気温も上がり、いよいよ春めいてきた。

暖かくなると身体を動かしたくなるという人も多いだろう。かく言う筆者もダイエットのためにランニングをしたいと考えているのだが、せっかくならきちんと目標を決めて走りたい。

欲を言えば筆者の走りを見て、正しいフォームを指南してくれる人なんていると理想なのだが、それはもはやパーソナルコーチであり、お願いするとなると金額的にも気持ち的にもハードルが高いので尻込みしてしまうのだ。

なんとか気軽に、それでいて本格的なコーチを受けられないものか……そんな筆者の贅沢すぎる悩みに応えてくれたのが、カシオとアシックスが共同開発したモーションセンサー『CMT-S20R-AS』と専用アプリ『Runmetrix』、G-SHOCK『GSR-H1000AS-1JR』だ。

この3つがそろえば、自分だけの最高の専属トレーナーが出来上がるのだという。

さっそく試してみることにした!

そもそもどうやって使うの?

まずはデバイスとアプリをどう使えばいいのかについて簡単に説明しよう。

カシオとアシックスが共同開発したというモーションセンサー『CMT-S20R-AS』。上半身と下半身の動きが反映される骨盤の動きをセンサーでキャッチし、走りのフォームを解析。『Runmetrix』と連携することで自分のランニングフォームをアニメーションとして確認することができたり、ひとりひとりに適したアドバイスをもらえる優れものである。

また『CMT-S20R-AS』と『Runmetrix』でパーソナルコーチングとしては充分なのだが、さらにG-SHOCK『GSR-H1000AS-1JR』があれば、心拍センサーやGPSの機能によって心拍数や走行距離、ペース、タイムなどの数値をリアルタイムで確認できるなど、ランニング中もランナーをしっかりとサポートしてくれる。

なお、『GSR-H1000AS-1JR』はおなじみG-SHOCKシリーズの腕時計で、今回はデザイン面でもアシックスとの共創を表した差し色のコラボレーションカラーになっている。もちろん20気圧防水や耐衝撃構造といったG-SHOCKならではの特徴を備えているのでランニングだけではなく、腕時計としても普段使いできるのもポイントが高い。

詳しくはコチラから

ランニングスタート!

では、実際に走ってみることにしよう。

初回のみ『GSR-H1000AS-1JR』と『CMT-S20R-AS』を、スマートフォンをそれぞれBluetoothでペアリング。接続方法は『Runmetrix』をダウンロードし、画面の指示に従うだけ。その後、『CMT-S20R-AS』の電源を入れ、ランニングウェアのパンツの背中側中央に挟むように取り付ける。スライドロック付きなので、カチッと音がなればOK。これで走る準備は完了だ。なお、モーションセンサーは直接肌に触れているわけでもないので、ランニング中もまったく気にならない。

GSR-H1000AS-1JRのサイドに配置された大型ボタンを押すか、もしくは『Runmetrix』アプリから「アクティビティを開始」したら記録がスタートする。さあ、走り出そう!

『Runmetrix』は単独でもスマホのGPSを利用することでタイムや距離、平均ペース、平均ピッチ、平均ストライドなどもわかるので、自分のペースをつかむのにぴったりだ。正直、このアプリだけでもランニングのお供としてはかなり便利である。

しかし、携帯を手に持ち数値を確認しながら走ることは難しいのでやはり『Runmetrix』をデバイスと連携することをおすすめする。心拍数やランニングフォームが正確に計測できるのは、『CMT-S20R-AS』と『GSR-H1000AS-1JR』があってこそなのだ。

走っている間、G-SHOCKの液晶画面には心拍数やストライド(歩幅)の長さ、ケイデンス(足の回転数)が表示されるので、スマホを取り出すことなく現状を確認できる。また、走行フォームが大幅に崩れると、ぶるっと震えて教えてくれる機能も搭載されている。

自分のランニングを分析!

……ということで、ランニング終了! さて、筆者のランニングはどんなふうに分析されるのだろうか。アプリを見てみよう。

アプリから「コーチ」メニューを開くと、どのタイプのパーソナルコーチを選ぶのか聞かれるので、適切なコーチを選択しよう。初心者向けから上級者向けまで用意されていて、筆者はダイエット目的の軽いランニングを目的にしているので「RUN EASIER」をチョイス。ここで設定した目標をもとに、フォームの分析とアドバイスがもらえるのだ。

この分析とアドバイスが非常に面白い!

たとえば筆者の場合は、「動きの力強さ」が低いという分析結果に。「骨盤のダイナミックな動きがあまり見られず、ストライドを伸ばしづらい動きになっているようです」とかなり具体的に意見してくれる。

さらに、それだけではない。「動きの改善ポイント」として、自分のフォームと意識したいフォームが3Dアニメーションで表示されるので、どこが基本の動きと違っていてどう直すべきなのかが一目瞭然なのである!

この3Dアニメーションは、モーションセンサーで取得した数多くのデータをもとに作られている。実際に自分の動きを客観的な目線で見てみると、アドバイスにも深く納得できるというもの。次はアドバイスされた点を意識して走ってみようとポジティブな気分になれるのだ。取得したデータはSNSで共有できるので仲間とシェアし、楽しみながらモチベーションアップにつながるだろう。

加えて、『Runmetrix』は自分に適したトレーニングまでも動画で提示してくれる。すべてが自分だけにカスタマイズされているので、まさに“パーソナルコーチ”そのものだ。

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開発者インタビュー
共同開発のきっかけや開発する上で苦労したことを教えてください。
カシオ計算機では人の動きを解析する技術を長年研究してきましたが、単に動きを可視化するだけではなく、具体的にどのようにすれば改善できるのかを提示するコーチング機能が製品化のためには必須だと考えていました。そこで、ランニングに関する豊富なデータと知見を有するアシックス社に協力を打診したのがRunmetrix開発のきっかけです。 業界の異なる企業同士の共同開発ということで、互いの文化や経験の違いに戸惑うこともありましたが、綿密なコミュニケーションを図ることで一つ一つクリアしてきました。今後も両社の協力関係のもとRunmetrixは更なる発展を目指します。
分析データの中で特に注目するべきポイントを教えてください。
モーションセンサーにより計測されるランニング指標は20種類以上あります。これらをランナーにとってよりわかりやすい評価軸に変換し、レーダーチャートとして提示しています。レーダーチャートの左半分の項目は効率的に長く走るために必要とされる身体の動きを示しており、右半分の項目はより速く走るために必要な身体の動きを表します。 なお、評価基準は走行ペースにより変化するので、タイムの速い人が必ずしも得点が高いわけではありません。点数に一喜一憂せず、自身の強み弱みを把握し改善に励んでほしいと思います。より詳細なデータはアクティビティの「ラップ詳細」画面から、また指標の意味合いがわからなければ、「からだの使い方」から確認できます。
パーソナルコーチングは、どのように活用することで効果が期待できますか?
アプリ上の「アクティビティ」画面では1回の走行ごとに評価がなされますが、「パーソナルコーチング」機能ではさらにランニングの目的に応じ複数回のアクティビティに跨るデータを基にした分析を行っています。ランニングフォームの改善には意識することで改善できる点と、柔軟性の改善や筋力アップが必要な場面があります。目指すべき方向と改善状況に応じて具体的なストレッチや筋力トレーニング方法が提示されますので、焦らずに改善を目指してください。なお、休養も練習の一部ですので、回復期間も考慮した練習メニューが組まれる「ランニングプログラム」と合わせて活用していただければと思います。

詳しくはコチラから

『CMT-S20R-AS』と『Runmetrix』、そして『GSR-H1000AS-1JR』の組み合わせを実際に使ってみて、確かにこれまでにないランニング体験をもたらしてくれると感じた。 現在ランニングをしている方はもちろん気軽にランニングを始めたいけれど、しっかりと結果も出していきたいという人にとって最高のパートナーになるだろう。

[PR]提供:カシオ計算機