VPNは、社外から社内へのリモートアクセスや複数拠点間の接続に欠かせないネットワーク関連技術です。この記事では、VPNの基礎知識を整理した後、おすすめの6製品を比較して、その特徴を解説します。VPNの基本機能や製品選択のポイントについても説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

VPNとは

VPNとは、仮想(Virtual)の専用線(Private Network)を構築することで、安全にインターネットを利用できる技術です。VPNを利用することにより、社外から社内へのリモートアクセスや、離れた複数拠点のLANを接続する、といったことが可能になります。働き方改革や新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くの企業がテレワークを導入し始めたため、VPNの需要も高まっています。

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VPN製品・サービス(法人向け)6製品を徹底比較!

次世代NGNで高速なのに低価格「NGN-VPNセキュアアクセスサービス」
NECネッツエスアイ株式会社

POINT
  • 参考価格:【拠点プラン】初期費用45,000円 月額費用12,800円【データセンタープラン】初期費用78,000円 月額費用114,000円【帯域保証プラン】別途問い合わせ
  • 提供形態:サービス
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:IP-VPN、IPsec-VPN

「NGN-VPNセキュアアクセスサービス」は、従来の電話網に代わる次世代ネットワーク「NGN」をベースとしたVPN製品です。NGNとは、「従来の回線交換式の電話網に替わるものとして、 各通信キャリアが導入を進めている次世代ネットワーク(Next Generation Network)の略語」です。

本製品はNGNの閉域網を利用するため、IP-VPNと同じく拠点間のやり取りができ、高レベルのセキュリティも確保できます。社外から社内へのリモートアクセスにはネッツワイヤレスを使い、LTE回線から直接閉域網へアクセスできます。また、本製品はクラウドサービスへも直接接続できる点が大きな特徴です。


必要な帯域を選んでベストな価格で使えるVPN「ARTERIA光 専用線アクセス」
アルテリア・ネットワークス株式会社

POINT
  • 参考価格:初期費用200,000円 月額32,000円~229,000円(【スタンダードプラン 100M】同一エリア接続32,000円 別エリア接続35,000円【バーストプラン 1G-200M】同一エリア接続85,000円 別エリア接続229,000円)
  • 提供形態:サービス / その他
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:IP-VPN

「ARTERIA光 専用線アクセス」は、アルテリア・ネットワークス保有の光ファイバーを利用したIP-VANサービスです。関東・中部・関西の3エリア(※)でサービスを提供しており、同一エリアなら割安の価格で利用できます

ベストエフォート型のスタンダードプランなら帯域100Mで同一エリアなら32,000円から利用可能です。また、一部帯域確保型のバーストプランなら、最大1G-200Mの帯域まで選べます。

セキュアクラウドアクセス・セキュアモバイルアクセスも用意されているため、拠点間通信はもちろんのこと、テレワークの環境構築にも利用できるサービスです。

※エリアの定義は以下の通りです。
関東エリア:東京23区、埼玉県、神奈川県
中部エリア:愛知県
関西エリア:大阪府、兵庫県


ネットワークセキュリティ機能も豊富「FortiGate Eシリーズ」
株式会社ピーエスアイ

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:ハードウェア / アプライアンス
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:IPsec-VPN、SSL-VPN

IPsec-VPNによる拠点間通信とSSL-VPNによるリモートアクセスに対応した「FortiGate Eシリーズ」。さまざまなセキュリティ機能を搭載したファイアウォール・UTM(Unified Threat Management)機器です。

利用人数などの違う製品を多数ラインナップしているため、コスト的にもジャストフィットした製品を選べます。本製品に搭載されているセキュリティ機能は以下の通りです。

  • ファイアウォール
  • ぜい弱性対策
  • ウイルス/マルウェア対策
  • スパムメール対策
  • Webフィルタリング
  • ボットネット対策

本製品は、複数拠点間の通信が必要、リモートアクセスによるテレワークを導入したいなどのタイミングで、セキュリティ対策も統合して行なう場合に適しています


各種VPN構築サービスを展開「VPN」
日本通信ネットワーク株式会社

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:サービス
  • 対象従業員規模:100名以上
  • 対象売上規模:10億円以上
  • 対応機能:IP-VPN、IPsec-VPN、SSL-VPN、レイヤ2-VPN

日本通信ネットワークでは、各種VPN構築のネットワークソリューションを展開しています。以下のように構築できるVPNの種類は多く、自社のネットワーク環境や利用状況に合わせた選択が可能です。

  • インターネットVPN(IPsec-VPN、SSL-VPN)
  • エントリーVPN
  • IP-VPN
  • 広域イーサネット

また、テレワーク環境構築には「テレワーク・リモートアクセス導入構築サービス」や「マジックコネクト」などのソリューションも。また、導入だけでなく設計から運用までも任せられるため、情報システム部門の人員が少ない場合に助かります。


SSL-VPNをサブスクリプションモデルで提供「 リモートアクセスサービス(SSL-VPN)」
株式会社シーイーシー

POINT
  • 参考価格:【プランA オンプレ型】初期費用40,000円 1ユーザー当たり月額500円【プランB オンプレ型】初期費用80,000円 1ユーザー当たり月額500円 【プランC クラウド型】初期費用80,000円 1ユーザー当たり月額500円
  • 提供形態:クラウド / SaaS / サービス / オンプレミス / ハードウェア / アプライアンス
  • 対象従業員規模:50名以上 5,000名未満
  • 対象売上規模:10億円以上 1,000億円未満
  • 対応機能:SSL-VPN

シーイーシーでは、テレワーク環境導入ソリューションとして、サブスクリプションモデルにてリモートアクセスサービスを提供しています。最大接続人数80人まではオンプレ型のプランA、200人までならプランBを選択します。最大接続人数1,000人までの場合はプランCとしてクラウド型を利用します。

シンプルな価格設定で、現状の自社環境にテレワークの実行環境を追加したい場合に検討しやすいソリューションです。


必要な機能を選択できるUTM機器レンタル「ビジネスセキュリティ(VSR)」
株式会社 USEN ICT Solutions

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:オンプレミス
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:IP-VPN、IPsec-VPN、SSL-VPN、レイヤ2-VPN

「VSR」は、バリオセキュア社のUTM機器で、さまざまなネットワーク機能やセキュリティ機能などを搭載しています。本ソリューションは、VSRをレンタルし、必要な機能を選んで利用することで、自社にマッチしたネットワーク環境を構築できます。

IP-VPN、IPsec-VPN、SSL-VPN、レイヤ2-VPNの4種類に対応しているため、拠点間通信からリモートアクセス環境まで、必要なVPNを選べます

自社環境でUTM機器を導入したいが機能的に既存製品と被る場合には、本ソリューションで必要分の機能を選択・導入するよう検討してみてはいかがでしょうか。

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VPNの基本機能

VPNの基本機能は「拠点間の通信」「リモートアクセス環境の構築」「セキュリティ強度を高める」の3機能にまとめられます。

1、拠点間の通信

各拠点のLANが構築されている状態で、拠点間のLANを接続して通信したい場合にVPNを導入します。通信サービス会社の閉域網を利用するIP-VPNやレイヤ2-VPN、インターネット回線を利用するIPsec-VPNは拠点間接続を可能とするVPNです。

2、リモートアクセス環境

VPNには、社外からのリモートアクセス環境を実現する機能もあります。インターネットVPNのSSL-VPNは、手軽にリモートアクセス環境を構築できるVPNです。その他種類のVPNも、別途リモートアクセス環境を提供する機能を持っている場合があるので、製品選定時に確認しましょう。

3、セキュリティ強度を高める

VPNは、仮想の専用回線を「トンネリング技術」で実現しています。この機能によりVPNプロキシとして利用でき、セキュリティ強度を高めることも可能です。

VPN選定のポイント3つ

法人向けのVPN製品・サービスを選定する際のポイントを3点にまとめて解説します。

1、利用目的で選ぶ

VPN導入によって何を実現するのか、利用目的を明確にしましょう。拠点間通信を行ないたいのか、リモートアクセス環境を構築したいのかによって選択するVPNは異なります。また、同時接続ユーザー数や求める性能によって、提供されているソリューションサービスの料金プランを選ぶ必要があります。

2、VPNの種類

VPNには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。高セキュリティ・通信スピードの速さを求める場合は、閉域網を利用するIP-VPNやレイヤ2-VPNが適切です。

低コストでリモートアクセス環境を整えたい場合は、インターネットVPNの中でもSSL-VPNが第一候補です。拠点間接続を行なうだけなら、同じインターネットVPNの中でもIPsec-VPNを選びます。

2、セキュリティの強度

VPNの中でも高セキュリティを求める場合は、通信サービス業者の閉域網を利用するIP-VPNやレイヤ2-VPNなどを検討しましょう。また、さまざまなネットワーク関連のセキュリティ機能を搭載しているUTM機器の導入も、セキュリティの強化に効果的です。

自社環境と課題を明確にしてVPN導入を

VPNは、ネットワーク上に仮想の専用回線を構築してデータを安全に送受信するための技術です。VPNの種類により、実現できる機能や導入コスト・運用コストは大きく変わります。

自社環境とVPN導入を検討するに至った課題を明確にすることで、製品やサービスの選択肢には違いが出てきます。自社環境の洗い出しとVPN導入の目的を明確にして、以下よりVPN製品やサービスの資料を入手し、製品選定を進めてください。

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