処理能力や容量コストに加え、信頼性やクラウド連携にも優れた最新ストレージ

クラウドやモバイルといったテクノロジーが社会に浸透したことで、企業に蓄積されるデータ量は飛躍的に増加している。そのようなデータを有効利用するには、AI/機械学習、ビッグデータ分析といった “データドリブン”なITシステムが求められる。

  • 求められる“データドリブン”なITシステム

    求められる“データドリブン”なITシステム

企業のITシステムを構成する要素のなかで、データ活用の観点でもっとも重要な役割を担うのは「ストレージ」といえる。データドリブンなビジネスが主流となった現在、ストレージの「処理能力」と「容量」に対応する要求はますます高まっており、さらに「信頼性」も必須の要件となってきている。ITシステムが数分間ダウンしただけで甚大な損害を引き起こすこともある現代のビジネススタイルには、システムを止めないための機能を搭載したストレージを選ぶことが重要だ。

富士通の最新オールフラッシュストレージ「ETERNUS AX2100」は、データドリブンなビジネスのニーズに適応する製品となる。これはSAN(Storage Area Network)とNAS(Network Attached Storage)双方のアーキテクチャに対応したユニファイドストレージ「ETERNUS AX2100」からNASの機能をオミット(除外)したSAN専用バージョンのASA(All SAN Array)は、ユニファイドモデルの持つクラウドとの連携機能はそのままに、信頼性と使いやすさを向上させている。

ユニファイドモデルの課題を解消! SAN専用バージョン(ASA)ならではのメリットとは

ダウンタイムの短縮とスムーズなプロビジョニングを実現

ETERNUS AX2100は高速SSDを採用したオールフラッシュ構成で、高い処理能力を実現している。さらにSAN専用バージョン(ASA) になったことで、信頼性と利便性が向上しているのも見逃せないメリットだ。従来のユニファイドモデルでは、コントローラに異常が発生した際のフェイルオーバー時に若干のダウンタイム(30秒以上かかる場合もある)が発生するといった課題があったが、ASAでは2秒程度にまで短縮。この程度のダウンタイムならば、実質システムを停止することなくパスを切り替えられ、システムダウンによるリスクを軽減することが可能だ。

また、ユニファイドモデルではデフォルトの設定画面がNAS向けのものとなっており、SANストレージとして導入する際には設定画面を切り替える必要があった。それに対しNAS機能がオミットされたASAでは、デフォルトでSAN向けの設定画面が表示されるようになっており、導入時の設定がスムーズに行える。そのため、ハードウェア的な構築が終わっていれば、数分でプロビジョニングを構成することが可能。ONTAPの使いやすいインタフェースと合わせて、導入・運用の負荷を軽減してくれる。

「ONTAP」の採用でクラウドとの高度なデータ運用が可能

ユニファイドモデルと同じくNetAppのストレージOS「ONTAP」を採用しているため、クラウドとの連携によりオールフラッシュの課題となる容量コストの高さも解消することが可能。ONTAPで使える「FabricPool」機能を利用すれば、ETERNUS AX2100とクラウドを連携して1つのデータプールとして扱うことができるのだ。アクセス頻度に応じてデータを自動的に階層化し、頻繁に使うデータをETERNUS AX2100に、それ以外のデータをクラウドに保存することで、処理能力と容量コストを最適化できる。ONTAPには高度な重複排除・圧縮機能が搭載されており、効率的なデータ運用が行えるのもポイントだろう。

バックアップサイトをクラウド上に構築して投資コストを最適化

また、クラウド側にストレージOSの「Cloud Volumes ONTAP」を導入すれば、ETERNUS AX2100をより効果的に活用できる。SnapMirror機能などを利用すれば、バックアップやレプリケーション、DR(災害復旧)をクラウドと連携して実行できるうえ、オンプレミスに専用のバックアップサイトを用意する必要がなくなるなど、投資コストの最適化も実現する。富士通が提供する国産クラウド「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud」をはじめ、AWSやAzureなどのクラウドサービスに対応しており、ハイブリッドクラウド環境の構築を柔軟に行える。

  • 「ETERNUS AX2100」SAN専用バージョン

    「ETERNUS AX2100」SAN専用バージョンの特長

SAN専用バージョン(ASA)の基本的なスペックはETERNUS AX2100と同様だ。最大144のSSDを搭載可能で、FiberChanelまたは、iSCSIホストインタフェースを8ポートを備えるなど、充実した仕様となっている。

基幹業務システムやVDI基盤・分析基盤など多様なシステムで活躍する

ストレージに求められる処理能力と容量コストに加え、高い業務継続性を実現するための機能が網羅された本ソリューションは、高い信頼性が求められる基幹業務システムのストレージとして好適な製品といえる。比較的コストのかかるオールフラッシュのなかではエントリー寄りの製品となっており、中堅・中小企業のニーズにも対応する。もちろん、基幹業務以外のシステムでも有効に活用可能。ONTAPの重複排除・圧縮機能はVDI(デスクトップ仮想化)基盤のストレージとして大きな効果が期待でき、Cloud Volumes ONTAPが実現するクラウド連携は、高速処理と大容量を求める分析基盤向けのストレージ要件を満たすことが可能だ。

ユニファイドストレージの機能を省くことなく、SANに特化することでシンプルさと高信頼性を実現したSAN専用バージョン(ASA)は、データドリブンな組織を目指す企業にとって、見逃せない選択肢となるはずだ。

[PR]提供:富士通