オープンソースCMSのメリットとデメリットを6つずつ紹介!オープンソースCMSとは?

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オープンソースCMSにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。この記事ではオープンソースCMSとパッケージCMSの違い、オープンソースCMSのメリットやデメリット、おすすめのオープンソースCMSなどをご紹介します。

オープンソースCMSとは何か

オープンソースCMSとはソースコードが公開されており、誰でも内容を編集して利用することができるCMSです。

商用や非商用などを問わず無料で利用でき、配布することも可能となっています。そのため、世界中の多くの企業や個人の運営するサイトに利用されています。

オープンソースCMSとして有名なものには、日本でも高いシェアを誇る「WordPress」などがあります。

オープンソースCMSとパッケージCMSの違いとは?

パッケージ型CMSは特定のベンダーが開発したもので、利用する際にはライセンスを購入する必要があります。

また、使用時はインストールして利用することになります。オープンソースCMSと違ってプログラムのソースコードは公開されておらず、自分で編集したり再配布することはできません。

パッケージ型CMSは企業での使用を想定したさまざまな機能が用意されており、ベンダーからのサポートも受けられます。

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オープンソースCMSのメリット6つ

企業でも多く使われているオープンソースのCMSには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、オープンソースCMSのメリットを紹介していきます。

メリット1:カスタマイズが自由

1つ目は、オープンソースCMSはカスタマイズの自由度が高いという点です。

ソースコードが公開されているため、専門的な知識やスキルはもちろん必要になりますが、ユーザー自身でカスタマイズすることができるようになっています。また、コミュニティなどで有志によって開発されたプラグインが提供されていることもあります。

そのため、オープンソースCMSは既存とは異なる使い方にも対応できるでしょう。

メリット2:導入費用と運用費用を抑えられる

2つ目は、導入費用と運用費用を抑えられる点です。

無償で提供されているオープンソースCMSの大きなメリットは、何といっても完全に無料で利用できるという点でしょう。ライセンス料が不要なため、導入費用や保守・運用費用が抑えられます。

もちろんベンダーからのサポートはないため、インストールからWebサイトの構築、運用などは自身で行う必要がありますが、スキルがあればパッケージCMSに比べて費用を大きく削減することができるでしょう。

メリット3:プラグインが豊富

3つ目は、豊富なプラグインが開発されている点です。

ソースコードが公開されているため、世界中のユーザーが便利なプラグインを開発している点もオープンソースCMSの特徴です。また、プラグインは無料で利用できるものも多いため、費用を気にせず機能を自由に追加することができます。

メリット4:バージョンアップの更新率

4つ目は、バージョンアップの更新サイクルが速い点です。

オープンソースCMSはプラグインが豊富に開発されているのと同様に、CMS自体のバージョンアップの更新率が高いのが特徴です。

日々新しい便利な機能が追加されたり、セキュリティの強度を向上させる更新が頻繁に行われているといったメリットがあります。

メリット5:不具合の修正が可能

5つ目は、オープンソースCMSは不具合を見つけても自分で修正することができるという点です。

ソースコードが公開されていることから、自分でバグを修正したり、新しい機能を追加できるという柔軟性があります。

ユーザーが高いスキルを持っている場合、それだけオープンソースCMSは便利に利用することができるでしょう。

メリット6:情報が多い

6つ目は、オープンソースCMSは世界中にユーザーがいるため情報が豊富にあるという点です。

利用者が多いCMSの場合はコミュニティも活発に動いており、その中で情報交換が盛んに行われているため、インターネット上で多くの情報が見つかりやすいでしょう。

そのため、何か困ったことがあった場合もコミュニティの掲示板などに質問すれば、ベンダーのサポートがなくても解決する可能性もあります。

オープンソースCMSのデメリット6つ

ここまでオープンソースCMSのメリットをご紹介しましたが、オープンCMSにはデメリットと言える点もいくつかあります。

ここからはオープンソースCMSのデメリット6つをご紹介します。

デメリット1:日本語に対応していない

1つ目は、オープンソースCMSは日本語に対応していないものが多いということです。

多くのオープンソースCMSは海外製となっており、ドキュメントの日本語対応が十分であるとは言えません。

そのため、オープンソースCMSを利用していて不具合が発生したり、使い方がよくわからないといった場合、日本語での情報が不足していて困るというケースもあります。

デメリット2:費用が高い

2つ目は、オープンソースCMSは実際には費用がかかるケースも多いということです。

オープンソースCMS自体は無料で利用でき、ライセンス料が不要となっているため、導入費用を抑えることができる点はメリットです。

しかしパッケージCMSと違ってベンダーからのサポートがないため、CMSを使ってサイト構築や運用、トラブル時の対応などを専門に行う人材を内部で育成したり、外部に委託する場合に高い費用が発生するケースがあります。

デメリット3:サポート不足

3つ目は、ベンダーからのサポートが受けられないということです。

オープンソースCMSはサポートがないため、CMSのインストール方法や使用方法、トラブル発生時の対処といったサポートを受けることができません。そのため、不明点があっても自分自身で調べる方法が一般的でしょう。

規模の大きなCMSであればコミュニティが存在しているケースもありますが、確実に解決できるという保証はありません。

デメリット4:信頼の保証がない

4つ目は、オープンソースCMSは信頼性の保証までは行われていないということです。

オープンソースとして公開されているソースコードに関しては一定の信頼性がありますが、その信頼性の保証まではオープンソースCMSでは行われていません。そのため、オープンソースCMSを導入したユーザー自身が信頼性を担保する必要があります。

デメリット5:セキュリティの脆弱性

5つ目は、オープンソースCMSはセキュリティリスクがあるということです。

ソースコードが無料で公開されているという特徴から、オープンソースCMSは脆弱性を突かれやすくセキュリティリスクが高い傾向にあります。また、無料で提供されているプラグインなどもセキュリティの脆弱性を含んでいるケースがあるため注意が必要です。

特にユーザーが多いCMSは狙われやすい傾向にあるため、十分注意しましょう。

デメリット6:手間がかかる

6つ目は、自分で設定を行わなければいけないということです。

オープンソースCMSはパッケージCMSと違って最初から便利な機能が搭載されているわけではありません。使いやすいように設定をするには手間や時間がかかります。

そのため、自社内にエンジニアがいなければ前述のように外部に委託する必要があるため、手間だけではなくコストも発生するでしょう。

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おすすめのオープンソースCMS5選

オープンソースCMSは非常に多くの種類があるため、どれを利用すればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、おすすめのオープンソースCMS5選をご紹介します。ぜひオープンソースCMS選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

おすすめ1:JS CMS

JS CMSは小規模・中規模サイト向けの日本語CMSです。

Webデザイナー向けのオープンソースCMSで、インストールすることなく利用でき、HTMLとCSSのみでカスタマイズすることが可能です。

また、ページごとにタイトルなどを設定できるため、簡単にSEO対策を行うことも可能です。企業をはじめ、大学サイトやNGOサイトにも導入実績があります。

おすすめ2:EC-CUBE

EC-CUBEは個性的なネットショップを構築できるCMSです。

国産のオープンソースCMSで、日本国内の大小問わずさまざまなショップが、EC-CUBEを使用してオリジナリティの高いショップを35,000店舗以上展開しています。

クラウド版とオープンソース版があり、オープンソース版であれば無料で利用できるため、手軽に導入できます。

おすすめ3:Baked

BakedはCakePHPをベースにした国産のCMSです。

Webサイトの状態を確認しながら編集することができるため、非常に簡単に操作することができます。たとえば、デザインテンプレートを変えるだけでデザインを変更することができ、ドラッグ&ドロップでコンテンツの配置ができます。

そのため、専門的な知識がない人でも利用しやすいでしょう。

おすすめ4:WordPress

WordPressは世界中で利用されているWebサイト構築サービスです。

日本でも多くのユーザーがいるCMSで、全てのWebサイトの約40%がWordPressで構築されていると言われています。シンプルな構成になっているため、さまざまなWebサイトを作ることが可能です。

また、プロがデザインしたテーマなども用意されているため、デザイナーがいなくても美しいサイトが用意できます。

おすすめ5:Drupal

Drupalは多言語化に強みを持つCMSです。

世界中の企業や組織に利用されているCMSで、OSや利用端末などに制限されずにさまざまな環境で利用することができます。また、多言語化に特化しており、日本語だけでなく100種類近くの言語に対応しています。

越境ECサイトの構築にも適しているでしょう。

オープンソースCMSを活用しよう

オープンソースCMSは無料で利用することができ、中身のカスタマイズも自由に行うことができます。

技術力があればオリジナリティの高いサイトをコストを抑えて構築することができるでしょう。

どのCMSを導入するか迷っている場合は、ぜひこの記事でご紹介したメリットやデメリットをふまえて目的に合ったCMSを見つけてみてください。

また、企業でサイトを作る場合にはセキュリティ面で安心できる法人向けCMSもおすすめです。

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