービスと社会のために、前進を続けるAmazon
世界中のお客様のニーズに応えられるよう、そして多様性を持つ社員が働きやすい環境を作るために、さまざまな活動を積極的に行なっているAmazon。「こんな会社で働きたい!」と思った方もいるかもしれません。 多様性を受け入れ、公平な環境を生み出す姿勢は、社員だけでなく社会全体に良い影響を与えていくことでしょう。Amazonのサービスやこれからの取り組みに、今後も注目が集まりそうです。
バーチャルでAmazonのオフィスを巡る
「Amazon Family Day」の様子はこちらから >
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