最後に一般的なベンチマークを用いたパフォーマンススコアを見ておこう。

「PCMark 10」のスコアは4965。スコアの内訳を見ると、EssentialsとProductivityが高めで、それらと比較すると低いスコアのDigital Content Creationも悪い数値ではない。GeForce MX350を搭載していることで、iGPUを利用するモデルよりも底上げされたスコアが出たといえる。

  • PCMark 10

「CINEBENCH R23」では6コア12スレッドCPUを搭載している点で、ミドルレンジ~エントリー向けノートPCと比べて高いスコアを記録している。もちろん、さらに高性能な8コアのノートPC向けハイエンドCPUも存在するが、この価格に対するスコアとしては良好といえるだろう。

  • CINEBENCH R23

「3DMark」は3D性能向けベンチマークということで、本機の得意とするところではない。Fire Strikeで4116というスコアは、ゲーミングノートPCと比べると半分以下の水準といったイメージ。iGPUよりは高スコアだが、ゲームは軽め、軽量画質までがよさそうだ。

  • 3DMark Fire Strike

では、ゲームタイトルを用いたベンチマーク。まず「ストリートファイターV ベンチマーク」(60fps制限なし設定)では、フルHD、高画質時で67.2fpsと、余裕はそこまで大きくないが実用的な60fpsは満たしている。

  • ストリートファイターV ベンチマーク
    ©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2020 ALL RIGHTS RESERVED.

World of Tanks enCoreでは、超高画質で7195というスコアを得た。GeForce GTXなどのdGPU搭載モデルと比べると低いスコアだが、評価は「良好な結果」。代表的な軽量タイトルであれば楽しむことができるようだ。

  • World of Tanks enCore 超高画質 GeForce MX350時
    © 2012–2021 Wargaming.net.

ではiGPUとの性能差はどのくらいだろうか。World of Tanks enCoreをiGPUで実行してみると6945。dGPU使用時のほうが確かに高スコアだが圧倒的な性能差というわけではない。iGPUも世代を重ねるごとに性能が引き上げられており、一方でGeForce MXの最新世代はMX450があるため一歩下がる。また、iGPUにもグレードがあり、mouse K5のiGPUはCore i7のもの。Core i5やCore i3のものと比べると演算ユニットが多い。スコア差が小さかった理由はこのあたりだろう。

  • World of Tanks enCore 超高画質 Intel UHD Graphics時(GPU名表記は切り換わらなかった)

・ストリートファイターV:https://game.capcom.com/sfv/benchmark/
・World of Tanks enCore:https://wotencore.net/3343_ja1

iGPUモデルとの価格差は小さい。良コスパのエントリー向けdGPU搭載ノート

mouse K5は、CPUや3Dといった一般的なベンチマークで測ることが難しい製品だ。ベンチマークスコアが示すとおり、iGPUを利用するスタンダードノートPCと比べると高いスコアを示しているが、大きく引き離すというわけではない。その代わりにスタンダードノートPCとmouse K5の価格差も小さい。GPU以外のスペックを寄せて比べても、およそ1万円程度の差だ。

一方、GPUアクセラレーションを利用できるアプリケーションは、今どきそれなりにある。そうしたアプリケーションにおける体感差は、実際に触れてみればわかるはず。ベンチマークスコアに現れないメリットとして指摘しておこう。そのうえで投資額を抑え、(ゲーミングノートPCとは異なる)現実的な予算枠でスタンダードPCよりも上の快適さが得られるという点で評価したとき、mouse K5のメリット、コストパフォーマンスが見えてくるだろう。

※今回試用したmouse K5シリーズはメモリ16GBと32GBモデルの2種類がございますので、購入の際はご注意下さい。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 mouse K5(メモリ32GB搭載モデル)
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i7-10750H
メモリ 32GB DDR4-2666 SODIMM
M.2 SSD 512GB(NVMe対応)
HDD 1TB
チップセット モバイル Intel HM470
光学ドライブ
グラフィックス GeForce MX350/Intel UHD グラフィックス
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、
Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+
Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN
インタフェース USB 3.1×1(Type-C/右側面×1)、
USB 3.0×2(Type-A/右側面×1、Type-A/左側面×1)
USB 2.0×1(左側面)
サイズ W359.5×D238×H22.8mm(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約2.06kg
バッテリー
駆動時間
約11.5時間
価格 119,800円(税別)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2021/2/12(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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