【無料】企業向けのおすすめUTM6選!選び方のポイントとは?

UTM

IT人材の確保が難しい、セキュリティ対策にあまり予算をかけられない、そんな悩みを抱えている企業の方は多いのではないでしょうか。そんな企業におすすめなセキュリティ対策がUTMです。 そこで今回は、企業におすすめのUTM6選と、UTMの選び方のポイントをご紹介します。

そもそもUTMとは

UTMとはネットワークセキュリティの一元管理をする「統合脅威管理」のことです。Unified Threat Managementの頭文字をとりUTMと呼びます。

主な機能はファイアウォール、不正侵入の検知や防止(IDS/IPS)、アンチウィルス、スパム対策、WEBフィルタリングといったものになります。

UTMの3つの種類

UTMのタイプは大きく分けて3つの種類があり、それぞれインストール型、クラウド型、アプライアンス型となります。

一般的に使用されているUTMはクラウド型とアプライアンス型のようです。ここからはそれぞれの特徴を解説していきます。

種類1:インストール型

インストール型は、UTM業者のサイトからインストール可能なファイルをダウンロードした後に、システムにインストールをして使うタイプです。

サーバーにUTMのシステムをインストール後に運用するため、専門的な知識を持っている担当者に導入からメンテンナンスまで管理を任せる必要があります。

専門的知識を持つ人材を担当者にできるのか、UTM業者のサポート体制が整っているのかにより予期せぬトラブル時の対応も含めて体制を整えなくてはいけません。

種類2:クラウド型

クラウド型はクラウド上のUTMのセキュリティサービスを使います。ファイルのインストールをせず物理的な端末が不要です。初期の設置費用を抑えられ、申込から利用までの時間が比較的短く済みます。

事業所の各拠点をクラウド上で一括管理することができ、利用規模の調整も容易にできます。利便性が高い分、クラウドサービス上で何らかのトラブルがあった場合、全体に影響が広まらないよう事前に対策が必要です。

種類3:アプライアンス型

アプライアンス型は専用のUTM機器を物理的に接続して、UTMのセキュリティサービスを使用します。端末を設置するため運用や管理対応が必要です。

例えば、ログの保管、アップデートの適用、分析、バックアップ対策などです。災害など予期せぬ端末の故障があった場合の対応やUTM各社のサポート体制が重要になります。

アプライアンス型のUTMは多くがクラウドからUTMをリモート操作できるため、利便性が高くなっています。

【無料】企業向けのおすすめUTM6選

UTMは専門的知識を持っている人材が少ない場合や低予算で利用したい場合など、セキュリティ対策の導入を考えている企業にとって便利なサービスです。

ここからは無料で使えるおすすめのUTM6選をご紹介します。

UTM1:Essential Firewall Edition

Essential Firewall EditionはSophos UTMソフトウェアの無償版です。複数のIPアドレスに対し24時間ネットワーク、WEB、メール、WEBアプリケーションの基本的セキュリティ保護が可能となっています。

日本語に対応したGUIのため、セットアップやバックアップ、復元、管理者通知などスムーズに管理できます。また、無償版から有償版へのアップロードも簡単な手続きで行うことが可能です。

UTM2:simplewall

simplewallはインストール型で、WindowsVista以降のWindows専用の無料セキュリティサービスです。インターネット接続時に許可やブロックの設定をするシンプルな機能が提供されています。

導入後はダッシュボードやレポート画面で動作確認と対応が必要になります。保護対象ユーザーや各グループに対し、それぞれセキュリティ対策を行えます。統合OpenVPN機能はリモートワークにも対応しています。

UTM3:Untangle NG Firewall

Untangle NG Firewallは低予算でセキュリティ対策を導入したい組織向けに設計されたクラウド型のUTMです。限定された機能の無料版と有料版(14日間の無料期間付)があります。またアプライアンス型Untangle zSeriesは有料です。

ネットワーク保護、フィルタリング、ネットワーク環境の維持、VPN機能、管理、拠点を一元管理する機能があり、ダッシュボードで直感的に状況確認することが可能です。

UTM4:Endian Firewall Community Edition

Endian UTMの無料オープンソース版でISOイメージファイルをインストールしてOSをUTMにします。アプライアンス型に必要な端末はありません。有料版はアプライアンス型でサポートもつきます。 小規模な組織や試験運用の導入から使用までが簡単です。

無料版にサポートはありませんが、ユーザーコミュニティサイトでの情報共有ができます。

UTM5:UTM Essential Firewall

Sophosのスモールビジネス向け無償ファイアウォールです。日本語対応のメニューが用意されているため使いやすく、ネットワークセキュリティ、ログ記録、リモートアクセスなど基本的なセキュリティ機能がついています。

またセキュリティ内容を追加したい場合には、Sophos UTM Basic GardやFull Guardにアップグレードすることが可能です。

ユーザー数や契約期限の制限はありません。

UTM6:XG Firewall

SophosシリーズのXG Firewallはアプライアンス型とソフトウェア型、仮想アプライアンス型、クラウド型、SDWAN型があり環境に合わせて選ぶことができます。

AI機能やディープラーニングを使用した未知の脅威対策に強いタイプで、強力なクラウドベースの集中管理、レポート作成ツールを使用した一元管理がわかりやすい環境になっています。無料版は90日間限定でお試しができます。

無料のUTMを導入するメリット

UTMはさまざまなセキュリティ対策を一括で管理できるため、社内で少人数のIT担当者でセキュリティ対応せざるを得ない企業にとって導入しやすいセキュリティサービスです。

また、費用が抑えられるというのも大きなメリットです。無料版はUTM導入を検討段階でお試し使用でき、無料版のサービスをより充実させたい場合は有料版へアップグレードできます。

UTMの選び方のポイント3つ

UTMはインストール型とアプライアンス型の2種が主流です。組織の環境に適合するのはどちらか、シンプルな機能で対応が間に合うのか、トラブルがあった時に対応ができるのかなど組織にあったサービスを選ぶ必要があります。

サービス内容が多く、ネットワークに負荷がかかり処理速度が落ちるケースも考えなくてはいけません。無料版UTMは有料版に比べてサービス内容がシンプルです。

ではここからは、UTMの選び方のポイントを3つご紹介します。

ポイント1:自社に合う機能か

自社の利用規模に対応できるUTMを選びましょう。利用人数制限や容量が合わない場合、処理速度に負荷がかかりネットワークに悪影響が出る可能性があります。

また、無料でどこまでのサービスを求めるのかも精査する必要があります。いずれ有料版へ切り替えを検討するのか、使う規模を広げる可能性があるのかも考えてプランを立てましょう。

ポイント2:サポート体制で選ぶ

UTMを導入する前に、UTM各社にどのようなサポート体制があるのか確認しましょう。

無料版は、セキュリティサービス提供のみでサポートがつかない場合があります。同じ会社で無料・有料どちらのプランがある場合でも、サポート付は有料版のみ用意されているということもあるのです。

トラブル発生時に自社で対応できる人材を確保するのか、UTMの有料サポートをつけるのか、無料版のサポート内容がどこまで適応されるのかを確認しておきましょう。

ポイント3:日本語に対応しているか

UTM各社の公式サイトは英語表記がほとんどです。日本語のGUIが用意されている場合とされていない場合がありますので確認が必要です。日本語版があってもマニュアルが用意されていないケースもあります。

英語に強いIT専門知識がある担当者がいれば問題ないかもしれませんが、日常の運用やトラブル発生時、日本語の対応があるとわかりやすく対処がスムーズに行えるでしょう。

まとめ

今回は企業向けのおすすめUTMと選び方のポイントについてご紹介しました。

あまり予算をかけられない、有料を導入する前にまずは試してみたいという場合は、無料のUTM導入がおすすめです。一方、よりセキュリティレベルが高くサポートもしっかりとしたものを求めるならば、有料のUTM導入をおすすめします。

この機会に自社の事業規模や状況に合ったUTMを見つけ、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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