コロナ禍になり、在宅勤務や外出の自粛など、自宅で家族と過ごす時間がこれまでよりも多くなったという人も多いかと思います。そのなかで、"暮らし"や"自宅"に対する考え方も変わってきているようです。
9月にハウジングステージのLINE公式アカウントで実施した「新型コロナウイルスの感染拡大の影響による住まいづくり意識調査」からも、その様子が浮き彫りになっています。今回は、仕事や暮らしへの影響と住宅に求めるものの変化について、男女の違いにも着目しながら見ていきましょう。
減った「自分時間」、増えた趣味の時間?
まずは、コロナ禍によって働き方にどのような変化があったのか聞いてみました。
男女ともに、オンラインでの会議や自宅でのテレワークが増え、電車での通勤が減ったという人が多い結果になりました。近年注目を集めていた「働き方改革」ですが、このコロナ禍をきっかけに大幅に進んだ会社も多いのではないでしょうか。
相対的に増えるのは自宅で過ごす時間です。
「コロナ禍によって暮らしにどのような変化があったか?」という質問に対しては、男女の答えに大きな差が出ました。
外出を控える意識や衛生・健康に関する意識の変化については男女ともに高い数値に。しかし、余剰時間についての捉え方には違いがあるようです。
「自分の自由な時間が減った」と考える女性は約3割なのに対し、男性は14.7％にとどまりました。逆に、「趣味の時間が増えた」と答えた男性は女性よりも5％以上多い結果に。今まで家で１人の時間を過ごしていた女性にとって、常に家に誰かがいる、という状態は「自分の時間が減った」と感じるのかもしれません。
コロナ禍がもたらした新たな「理想の家」像とは
では、この状況下において住宅計画を進める人たちは、住まいや暮らしに何を求めているのでしょうか。「今後の住まいや暮らしに欲しくなったもの」についても、男女別に紐解いていきましょう。
男性の関心が最も高かったのは、「(在宅勤務のための)自分専用の個室や間仕切りされたスペース」でした。半数以上の男性が欲しいと答えており、自宅での就業環境への興味関心が高まっていることが伺えます。次に多かったのは「(家族がそれぞれの時間を過ごせる)広いリビング」。家での時間が増えた今だからこそ、開放的な空間に魅力を感じる人が多いようです。
女性の回答で最も多かったのは「(外出しなくても)遊べる広い庭・屋上・バルコニー」で、過半数が関心を持っているよう。続いて「広いリビング」「大きめのキッチン」と、全体的に家を「家族で過ごす空間」としてとらえたような回答が多い印象です。
この結果から、多少の違いはあれど「家族みんなが家にいてもストレスを感じない家」に魅力を感じている人が多いと分かります。住宅設備については、換気性・通気性の高さや、広々としたスペースが重要な要素になってきているようでした。
男女ともに関心の高かった「遊べる広い庭・屋上・バルコニー」は、一軒家であれば家族以外との接触もなく外出気分を味わえる、まさに理想の空間といえるでしょう。
理想の家 = ストレスフリーな家
「家で過ごす時間」をいかにストレスフリーにできるかが大事なポイントとなってきている昨今。しかし、アンケートからも明らかになったように、仕事や暮らしの在り方、環境によって「ストレスフリーな家」は様々です。ぼんやりとした理想像やこだわりたいポイントはあっても、全体像がハッキリと浮かんでいる人は多くないのでは。
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学校や職場の役割まで家に求められる今だからこそ、「戸建て」という選択肢を考える時なのかもしれません。
調査主体：総合住宅展示場 ハウジングステージ
調査期間：2020年8月31日(月)～2020年9月7日(月)
調査対象：ハウジングステージ公式LINEアカウント 友だちユーザー 327人
調査方法：選択式アンケート
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