LEVEL-M046-iX7-RJSXが採用しているケースは、Micro ATXフォームファクタのマザーボードに対応したLEVEL∞シリーズのオリジナルミニタワーケースだ。サイズは約W190×D410×H356mmとコンパクトで、デスクの下はもちろん、上でも邪魔にならずに設置可能だ。

デザインは、ブラックを基調として、前面にライン状の装飾を施したシックな印象のパネルを採用するとともに、前方側面や光学ドライブのトレイ周囲に施された赤のラインがいいアクセントとなっている。また、電源ボタンやUSBポート、オーディオジャックなどを前方側面側に配置することで、前面がスッキリとした印象になっている点も好印象。ゲーミングPCでは派手な装飾のケースを採用する例も多い中、どちらかというと落ち着いたデザインではあるが、それによってゲーミング用途だけでなく、優れた処理能力を必要とするクリエイティブ用途などにも問題なく対応できるだろう。

  • スタイリッシュなデザインのLEVEL∞シリーズオリジナルのミニタワーケース。ブラックを基調とした落ち着いたデザインだが、前方の赤のラインが印象的だ

内部の拡張性は、さすがに大型のミドルタワーやフルタワーには劣る。とはいえ、5インチベイ×2(うち1つはシャドウベイ)、3.5インチシャドウベイ×4と豊富で、ドライブ類などの拡張性も十分だ。また、拡張カードも300mm超のフルサイズカードが問題なく装着できるだけのスペースが確保されており、パワーアップにも問題なく対応可能。そのため、ケースの仕様についても大きな不満はない。

  • 内部には、5インチベイ×2、3.5インチベイ×4が用意され、拡張性は申し分ない。また、大型グラフィックスカードも余裕で搭載可能だ

ゲーミングPCではケース内の放熱も重要になるが、本機のケースでは背面に120mmのケースファンが1つ装着され、電源ユニットの空冷ファンおよびグラフィックスカードの空冷ファンによる排気と合わせて、ケース内を換気する仕様。スペックを考えると十分な放熱能力を備えているといっていいだろう。なお、空冷ファンの動作音は、電源ユニットやCPUクーラー、グラフィックスカードのファンの動作音を合わせても、高負荷時にうるさいと感じるほどではなかったので、この点も安心だ。

予算の許す範囲でスペック強化を狙おう

LEVEL-M046-iX7-RJSXは、標準スペックでもコストパフォーマンスに優れる製品に仕上がっているものの、メモリ容量など可能なら強化したい部分もある。そんなときに活用したいのが、購入時のカスタマイズだ。LEVEL∞シリーズのPCは全て購入時にスペックを自由にカスタマイズできるため、予算の許す範囲内で自由に強化ができる。

例えば、メモリは6,980円の追加で8GB×2の構成に強化できる。標準の4GB×2の構成ではゲームはもちろん、そのほかの作業でもやや不安が残る。また先に紹介したようにマザーボードにはメモリスロットが2本しかないため、購入後に強化する場合、最初に装着されているメモリモジュールを外す必要がある。そのため、メモリの強化は可能な限り、購入時に行うことをおすすめする。

内蔵ストレージのSSDも7,980円の追加で容量1TBに変更可能。最近のゲームはインストールサイズがかなり巨大になっているため、SSDもなるべく余裕のある容量を搭載したい。こちらも購入時の強化を推奨する。また2台目のストレージとしてSATA仕様の大容量SSDやHDDを追加するのもいいだろう。

加えて、ゲームプレイに必要なゲーミングキーボードやゲーミングマウス、ディスプレイ、ヘッドセットなども追加できるので、ゲーミングPC環境をトータルでそろえることも可能。一度の注文で必要なもの全てがそろうという点も、パソコン工房でPCを購入する大きなメリットだ。

このほかにも、CPUクーラーやCPU冷却グリス、電源ユニット、各種ソフトなどをカスタマイズ可能。ところで、ソフトの中にはMicrosoft Office 2019もラインナップしている。これは、本機を高性能なビジネスPCとして利用することも想定しているからだろう。