コロナ禍によりED治療にもニューノーマルが求められている。近年ではさまざまな形でEDに関する情報を得ることができるようになり、治療をしている人も増えてきているが、その1歩を踏み出せないまま悩んでいる人もまだまだ多く居るのが現状ではないだろうか。

今回は、東京・渋谷でED診療に携わっている浜松町第一クリニック渋谷駅前院の木下隆央院長に、コロナ禍によってED診療にどのような影響があったかなど、さまざまな話を伺った。

――以前、インタビューさせていただいたのが2014年でした。この6年で来院される患者さんに変化などはありましたか。

以前に比べると、EDに関する情報がたくさん発信されているからか、患者さんが落ち着かれてきたような印象はありますね。1年ほどまえにオンライン診療を始めましたが、利用される方も増えました。最近はコロナ禍の影響もあるかと思います。

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浜松町第一クリニック渋谷駅前院
渋谷駅前クリニック 木下隆央院長

――オンライン診療の利用はどれくらい広がっていますか?

当院ですと現在は、全体の15%ほどになっています。グループの中では多い方ではありませんが、増えてきていますね。現在、コロナ禍の影響で暫定的に初診でもオンライン診療を受けることができるようになっているので、初診でオンラインを選択される患者さんもけっこういらっしゃいます。オンラインであることで、受診のハードルが下がっているという面もあるかも知れません。

――オンライン受診を利用される方の世代は、やはり若い方が多いのでしょうか。

いえいえ、70代の方もいらっしゃいますよ。20代から70代まで、幅広い世代の方に利用していただいています。決して、若年層だけがオンライン受診を使っているというわけではない印象です。

――コロナ禍の影響で、家族で過ごす時間が多くなり、ED治療薬の需要も高まったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

渋谷という立地の関係もありますが、新型コロナウイルスの流行が本格化し始めた頃は街自体が静かになってしまっていたので、3月から5月ごろまでは需要の高まりを実感することはありませんでした。ただ、その期間の中で、妊活で受診される方がやや増えたのです。

意外な気もしたのですが、もしかしたら種の保存というか、生存本能というか、そういう本能めいたものがあるのかもしれないな、と思うことはありました。7月以降になって、徐々に患者さんも戻り始めて、オンライン受診の方も増えてきました。

――診察の際に心掛けていらっしゃることはなんでしょうか。

ED診療に携わるようになった頃と比べると、私自身が年齢を重ねたことによって少し気持ちが変化しましたね。私のような世代になると性行為などから引退してしまうような人も現れてきます。そして、来院される患者さんの多くは、私よりも若い患者さんです。なので、少しでも性機能年齢を延ばしてあげたいという気持ちが、より強くなりましたね。

それは自分の経験もあり実感をもってお話ができるから、ということもあると思います。このままだと衰えてしまいますよ、引退になってしまいますよ、といったことをしっかりお話しさせていただくようにしています。年を取るとどうしても上からの物言いに聞こえてしまいますから、丁寧すぎず、柔らかく接するように心がけています。

――よく患者さんにされるアドバイスには、どのようなものがありますか?

EDに悩まれる方は、どうしても行為の間隔をあけてしまいがちになるのですが、あんまりサボっちゃダメだよ、という話はよくしますね。“貯め込んだ方が良いのではないか”というような思い込みをされている方を多くお見かけします。

もちろん、人によって様々ですが、50代前後で月に1回くらい、となってしまうとどんどん性機能が衰えていってしまいます。そういうお話をすると、驚かれる方も多いですね。

――新型コロナウイルスによる影響で、新しい生活様式が求められるようになってきました。こちらのクリニックではどのような取り組みをされていますか。

マスクや手指消毒、飛沫防止の仕切りなど、一般的な感染対策は行っています。それ以外は定期的な清拭の実施や、強力な空気清浄機を導入しました。ご不便をおかけしていますが、お手洗いの利用も制限させていただいております。

入室制限については、決めておりませんが、患者さんもニューノーマルな生活に慣れているからか、待合室に人が居る場合には外で待機してくださいます。当クリニックでは以前より待ち時間もほぼありませんし、初診でなければ診察も短時間になることがほとんどなので、密になりにくい環境ではあるかと思います。

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受付と診察室には飛沫感染防止のクリア板が設置されている

――新型コロナウイルスによる影響で、患者さんのお悩みの質に変化はありましたか。

基本的には大きく変わったという印象はありません。ですが、どうしても気が乗らない、心の底から楽しめない、という声は増えたように思います。

それが新型コロナウイルスによる影響か、それとも年齢的によるものか、理由の判断は難しいところですが、今の状況にストレスを感じている方はいらっしゃるのではないでしょうか。ストレス発散できる環境が減ってしまっているということもあるかと思います。

――続いて、ジェネリック医薬品についてお伺いさせていただきます。ED治療薬にもジェネリック医薬品が揃ってきましたが、選択肢が増えたことで患者さんに変化はありましたか。

6年ほど前に、ED治療薬の中で最初のジェネリック医薬品が登場しました。最近、いくつかのジェネリック医薬品が新たに登場しましたが、当初と比べてジェネリック医薬品を目当てに来院される患者さんはいらっしゃらないように思います。

初めてジェネリック医薬品が登場したときは、ややセンセーショナルなところがありましたから、ジェネリック医薬品を希望する患者さんもいらっしゃいました。でも、今回に関しては、来院されて初めてジェネリック医薬品が増えていることに気付かれる方が多いです。

――ジェネリック医薬品を処方することについて、木下先生のお考えをお聞かせください。

ED治療は保険診療ではありませんから、基本的には患者さんのご希望に沿う形で処方しています。できるだけ安価なものがいい、という患者さんもいらっしゃいますし、変えたくないので先発医薬品をご希望される方もいらっしゃいます。ジェネリック医薬品でも有名な製薬会社だと、安心して選択されるというようなケースもありますね。

ジェネリック医薬品であること自体に抵抗感を覚えている方は、そんなにはいらっしゃらないように思います。両方試してみて、今後は良かった方を選ぶという方も多いです。とはいえ、患者さんのお気持ちが第一ですが、先発医薬品は莫大な研究費をかけて開発しているので、ないがしろにしたくないという気持ちも個人的にはありますね。

――インターネットを中心にED治療薬の偽造品や非正規品が出回ってしまっています。中には“海外ジェネリック医薬品”を謳っているものもあるようですが、医師としてその危険性をどのようにお考えですか。

本当に危険だと思っています。恐ろしいことに、最近ではインターネットだけではなく、対面でも非正規品などを販売しているケースもあるようです。もし仮に、それが他国の正規品やジェネリック医薬品だったとしても、日本の基準とは違いますから、不適切と言わざるを得ません。処方箋医薬品であるからこそ、安全性が高く、国のお墨付きでもありますから。非正規のものや偽装薬にそのような保証はありません。そういう意味で、“海外製ジェネリック医薬品”なんてものは存在しないと考えてください。

ただコロナ禍の影響で、非正規品なども輸入ができなくなっていることや、患者さんの衛生意識の高まりから、ちゃんとした処方箋医薬品で、と考えるようになった方もいらっしゃいます。対面でも、ロゴに違和感があるなど「この薬、なんかおかしいな?」と思ったら、製薬メーカーや日本の正規医薬品であるかを確認して、納得できない場合は断る勇気も必要です。

――日本と海外とでは製薬の基準が違いますし、自分の体のためにも、正規品を扱うクリニックで処方してもらうことが大事ですね。最後に、EDに悩まれている方に背中を押していただけるようなアドバイスをお願いします。

現在はオンラインでも初診を受け付けているので、ちょっとでもお悩みがありましたらご相談いただければと思います。納得がいくまでお話しさせていただきます。

また、性機能の寿命を延ばすことは、アンチエイジング的な要素も強くあると思っています。例えるならば錆取り剤を使うようなものですかね。錆が付きすぎないうちにお気軽にご相談ください。

――本日はありがとうございました!

* * *

以前に比べると敷居が低くなってきているとはいえ、人に話しにくいのがEDの悩み。オンライン診療など、新しい診察方法であっても、医師に相談できるというのは大きな安心感を得られるだろう。もし、EDについて気がかりなことが少しでもあるならば、対面でもオンラインでも、まずは相談してみてはいかがだろうか。

【浜松町第一クリニック 渋谷駅前院 渋谷駅前クリニック】

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JR渋谷駅東口より徒歩1分、渋谷ヒカリエすぐ隣の好立地。2012年に開院。診療時間は、平日10時~20時、土曜日10時~18時、日曜・祝日は10時~16時となっている。オンラインでの初診も受け付けている。クリニックのHPは>>こちら<<

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