社外からでも安全に社内ネットワークへアクセスできるようになるVPNですが、利用するにあたって注意すべき点はあるのでしょうか。この記事では、VPNの利用時に注意すべき点やVPNと専用線の違いを詳しくご紹介します。

VPNとは?

VPNとは「Virtual Private Network」の頭文字を取った略語のことで、直訳すると「仮想専用線」となります。

企業がネットワークを構築するうえで、特定の人だけが利用できるように、インターネット上に構築した仮想の専用ネットワークのことを意味します。

VPNと専用線の違いは、主に「接続数」「コスト」「セキュリティ」の3点があります。

専用線は通信を完全に独占するため、高いセキュリティが望めます。VPNは中継網を複数のユーザーで共有しますが、セキュリティを保ちながら、低コストで利用することが可能です。

違い1:接続できる数

VPNでは複数の拠点間やモバイル端末を幾つも接続することがでます。専用線では本社と支店という1対1の接続に限られますが、VPNの場合は、1対1だけではなく、支店間同士やオフィス以外にいる社員のモバイル端末からも接続が可能です。

自宅をオフィス代わりにするリモートワークの場合でも活用しやすいのが特徴で、VPNは接続する数を増やしても、高いセキュリティを維持したまま低コストで運用できるというメリットがあります。

違い2:コストのかかり方

VPNは独自の専用線を設置する必要がないため、初期投資や運用コストが押さえ込めます。既存のインターネット回線や通信事業者のIP網などを使って、仮想のネットワークを構築するためです。

一方、専用線は独自の専用線を設置する時間や初期投資がかかり、維持費もかさみます。また、VPNを利用するためのルーターは安価なものが多いことも、低価格が望める理由の一つです。

違い3:セキュリティ

専用線でないとセキュリティが心配と思われがちですが、VPNはセキュリティ対策が拡充しています。安全な通信に必要なトンネリングという技術や、通信の暗号化などが実施されており、外部からの攻撃にも耐えられる高いセキュリティとなっています。

また、公衆回線や閉域網を利用していることも、一定レベルのセキュリティを達成できている要因です。

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VPNを利用するときの注意点4つ

VPNを利用するにあたっては、そのメリットに目を向けつつも、注意すべき点も把握しておくことが重要です。

ここからは、VPNを利用するときの注意点を4つ解説していきます。

注意点1:通信速度が遅くなるときがある

VPNには既存の公衆回線を利用する「インターネットVPN」があります。公衆回線を利用する性質上、通信速度は回線の利用者数に左右されます。特に回線利用者が多い時間帯は、通信速度が遅くなってしまうことが多いでしょう。

公衆回線を活用する「インターネットVPN」を利用する場合は、自分が利用したい時間帯の回線利用者が多いか少ないかを考慮すると良いでしょう。

注意点2:コストがかかるときがある

低コストが売りのVPNですが、VPNによっては多くの機能が搭載されている製品もあります。多機能の製品は、コストが高めとなる場合があるため注意が必要です。無駄なコストを発生させないためには、自社で使用するVPNはどの程度のレベルが良いのかをあらかじめ把握することが重要になります。

注意点3:安全性は完璧ではない

VPNは高いセキュリティレベルを誇っていますが、完璧ではありません。VPNの種類によってはセキュリティレベルに差があります。

特に注意しなければならないのが、VPNの初期設定です。初期設定の段階で間違ってしまうと、重要な情報であるDNSやIP情報が流出してしまう可能性もあります。

VPNを利用する場合、初期設定には特に注意し、セキュリティ対策をしっかりと行いましょう。

注意点4:バッテリーの消費量に気をつける

モバイル端末からVPNを利用する際は、バッテリーの消費量に気をつける必要があります。VPNは仮想回線で情報の暗号化を繰り返し行うため、相当なエネルギーを消耗します。途中でバッテリーが切れた場合、作業内容が失われてしまう可能性もあります。

このため、カフェや図書館からフリーWi-Fiを使って、モバイル端末から接続する場合は、バッテリー残量や電源の確保に注意する必要があります。

VPNの注意点も知ったうえで利用しよう

VPNは高いセキュリティと低コストでデータ通信を行うことができ、リモートワークの導入には欠かせない存在と言えます。ただし、利用するにあたっては注意すべき点もあります。注意点を理解したうえで使用すれば、メリットはとても多いと言えるでしょう。

VPNを検討している場合はぜひ今回の記事を参考にVPNを正しく知り、低コストでセキュリティの高い通信環境を構築してみてはいかがでしょうか。

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