「外に出た瞬間、雨が降ってきた」「自動販売機で『つめた~い』を買ったはずなのに、『あったか~い』が出てきた」……そんな予期せぬトラブルやアクシデントに巻き込まれてしまった経験はないだろうか。時には「何で自分だけ……」と心が塞ぐことだってあるだろう。大人になるとなおさら、小さい不幸に敏感に反応してしまうことも。昔、世界は小さな幸せに溢れていたのに……。
しかし、いま挙げた例とは比べものにならない質・量の不幸に見舞われながらも、前を向いて生きている人物がいる。TVアニメ『とある魔術の禁書目録(インデックス)』の主人公・上条当麻だ。彼は、自分の能力「幻想殺し(イマジンブレイカー)」によって神のご加護すら”殺して”しまい、その結果、日々多くの不幸が降りかかるという境遇にある。
今回は、そんな当麻を知ることで「人生における不幸への向き合い方」を学んでみようと思う。
『とある魔術の禁書目録』とは
『とある魔術の禁書目録』は、超能力を科学で会得できるようになった世界で、魔術と科学が対立する様を描いたバトルアクションである。原作であるライトノベルはシリーズ累計発行部数3,100万部(※)を突破。2008年にTVアニメが放送され、スピンオフ作品を含め、いまなお映像化され続けている。
(※)2020年3月時点
そんな人気シリーズの主軸となる人物が、上条当麻だ。冒頭でも記載した通り、彼は「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という能力の持ち主。どんな異能や超自然現象、神の奇跡や幸運さえも、彼が右手で触れれば無効化されてしまうのだ。そのせいもあって幼少期から非常に運が悪く、頻繁に厄介な出来事へと巻き込まれる、もしくは自ら飛び込んでしまう体質である。
小さいものから大きなものまで、様々な不幸が日常茶飯事に降りかかる当麻。彼ほどツイていないとなると、色々なことに嫌気がさし人生を呪ってもおかしくはない。筆者が同じ立場だったとしたら、絶望して誰とも関わらないようになっているだろう。しかし彼はそんな不幸を乗り越えて、むしろ周りに干渉しながら生きている。
では、なぜそれほどまでに強く自分を保てるのか。
上条当麻からみる「不幸を乗り越える極意」 その①周りの存在
当麻はかなりの「お人よし」である。敵に対しても説得を試みたり、記憶喪失になっているにも関わらず周りのことを考えたりする。当然、そんな彼に惹かれる人物は少なくない。多くの仲間との繋がりが、不幸を乗り越える力となっているのだろう。そんな当麻の優しさを感じられる、こんなセリフがある。
ふざけるなよ。お前が今言わなきゃなんねぇのは
「ごめんなさい」じゃないだろ?「助けてくれ」だろ?
最後に、誰かに助けを求めたのはいつだろう。最後に助けを求められたのは? 大人になると、「わからない」「1人じゃ無理」といった状況に陥っても、素直に誰かを頼ったり頼られたりすることは少なくなった気がする。諦めるわけではなく、丸投げするのでもなく、他人の力を借りて成長する。子どもの頃には当たり前にできていたはずなのに、今はできていない。そんな自分自身がいないだろうか。そんな時、不幸を1人で乗り越える必要はない、周りの仲間やライバルとともに立ち向かうこともできるんだと、当麻を通して再認識できる気がする。
上条当麻からみる「不幸を乗り越える極意」 その②希望を捨てない心
当麻は「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という力を持っているが、窮地に立った際には、「根性」や「精神力の強さ」で乗り切っているような節が多々ある。この本質は、「何とかなる」と食い下がれるポジティブな気持ちを持つことにあると筆者は思う。どんな場面に出くわしても、希望を捨てることなく「何とかなる」「何とかする」精神で臨む。そんな彼の姿勢こそが、不幸を乗り越える一端を担っているのではないだろうか。当麻は作中でこんなセリフも残している。
終わってねえ!!始まってすらいねえ!!
ちっとぐらい長いプロローグで、絶望してんじゃねえよ!!
壁にぶつかった時や何かが上手くいかなかった時、「もうダメだ……」と諦めてしまうことがあるのは、筆者だけではないだろう。次は上手くいくかもしれないが、また失敗するかもと怖くて踏み出せない。そんな時こそ、「次で何かが始まるのかもしれない」という希望を持ち、チャレンジし続けていきたい。相手や状況が変わるのを待つのではなく、「絶望してしまう自分」を変えることが、不幸や困難を乗り越える近道なのかもしれない。
不幸を打ち消すポジティブシンキング
筆者は心理学を学んできたわけではないし、魔術や超能力も持ち合わせていない。だからこそ、当麻の「人を惹きつける優しさ」や「精神力の強さ」は理解でき、憧れすら抱く。
もし不幸が訪れてしまったら、今回紹介したセリフたちを思い出してみてほしい。そして少しだけ頑張れば、勝利を掴んだり、不幸を退けたりできる時だってあるかもしれない。
中二病を患っている筆者らしい結論になってしまったが、自分はアニメやマンガなどで、まさにこういった「精神」を学んできた。それが私自身を救ってくれたことは幾度もある。同じように、上条当麻の生き様が誰かを救い、人生を謳歌するためのヒントとなるかもしれない。
藤商事グループから『とある魔術の禁書目録』の遊技機が登場!
The不幸代表・上条当麻が登場する『とある魔術の禁書目録』。まだまだその人気は衰えを知らず、この11月には藤商事グループよりTVアニメ版『とある魔術の禁書目録』がタイアップした遊技機が登場する。第一期、第二期の内容をベースにしたストーリーで、予告やリーチなどの演出はファン必見の内容だ。
遊技機化を記念して開設された特設サイトでは、遊技機についてだけでなく、『とある』シリーズの情報や動画なども随時公開されている。『とある魔術の禁書目録』の内容がざっくりわかる紹介動画「『とある魔術の禁書目録』3分でわかるシリーズダイジェスト」など、作品を知らない方も楽しめる内容となっているので、ぜひチェックしてみてほしい。
[PR]提供:藤商事