長い梅雨も明け、いよいよ夏本番。輝く太陽の下ではしゃぎたいけれど、今年は室内で過ごす日が増えそうだ。「どこにも行けないし、つまらない夏になりそう……」なんて落ち込む人もいるかもしれない。しかし「家でのまとまった時間」は、映画やドラマをじっくりと楽しむ絶好のチャンスでもある。

そこで筆者がオススメしたいのは、「長編小説」をもとにした映画作品だ。作り込まれた世界観による没入感や、ギュッと凝縮された綿密なストーリーが魅力である。しかし、そのぶんボリュームもあるので、スキマ時間に観るにはあまり適していない。特に有名なシリーズものになると、「長すぎて途中で挫折した」「続編の公開を待っている間に熱が冷めてしまった」なんて人も少なくないだろう。

今回はWOWOWで8月に放送される作品のなかから、時間があるときにこそガッツリ観たい、ドップリ浸りたい3作品を紹介していこう。

『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』

スティーヴン・キングの代表作を映画化した大ヒットホラー。原作は文庫本で4巻まで刊行されている。恐怖に立ち向かう子どもたちの成長や青春模様が見どころのほか、"殺人ピエロ"ペニーワイズを演じるビル・スカルスゲールドの演技にも注目だ。

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― 前編『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』あらすじ ―

時は1988年。アメリカの田舎町・デリーでは、子どもが失踪する事件が相次いでいた。13歳の少年・ビルの弟であるジョージーも、その被害者の一人。ある雨の日に「水たまりに紙ボートを浮かべに行く」と外に行ったきり、姿を消してしまったのだ。弟の失踪から立ち直れないビルは、6人の友人とともに事件の真相究明に奔走。すると、デリーでは27年ごとに子どもの失踪事件が起きていると知るのだった。彼らはこのループを終わらせるべく、人々の恐怖をむさぼる怪物「ペニーワイズ」に立ち向かう。

― 後編『IT/イットTHE END “それ”が見えたら、終わり。』あらすじ ―

前編から27年が経過し、かつて惨劇の舞台となったデリーにビルたちは集まっていた。事件の後も町に住み続けていたマイクが、他のみんなを招集したのだ。そして、彼らは「ペニーワイズ」がまだ死んでいないことを知らされる。怯えて逃げようとする仲間たちだが、マイクはペニーワイズを倒す方法を見つけた、と引き止めるのだった。今度こそ、彼らは「IT(それ)」を倒すことができるのか――?

「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」
8月21日(金) よる10:45[WOWOWシネマ]

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「IT/イットTHE END “それ”が見えたら、終わり。」
8月22日(土) よる10:00[WOWOWシネマ]
8月23日(日) よる11:00[WOWOWプライム]
8月28日(金) 深夜0:00[WOWOWシネマ]
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『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』

ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンの小説を原作とした、ファンタジー冒険映画。『ロード・オブ・ザ・リング』は『指輪物語』が、『ホビット』は『ホビットの冒険』が原作となっている。 トールキンが作り出した繊細なファンタジーの世界が、圧倒的な映像美で再現されている本作。観れば、ファンタジーの金字塔といわれる由縁がわかるはずだ。

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― 『ホビット』あらすじ ―

はるか昔、世界のどこかに存在していた「中つ国」。そこには、人間の約半分ほどの身長で穏やかな性格の「ホビット」や、丈夫で鍛冶が得意な「ドワーフ」、寿命を持たず美しくしなやかな「エルフ」など様々な種族が暮らしていた。主人公のビルボはごく普通のホビット。しかし、ひょんなことから「魔法使い」のガンダルフ、そして13人のドワーフたちとともに冒険の旅へと出発するのであった。

― 『ロード・オブ・ザ・リング』あらすじ ―

かつて「中つ国」は、闇の冥王・サウロンによって支配されていた。その支配を可能にしていたのは、偉大な力を秘めた一つの指輪。ある時、一人の勇者がサウロンの指を切り落として世界は救われ、指輪の存在は人々から次第に忘れ去られていった。それから数千年、ひょんなことから指輪を手にしたホビットのフロドは、指輪に宿るサウロンの魂から世界が再び危機にさらされていることを知る。世界を救う方法はただ一つ、「滅びの山」の火口に指輪を投げ込むこと。9人の仲間たちとともに、フロドの“指輪を捨てるための冒険”が始まる。

「ロード・オブ・ザ・リング」[エクステンデッド版]
8月9日(日) 午前9:00[WOWOWシネマ]
8月24日(月) 午後3:30[WOWOWシネマ]
二つの塔
8月 9日(日) 午後0:30[WOWOWシネマ]
8月25日(火) 午後3:00[WOWOWシネマ]
王の帰還
8月 9日(日) 午後4:30[WOWOWシネマ]
8月26日(水) 午後2:15[WOWOWシネマ]

ホビット[エクステンデッド版]
思いがけない冒険
8月10日(月・祝) 午前11:45[WOWOWシネマ]
8月27日(木) 午後3:30[WOWOWシネマ]
竜に奪われた王国
8月10日(月・祝) 午後2:50[WOWOWシネマ]
8月28日(金) 午後3:35[WOWOWシネマ]
決戦のゆくえ
8月10日(月・祝) よる6:00[WOWOWシネマ]
8月19日(水) 深夜3:45[WOWOWライブ]※中止の場合あり
8月31日(月) 午後2:00[WOWOWシネマ]
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『ハンガー・ゲーム』

スーザン・コリンズによるヤングアダルト小説『ハンガー・ゲーム』を原作とした本映画。本書は3部作で、各上下巻に分かれているため6冊にも渡る長編小説だ。映画は4部構成となっている。
殺し合いや戦闘シーンが多く描写されている本作だが、殺す者、殺させる者、殺される者たちの「人間ドラマ」にも注目してほしい。

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― 『ハンガー・ゲーム』あらすじ ―

文明が崩壊した近未来。独裁国家「パネム」は、国民を服従させるための「見せしめ」として、毎年「ハンガー・ゲーム」というイベントを行っていた。それは、かつて反旗を翻した12の地区から少年・少女が1人ずつ選ばれ、最後の1人になるまで戦わせるという残忍なゲーム。第12地区では12歳になったばかりの少女・プリムが選ばれてしまったが、彼女の姉・カットニスは妹を守るべく、代わりにハンガー・ゲームへと参加するのだった。

ハンガー・ゲーム
ハンガー・ゲーム
8月8日(土) 午前10:15[WOWOWシネマ]
8月15日(土)よる11:50[WOWOWプライム]
8月22日(土)午前4:25[WOWOWライブ]※中止の場合あり
ハンガー・ゲーム2
8月8日(土)午後0:45[WOWOWシネマ]
8月15日(土)深夜2:15[WOWOWプライム]
8月24日(月) 午前5:45[WOWOWライブ]※中止の場合あり
FINAL:レジスタンス
8月8日(土)午後3:15[WOWOWシネマ]
8月29日(土)よる11:50[WOWOWプライム]
FINAL:レボリューション
8月8日(土)午後5:30[WOWOWシネマ]
8月29日(土)深夜2:00[WOWOWプライム]
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今回紹介した作品は、メインストーリー以外の部分も細かく作り込まれているものばかり。作品を視聴した後には、「本当にこんな世界が存在するのかも」「登場人物たちは実在するのかもしれない」と思えてくるかもしれない。この夏のおうち時間を利用して、その世界にドップリと浸ってみてはいかがだろうか。

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