データベースのレプリケーションにはどのような利点があるのでしょうか? 本記事では、データベースのレプリケーションを行う利点をはじめ、「アーカイブ」や「バックアップ」との違い、レプリケーションの使用例まで解説していきます。

データベースのレプリケーションとは?

レプリケーションは、複製(レプリカ)を作るという意味で、サーバーを設置し、リアルタイムにデータをコピーする技術のことを指しています。

データベースのレプリケーションとは、データベースを別のデータベースとして複製して、更新を反映させ常に内容を最新のものに同期する機能です。基となるデータベースそのままの内容のデータベースを作成できることが特徴です。

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データベースのレプリケーションを行う利点3つ

それでは、データベースのレプリケーションを行うとどんな利点があるのでしょうか。

利点1:災害対策
まず1つ目は災害対策です。災害時には、データを災害から守り、システムを停止させないことが大切で、仮にシステムが停止しても、迅速に復旧させることが求められます。

そんな時にデータベースのレプリケーション方式が役に立ちます。なぜなら、万が一、災害でマスターのデータベースが停止した場合も複製のデータに切り替えることができるからです。

複製のデータに切り替えることができた結果、災害後もスムーズに業務を継続・再開することができるため、災害対策に適していると言えます。

利点2:複数置ける
2つ目はバックアップで対応できない大容量でも複数置けることです。

レプリケーションは、すべてを更新するのではなく、更新された差異のある点をリアルタイムに上書きします。ですので、短時間で複数にバックアップが可能となっています。

利点3:負荷を分けられる
3つ目は負荷を分けられる点です。システムにアクセスが集中すると、サーバーに過度の負荷がかかり処理ができなくなってサーバーダウンする可能性がありますが、レプリケーションを活用することによって、それを回避することができます。

なぜなら、同時に多くの処理が必要な場合に複製したデータベースで処理を行うことによって、マスターデータベースの負荷を軽減させることができるからです。

この機能を負荷分散機能といいます。

【種類別】レプリケーションとの異なる点

レプリケーションと似ている機能で、アーカイブとバックアップというものがあります。

この2つはレプリケーション機能とどのような違いがあるのでしょうか。

アーカイブ
まずは「アーカイブ」についてですが、アーカイブはレプリケーションと同様データ保全をするための技術ですが、レプリケーションとは目的や特徴が異なります。

レプリケーションの目的が「システム継続」「遠隔地へのデータ複製」に対して、アーカイブの目的は「ファイルの保管・再利用」「法対応」「監査証跡」です。それでは、具体的にどのような違いがあるのか見てみましょう。

データ編集
アーカイブは、データ編集ができないという特徴があります。上書きができるレプリケーションと異なり、上書きができませんので、この点は大きな違いといえるでしょう。

アーカイブはデータを閲覧専用として保存するものなのです。

保存の期間
アーカイブの保存期間は長期間に及びます。レプリケーションが長くとも1日前の分を保存しているのに対し、アーカイブサービスは更新できないデータの長期保存に特化しており、容易に重要なデータを長期保存することが可能となります。

編集もできないため、エビデンスなど資料として保管するなど証拠保全や法令準拠の目的で保存するのに適しています。

バックアップ
続いては「バックアップ」についてですが、バックアップの目的は「データ復旧」です。アーカイブに引き続き、バックアップもレプリケーションとは目的・用途が異なります。

それでは、バックアップとレプリケーションとの違いを見ていきましょう。

更新頻度
レプリケーションの更新頻度がリアルタイムなのに対し、バックアップは定期的に更新します。毎日や週に一回など更新頻度はさまざまで個々で設定となるため、利用側の好きに決められます。

バックアップの更新頻度は、ファイルの重要度やどのくらいの期間分のデータを失っても良いのかを考えて更新頻度を決めるのが良いとされています。

速度
バックアップの速度は、データ量によって変わってきます。データ量が多いとそれだけ時間がかかり、数時間に及ぶこともあります。

それに比べてレプリケーションは常時更新して、マスターデータベースと同じ状態になっているため、常に稼働できる状態になっています。

レプリケーションはリアルタイムに自動更新をしているので、バックアップよりはデータ量に左右されることはあまりないのが特徴です。

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データベースのレプリケーション使用例4つ

それでは実際にデータベースのレプリケーションはどのように使用されているのか、今回は使用例を4つ取り上げていきます。

使用例1:データの同期
データベースのレプリケーションは、常にデータを同期するような場面で活用できます。複数のサーバー間でのマルチレプリケーション機能を使用して、レプリケーションした全サーバーでデータの同期を取ることができるという利点があります。

全国に展開している企業などが本社と複数の支社でデータを常に同期して使用するなどの場面で役に立つと言えるでしょう。

このデータ同期機能があるおかげで、本社のサーバーが落ちてもほかの支社が影響されずに使用することができます。

使用例2:負荷を分けられる
複数のデータベースにレプリケーションすることによって、データベースの役割を分けることができます。

例えば、1つをバックアップ用サーバー、もう1つを社内システム用サーバーとして使用したりと、複製し役割を分けて使用することで、マスターデータベースの負担を減らし、負荷を分散させることができるのです。

負荷を分けると、その分マスターデータベースの負担が減り、その結果、大きなデータを扱う場合にデータベースがサーバーダウンすることを回避できますので、その対策として行う場合が多くなっています。

使用例3:バックアップ
レプリケーションは、差分データのみを対象に短時間かつ低負荷で、リアルタイム性を利用しながら自動バックアップをしています。この自動バックアップをしていれば、自然災害などの非常事態などの際に大切なデータを守れる可能性が高くなります。

なぜなら、本社のサーバーが使用不可となった場合でも、すぐにレプリケーションした別の予備サーバーに切り替えを行い、システムを継続的に利用することができるからです。

このような対応ができれば、結果的に修復時間を短縮させることができるので、災害対策として有効だといえるでしょう。

使用例4:データの連携
レプリケーションは、同一プラットフォームだけではなく、oracle、SQL Server、PostgreSQLなど異なったプラットフォームでもシームレスな連携が可能です。

異種データベースと連携できると分散化されたデータの統合や情報管理がしやすくなるなどの利点があるので、そういった面で効果的に使用されています。

データベースのレプリケーションについて理解しよう

今回はデータベースのレプリケーションについてみてきましたが、いかがだったでしょうか。 サーバーを運用するにあたってさまざまなメリットがあり、主な利点やレプリケーション以外のバックアップやアーカイブなどデータ保全機能についてもご紹介しました。

レプリケーションもバックアップもアーカイブもそれぞれ特徴や目的・用途も異なります。機能を理解したうえで、さまざまなデータ保全機能を見比べつつ、自社が使用する際には適した機能・サービスを選定できるよう参考にしてみてください。

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