企業経営者にとって、どのVPNを選ぶかは悩ましいところです。製品によって提供形態や通信速度、海外利用の可否などそれぞれ異なる部分があるので、自社の経営ニーズや費用対効果などさまざまな観点から検討し、自社にとって最適なVPNを選びましょう。

VPNとは?

VPNとはVirtual Private Networkの略です。直訳すれば仮想専用通信網ですが、特定の人だけが利用できるインターネット回線を遠隔地間で結び、安全なデータ通信を行う仕組みです。社内ネットワークの場合は、接続したい拠点(支社)に専用ルーターを設置してLANでつなぎます。

VPNが登場する前は、企業のネットワークは専用線を使用していましたが、その設置には多大な時間とコストがかかりました。この課題に対して、インターネットと仮想技術を用いたVPNが2000年に現れました。VPNは、既に設置されたインターネットという公衆回線を利用することで、時間とコストの問題を解決しています。

しかし、インターネットにはやり取りする情報が盗み見されたり、改ざんされたりするリスクが伴います。この安全性の問題を、VPNは閉域網を利用することで一定レベルまで克服しました。つまり、インターネット上に仮想の専用線を設け、安全な閉域を確保した上で情報をやり取りすることで、セキュリティ上のリスクを回避しているのです。さらに、VPNはトンネリング、暗号化、承認を設定しているため、より安全に情報の相互通信を行うことができるのです。

ここからは、VPNサービスを4製品ご紹介します。

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「VPN」における4製品を徹底比較!

広帯域・低遅延VPN 「NGN-VPNセキュアアクセスサービス」NECネッツエスアイ株式会社

■POINT
◾️対象従業員規模:全ての規模に対応
◾️対象売上規模:全ての規模に対応
◾️提供形態:サービス
◾️参考価格:
拠点プラン/月額12,800円、初期費用45,000円
データセンタプラン/月額114,000円、初期費用78,000円
帯域保証プラン/別途お問い合わせ

NGN-VPNセキュアアクセスサービスは、NECネッツエスアイが提供するVPNサービスです。このサービスは、次世代通信網(NGN)を活用して、高速で低遅延の自営型VPNを実現しています。

インターネット通信のボトルネックは、ISP(Internet Services Provider)にあります。しかし、このサービスは、同社が保有するデータセンターを活用してISPを経由せずに通信を行うため、高速かつ低遅延な拠点間の通信を達成しています。

また、ISPを経由しないで通信を行うということは、ISPの利用料が不要ということです。それゆえ、このサービスは、従来のインターネットVPNと比べて低価格なVPNサービスを具現化しています。

さらに、このサービスは、NGN閉域網の中で通信経路の暗号化や回線IDによるアクセス制限などを駆使して、インターネットにおける安全上の脅威から利用者を守る強固なセキュリティを形成しています。 しかも、このサービスはLTE(Long Term Evolutionの略称で携帯電話用の通信回線規格を意味する)を使用するので、特別な装置(VPN装置等)を必要としません。NGN閉域網に直接アクセスして、そこと通信することが可能です。

その上、このサービスでは、閉域網内の機器を管理できるNetMeister機能を無料で利用することができます。つまり、これによって、NetMeister機能に対応する機器の統合管理システムが構築されるわけです。

VPN多拠点間・モバイル・クラウドを自由につなぐ高品質VPNをローコストで手軽に導入 「VPN」日本通信ネットワーク株式会社

■POINT
◾️対象従業員規模:100名以上
◾️対象売上規模:10億円以上
◾️提供形態:サービス
◾️参考価格:別途お問い合わせ

本社と店舗をインターネットでつなぐ際、必要な回線容量や信頼性は両者で異なります。しかし、単一のキャリアにすべてを任せると、どちらも同じ回線となり、オーバースペックで割高になりがちです。しかし日本通信ネットワーク社は、キャリア各社の回線の中から、コストと品質が最適なものを組み合わせてシステムを構築し、運用します。このようにキャリア各社の回線から選択し、まるごとネットワークを組み上げて運用できるのは同社だけです。これによって、コストと品質の最適化及び運用の効率化が図れます。

また、飲食、物販チェーンなどでは、開店や閉店の度にネットワークの構築が必要となり、事前調査や回線工事の立会い、各店舗からのネットワークに関する問い合わせなど、煩雑な業務が発生します。しかし、同社に任せれば、必要な回線の設計、回線工事の手配、開通後の運用管理までをトータルにサポートされるので、そうした業務が省けます。

さらに、ここ数年急速に進むクラウド化に取り組んでいる企業が増えていますが、クラウドをパブリックにするかプライベートにするかなど、現在のサーバー環境やVPNなどの回線状況、事業の特性を踏まえて、仕様を決めなければなりません。しかし、同社は相手企業の状況に応じた提案と構築ができるので、クラウド化を効率的に推進できます。

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コンパクトなボディに先進機能を統合「 FortiGate」 株式会社ピーエスアイ

■POINT
◾️対象従業員規模:中堅・中小企業
◾️対象売上規模:中堅・中小企業
◾️提供形態:ハードウェア
◾️参考価格:別途お問い合わせ

UTMとは、Unified Threat Management(統合脅威管理)の略称で、複数の異なるセキュリティ機能を一つのハードウェアに統合し、集中的にネットワーク管理を行うことです。最近では、送られてくるパケット(データの塊)から接続の可否を判断し、不正アクセスと判断したときは管理者に通報するファイアウォールだけでは防御不能になってきました。

これに対してUTMは、ファイアウォールや複数の脅威検知によりネットワークを包括的に防御することで、ますます複雑化し悪質化するネットワークの脅威に対抗しうるセキュリティレベルを構築します。Fortinet社の「FortiGateシリーズ」は、このUTMの製品です。

通常のUTM製品は、外部調達品のハードウェアやソフトウェアを組み合わせる場合がほとんどです。けれども、Fortinet社は専用プロセッサやOS、各種UTM機能、シグネチャなどの製品の構成要素をすべて自社で開発しています。それゆえ、「FortiGateシリーズ」は、自社開発品だからこそ実現可能な各機能の整合性や性能の高さを特長としています。また、「FortiGate」は、コンパクトな1台のボディに必要なセキュリティ機能を網羅し、それを統合することでネットワークセキュリティを全方向で高めているため、コストパフォーマンスにも優れています。

明確な運用コストとセキュリティ対策「ビジネスセキュリティ(VSR)」株式会社 USEN ICT Solutions

■POINT
◾️対象従業員規模:全ての規模に対応
◾️対象売上規模:全ての規模に対応
◾️提供形態:オンプレミス
◾️参考価格:別途お問い合わせ(※UTMアプライアンスをレンタルで提供(月額制)。料金は個別見積り)

「VSR」は、バリオセキュア社が提供するビジネスセキュリティに特化したUTM製品です。そのラインナップは、豊富なセキュリティ機能、ネットワーク機能、冗長化機能を搭載し、中小企業から大企業に到るまで幅広いネットワーク規模に柔軟に対応する製品を揃えています。

バリオセキュア社は、この「VSR」に24時間運用監視や24時間オンサイト保守などの独自の運用保守体制を加味した月額セキュリティサービスも提供しています。「VSR」の核は「VSR-VarioSecure Router」にあり、そこにはビジネスセキュリティに必要な基本機能が盛り込まれているので、そこを通すだけで安全なインターネットの利用が可能になります。

「VSR-VarioSecure Router」の具体的な機能としては、不正アクセスや不正侵入を防御するためのファイアウォールやIDS&ADSがあります。また、ウィルスメールを検出するウィルスプロテクションやWEBサイトの閲覧を制限するコンテンツフィルタも備えています。

拠点間の接続については、「拠点間VPN」、「リモートアクセスVPN」、「リモートアクセスVPNプラス」、「VPN for Amazon VPC」などで対応します。また、拠点間の通信を継続的に利用できる「セカンドHQ」もあります。サーバーについては、その負荷を自動的に分散するロードバランサや、サーバーを監視するLAN監視があります。また、障害による通信停止を回避するためのマルチホーミングやホットスタンバイも装備しています。

VPNを使用するメリット

VPNを使うメリットは、安全に通信ができることです。VPNは、安全なアクセスに必要なトンネリング技術や通信情報の暗号化などを備え、セキュリティを意識したネットワーク構造になっています。そのため、無料Wi-Fiなど無線ネットワークでの覗き見や改ざんのリスクが低減するので、外部から安心して社内サーバーにアクセスすることができます。

また、VPNを使えば、リモートで社内ネットワークへのアクセスが可能になります。現在では働き方の多様化とコロナ禍が相まって、リモートワークが推奨されています。VPNであれば、PCはもちろん、モバイル端末からでもアクセス可能なため、様々な働き方に対応できます。

さらに、VPNを使えば、疑似的なLANを構築できるので、低コストの拠点間通信が可能です。しかも、構築費や維持費が高い物理的な専用線と異なり、VPNは仮想ネットワークを利用するので、運用コストも安価です。その上、VPNは自社と拠点間でしか通信できない専用線と違って、拠点間同士でも安全に通信することができます。

その他、VPNを使うメリットとしては、アクセスが匿名化されるため第三者にIPアドレスを知られてしまう心配がないこと、公衆回線や閉域網を利用するので、回線が切れても迂回経路を辿り通信が途切れる心配が少ないことなどが挙げられます。

VPNを使用する際の注意点

とてもメリットの多いVPNですが、当然デメリットもあります。それゆえ、VPNを使う際は、可能な限りそのデメリットを抑えた使用を心がける必要があります。以下に使用の際の注意点を見ていきます。

まず、VPNだからといってセキュリティが万全なわけではありません。過信は禁物で、VPNの種類によっては、セキュリティレベルに差があるため、情報漏洩のリスクは完全になくなりません。特にVPNの初期設定を誤ると、DNSやIP漏洩につながる可能性があります。セキュリティに注意しながら、設定を行いましょう。

また、特に日本に接続するVPNサーバーがない場合、満足な通信速度が得られないことがあります。VPNの中でも、公衆回線を利用するインターネットVPNは通信速度が一定ではありません。通信速度は時間帯によって変動するため、使用する時間に注意しましょう。

さらに、VPNの製品によってはコストが割高になることもあります。VPN製品には多機能なものがありますが、その分だけ便利になるとは限りません。使用しなければコストの無駄になるので、あらかじめ自社で必要な機能を明確にしておきましょう。

まとめ

リモートワークへの対応が求められるようになった今、業務上、安全でセキュリティの高い通信網の構築が可能になるVPNの導入は必要不可欠といえるのではないでしょうか。

「リモートワークに切り替えたいがセキュリティが不安」「導入済みだが別のものに切り替えたい」といった企業の方々は、ぜひこの機会にベストなVPNシステムを選び、より安心できるセキュリティ環境を構築してください。

現在、各ベンダーからさまざまな機能を持つVPNシステムが提供されており、どれを選べば良いか迷ってしまう場合もあると思います。各製品についてのより詳細な情報を知りたい方は、ぜひこちらから資料請求をしてみてください。

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[PR]提供:マイナビニュース