無料の会計ソフト4選紹介【2021年最新版】|無料製品の注意点とは

会計ソフト

会計ソフトには、無料で使えるものもあります。この記事では、無料会計ソフトを利用するメリットや、おすすめの無料会計ソフトを紹介・解説します。無料の会計ソフトを使うかどうか検討している場合はぜひご一読ください。

無料会計ソフトのおすすめ4選

無料会計ソフトのおすすめ4選をご紹介します。

1.フリーウェイ経理Lite

「フリーウェイ経理Lite」は、期間の制限なく無料で利用できる会計ソフトです。無料版はインストール型で、インストールしているマシンのみで利用できます。無料版には、自動仕訳や部門管理・工事管理の機能がありません。また、操作サポートも対象外です。個人事業主や小規模企業など、1人で利用する場合にはおすすめです。

将来事業規模が大きくなる場合は、有料版に切り替えることでデータを引き継げます。税理士とデータ共有をするための有料版も用意されているため、状況に応じて使い分けるといいでしょう。

2.円簿会計

「円簿会計」は、クラウド型の無料会計ソフトで、機能制限が一切なく、全機能を利用できるため人気があります。データは関東と関西の二重保管で、災害が発生した場合の備えも十分。データをインターネットでやり取りするというセキュリティ面の不安も、SSLによる暗号化通信を使っているため安心できます。

機能の充実している会計ソフトで、企業用の決算書類も作成可能です。機能面では充実していますが、サポートはメールでの問い合わせになります。電話での問い合わせがなくても、ある程度使いこなせる人におすすめです。

3.Main財務管理

「Main財務管理」は、インストール型の無料会計ソフトです。ひと通りの機能は揃っており、無料期間に制限もありません。Windows専用のため、Macでは利用できない点には要注意です。データはインストールパソコン内に入っているため、データのバックアップについては別途対応を検討しましょう。

インストール型ではありますが、バージョンチェックの都合上、インターネット環境は必要です。バージョンアップがあると、自動的に更新版をダウンロードしてインストールできるため、更新に関する手間が簡略化されている点は魅力です。

4.ちまたの会計

非営利組織(任意団体、NPO)向けのクラウド型のシンプルな無料会計ソフトです。利用するデバイスに制限がないため、パソコン・スマートフォン・タブレットから利用できます。シンプルな画面で会計知識がなくても使いやすい点が特徴です。

ただし、登録できる領収書データに上限があるので確認してから利用しましょう。

そもそも「無料会計ソフト」とは

無料会計ソフトとは、フリーソフトあるいは有料版の機能を一部制限した無料版の会計ソフトのことです。無料会計ソフトで使用できる機能や利用のメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1、使用できる機能

無料会計ソフトで使用できる機能は以下の通りです。

  • 帳票・伝票入力
  • 仕訳入力
  • 財務分析
  • 確定申告

基本的に、個人事業主や法人が確定申告まで可能になる機能は、ひと通りそろっています。会計業務に必要な機能が網羅されていても、無料版の場合は格納できるデータ数などに制限があるソフトもある点は要注意です。

2、使用するメリット

無料の会計ソフトを利用するメリットは以下の通りです。

  • 業務効率化が図れる
  • 計算ミスの防止対策
  • リアルタイムの経営状況の把握
  • 税制改正対応の簡略化

Excelでの会計処理に比べ、会計ソフトを導入すると日々仕訳データを入力するだけで自動的に必要な会計書類を自動生成でき、経理業務の効率化が図れます。計算も自動で行われるので、人為的なミスも軽減できます。

日々仕訳データを入力していれば、リアルタイムでキャッシュフローなどが確認でき、経営状況の把握に役立ちます。また、税制改正に対応する場合も、会計ソフトで対応してくれるため、利用者の手間が軽減される点が魅力です。

3、無料会計ソフトの種類

無料会計ソフトの提供形態は、インストール型とクラウド型の2種類あります。両者のメリット・デメリットを解説します。

1 インストール型

インストール型のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・オフラインで利用可能
・通信環境等に左右されない
・情報漏洩のリスクが低い
・法改正対応などアップデートが必要
・災害時の復旧が難しい
・税理士との連携に手間がかかる

インストール型のメリットは、インターネット環境が不要な点です。通信環境に左右されず使えるため、ネットワーク障害などの影響も受けません。インターネット上に会計データを置かないため、情報漏洩のリスクも低くなります。

一方、法改正や不具合対応などで会計ソフトの更新があった場合、アップデートが必要になる点はデメリットです。また、災害やウイルスなどによってインストールしているパソコンが動かなくなった場合に、データが復旧できない可能性もあります。

インストール型を利用する場合は、最新版へのアップデート作業や会計データの定期的なバックアップなどを意識的に行いましょう。

2 クラウド型

クラウド型のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・場所を選ばずに利用できる
・アップデートが不要
・税理士との連携がスムーズになる
・各OS・デバイスに対応している
・通信環境が必要
・サービスの混雑状況やサーバーダウンの影響を受ける
・情報漏洩のリスクが高い

クラウド型は、インターネット環境を通じて利用するため、いつでもどこでも利用できる点が大きなメリットです。各OS・デバイスに対応しているため、外出先でスマートフォンから内容チェックも行えます。

税理士にも同じ会計ソフトを使ってもらい、データをそのまま連携できる点も便利です。また、クラウドサービスとして提供しているため、最新版へのアップデートはサービス提供者が行い、利用者側は何もしなくて済みます。

クラウド型のデメリットは、インターネット通信ができないと利用できない点です。また、確定申告の時期でサービスが混雑している場合や、サーバーダウンが発生した場合に使えない点もデメリットと言えます。データをインターネット上に保存しているため、情報漏洩のリスクはインストール型に比べると高くなる点も要注意です。

無料会計ソフトがおすすめのケース

無料会計ソフトがおすすめののケースは、比較的小規模で事業を展開している事業主や法人です。

1、個人事業主

無料の会計ソフトは、利用人数に制限がある場合が多く、1ユーザーしか使えないソフトもあります。個人事業主は基本1人で操作するため、無料の会計ソフトの利用に不便を感じる場面は少ないでしょう。運用コストもかからないので、少しでも必要経費を抑えたい場合におすすめです。

個人事業主が利用する場合は、確定申告に以下の書類が必要となります。

  • 確定申告書B
  • 収支内訳書
  • 青色申告決算書(青色申告の場合)

これらの書類が出力できるかどうか、無料会計ソフトを選ぶ際に確認しましょう。

2、20名以下の法人

20名以下の法人の場合で、有料版の会計ソフトを導入するほどの規模ではない場合も無料会計ソフトがおすすめです。小規模の法人で経理専門の人員確保が難しくても、無料会計ソフトの導入で経理業務を効率化できることがメリットになります。

無料会計ソフトを使用する際の4つの注意点

無料会計ソフトを使用する前に知っておきたい注意点を紹介します。これらの注意点を確認して、納得してから利用を開始しましょう。

1、会計知識が必要である

無料会計ソフトは、当然会計知識がある前提で作られています。画面に使われている用語がわからない場合は、自分で調べなければなりません。

2、機能が制限されている

無料会計ソフトは有料版に比べて、データの登録数や利用可能ユーザー数など、事業規模が大きくなると不便に感じるような機能が制限されています。複数人で利用する場合や、登録するデータ数が多くなりそうな場合は、無料版の制限が問題にならないか確認しましょう。

3、サポート体制が用意されていない

無料会計ソフトは、基本的にサポートはあまりないと考えてください。自分でマニュアルやチュートリアルを確認しながら操作していくことになります。有料版の場合は、チャットや電話での問い合わせなどサポート体制が充実しているため、サポートを利用したい場合は有料版も検討しましょう。

4、無料トライアルには期間の期限がある

有料版の会計ソフトの中には、無料トライアル版を提供しているものもあります。無料トライアル版は30日間など利用期間に制限があるため、期間を過ぎると使えなくなります。長く無料で使いたい場合は、無料期間が無制限だと明記してあるソフトの中から使いたい製品を選びましょう。

「有料版」会計ソフトも検討しよう

会計ソフトは、無料版でも経理の効率化に十分役立ちます。しかし、充実したサポート体制や、データや利用人数の制限がないソフトを望む場合は、やはり有料版の会計ソフトを検討しましょう。

有料版の会計ソフトは、複数の料金プランを用意しているものもあります。料金プランと機能の差を確認して、自社にあった会計ソフトを選びましょう。

無料会計ソフトを賢く使用して業務効率UP

無料の会計ソフトは、賢く使えば経理業務の効率化に貢献してくれるツールです。ただ、状況によっては有料の会計ソフトのほうがおすすめの場合もあるため、無料版と有料版の両方を検討してみてください。

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