この記事ではiaasとは何かを解説した上で、おすすめのiaasサービス4選を比較してご紹介します。また、iaasのサービスを選ぶときの基準についても解説するので、iaasサービスを比較検討するときの参考として役立ててみてはいかがでしょうか。
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30秒で分かるiaas
iaasとは「Infrastructure as a Service」の略称で、クラウドコンピューティングの一種です。CPUやメモリ、ストレージといったハードウェアのリソースを、インターネット経由で提供します。
iaasを利用すればユーザーは自社でサーバーを用意する必要がなくなるので、ハードウェアの導入や保守管理にかかるコストを削減できます。利用中にハードウェアの性能を自由に増強、または削減もできるので、常に適切な性能のサーバーを利用可能なのも大きなメリットです。
ITインフラの基盤を低コストかつ柔軟に整備できることから、iaasサービスを導入する企業が増えています。
iaasにおける4製品を徹底比較!
外部データセンターとの連携も可能な「ハイブリット型クラウドサービス」
株式会社両備システムズ
- 対象従業員規模:全ての規模に対応
- 対象売上規模:全ての規模に対応
- 提供形態:サービス
株式会社両備システムズの「ハイブリット型クラウドサービス」は、名前が示す通り外部のデータセンターと連携したハイブリット構成に対応したiaasサービスです。常時稼働させておく必要があるシステムは株式会社両備システムズ側で運用して、バックアップは外部のサーバーに保存して切り分けるという使い方で、セキュリティ性を高めることができます。運用するシステムの仕様や用途に応じて柔軟な対応が可能なので、リソースやコストを効率化した最適な環境を構築できます。
株式会社両備システムズはICTビジネスにおいて、行政、医療・健康、教育、製造、運輸交通、金融・流通など多彩な分野で実績をもっています。豊富なノウハウを活かして、導入・構築・運用のあらゆる面における手厚くサポートし、自社ビジネスに集中できる環境を整えてくれます。
低コストで安定した性能を得られる高コストパフォーマンスな「Oracle IaaS」
日本オラクル株式会社
- 対象従業員規模:全ての規模に対応
- 対象売上規模:全ての規模に対応
- 提供形態:クラウド
日本オラクル株式会社の「Oracle IaaS」は、コストパフォーマンスに優れたiaasサービスです。他社と同レベルのリソースを低価格で提供できることをセールスポイントとしており、見積が他社価格の55%程度という実績を持っています。
通信量の増加によるネットワークコストも、「Oracle IaaS」は月10TBまで無料。変動費が増加しにくい料金体系になっているので、ランニングコストにそこまでシビアになる必要がないというメリットも備えています。
低価格でも性能と信頼性は安定しており、1OCPUあたり15GBのメモリを標準搭載。余裕のあるメモリ容量で高い性能を発揮します。また安定性にも優れており、仮想ではなく物理コアを割り当ててくれるので、同じ「Oracle IaaS」を利用している他のユーザーの処理量が増えても、その影響を受けません。
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柔軟に構築したシステムを堅牢なデータセンターで運用する「JGranz IaaS」
JFEシステムズ株式会社
- 対象従業員規模:全ての規模に対応
- 対象売上規模:全ての規模に対応
- 提供形態:クラウド/サービス
JFEシステムズ株式会社の「JGranz IaaS」は、ユーザーのニーズに合わせたセットアップが可能な柔軟性の高いiaasサービスです。使用目的や仮想サーバーの必要なリソース、回線の種類や速度などを、ユーザーごとにカスタマイズできます。
「JGranz IaaS」の大きな特徴は、構築したシステムが稼働するデータセンターの堅牢さにあります。データセンターの信頼性を確保するための設備基準である「データセンター ファシリティスタンダード」における最高ランクのティア4相当で、震度7クラスの地震にも耐える非常に高い耐震設計となっています。
「JGranz IaaS」上のデータを1日1回、遠隔地にあるティア4相当のデータセンターへ退避させるオプションサービスも用意。物理的に離れた場所にデータをバックアップすることで、有事の場合でも確実なデータ復旧が可能です。
VMware採用で移行と運用のハードルを下げた 「SmartConnect Cloud Platform」
NTTスマートコネクト株式会社
- 対象従業員規模:全ての規模に対応
- 対象売上規模:全ての規模に対応
- 提供形態:クラウド
「SmartConnect Cloud Platform」はNTTスマートコネクト株式会社のiaasサービス。1台のコンピュータで複数のOSを実行する仮想化ソフトウェアにおいて、大きなシェアを占める「VMware」を採用しているのが特徴です。
すでに自社サーバーにVMwareを導入しているなら、「SmartConnect Cloud Platform」にそのまま移行すればいいので簡単に導入が可能。動作検証の手間も圧縮できて、移行時の時間とコストを大幅に圧縮できます。システム構成や運用方法も同じままなので、移行後の習熟にかかる手間が少ないというメリットもあります。
論理CPUは64コア、メモリは256GB、データストアは2TBの最小構成の場合、初期費用は0円、月額費用は36.2万円から導入可能。VMwareを使っているユーザーなら、簡単かつ低価格で導入できるiaasサービスです。
iaasのメリット3つ
「iaas」はクラウドでコンピューターの機能を利用するサービスなので、物理的にサーバーを用意する場合にかかるコストやデメリットがありません。デメリットがないことによるiaasのメリットは、主に3つあります。
1、スペックを柔軟に設定できる
CPUのコア数やメモリ容量などをクラウドで自由に組み合わせられるので、ハードウェアのスペックを柔軟に設定できます。iaasサービスはいずれもスペック設定にフレキシブルに対応してくれます。
2、サーバーの準備・維持が不要
物理的にサーバーを用意すると、注文から配送、セッティングなどで運用開始まで時間がかかります。また、サーバーを設置するスペースや空調などの用意も必要です。iaasを利用すればそれらの手間がなくなるため、導入のハードルを大幅に下げられます。
3、利用頻度に応じてコストを最適化できる
物理サーバーは導入時の初期費用が高く、またランニングコストも変更が難しいため、導入時にコストを正確に見積もる必要があります。それに対してiaasは初期費用が低いサービスが多く、ランニングコストもスペックや通信量に応じて変動する従量課金制となります。多く使えばそれだけ高く、少なければ安くなるため、利用頻度に合わせてコストが最適化されます。
iaasの選定ポイント6つ
1、料金体系
iaasの料金体系は、利用量に応じて増加する従量課金形式です。毎月の利用量がどのくらいかを事前にシミュレーションして、月額料金を把握しましょう。また、スペックによっては初期費用が発生する場合があります。
2、操作性
操作のしやすさやわかりやすさは運用の効率に大きく影響します。運用担当者のITリテラシーに合った操作性を備えたサービスを選びましょう。例えばVMwareを導入している場合は、同じVMwareを採用しているため操作方法を把握しやすい「SmartConnect Cloud Platform」がおすすめと言えます。
3、安定性
大きな負荷がかかっても止まらず、処理速度も落ちにくい安定性の高いサービスを選びましょう。担当者に稼働実績など安定性がわかる資料を見せてもらうよう相談してみることをおすすめします。
4、セキュリティ
重要なデータを運用する場合は、セキュリティは非常に重要なポイントです。「JGranz IaaS」のように堅牢なデータセンターを備えているなど、セキュリティ性能の高さが具体的にわかるサービスは信頼性が高いと言えるでしょう。
5、保守・サポート
iaasはハードウェアの保守管理を外部事業者に任せるため、サポート体制はサービスの信頼性を決める重要ポイントです。問い合わせ対応時間や対応スピードの速さなど、安心できるレベルの事業者を選びましょう。
6、他のサービスとの連携
iaasが既存のシステムと連携できれば、ワークフローのさらなる改善が見込めます。システム同士が連携できないと運用や保守管理の手間が増えて効率が悪くなるので、連携の可否は選定において欠かせないポイントです。
まとめ
iaasは業務のIT化による効率アップを、低コストかつ低負荷で進められる有効な手段です。この記事のサービスを選ぶポイントを参考にぜひ資料を請求して、自社に最適なiaasを選んでください。
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