世界中で注目されている次世代高速モバイル通信5G。国内でも3月にサービスがスタートし、「早く使ってみたい! 」と思いつつも対応端末がハイエンド寄りの高額製品ばかりで「手を出しづらい……」と感じている人も少なくないのでは?
そんな人におすすめしたいのが、この6月にファーウェイから発売されたP40シリーズの『HUAWEI P40 lite 5G』だ。本製品は、お手頃価格でありながら5Gに対応しているのがポイント。しかもカメラやディスプレイなどの基本性能も従来モデルから大きく進化しているという。ここでは、その特徴を詳しく紹介していこう。

  • ファーウェイ・ジャパンの『HUAWEI P40 lite 5G』

4万円を切る価格ながら、注目の5Gに対応!

最近耳にすることの多い5Gだが、現在主流の4Gに比べて通信が大幅に高速・大容量化し、1台の基地局により多くの端末を接続できるようになるのが特徴。また、接続する際の遅延も低減されるため、オンラインゲームや動画などのコンテンツがより快適に楽しめるようになると期待されている。

もっとも、現時点で5Gに対応した端末はハイエンド機がほとんどのため、気軽に手を出せる価格ではない。そんな中、ファーウェイから税抜で4万を切る価格で登場したのが『HUAWEI P40 lite 5G』だ。リーズナブルながら国内の5G回線でメインに使用される「Sub-6G」と呼ばれる周波数帯に対応しており、エリア内なら従来の4Gよりサクサク快適に通信することができる。

もちろん、5Gだけでなく従来の通信方式にも対応しており、5Gエリア外では自動的に4Gなどに切り替わるので安心。また、本体には2枚SIMカードを装着できるスロットが用意されており、片方で5Gを、もう一方で4Gをという具合に複数回線の使い分けができるようにもなっている

  • 2枚のSIMカードを同時に装着できるデュアルSIMにも対応

超高解像度のカメラで写真撮影が楽しい!

以前からカメラ機能を重視し、撮る楽しみをさまざまな形で提供してきたファーウェイのPシリーズだが、そのスピリットは最新の『HUAWEI P40 lite 5G』でも健在だ。

本体背面には約6,400万画素のメインカメラ、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素の被写界深度カメラとマクロカメラの4種類のカメラ(クアッドカメラ)が搭載されている。なかでもメインカメラは1/1.7インチという大型センサーとF1.8の明るいレンズが採用されており、超高精細な写真をくっきり美しく撮影できるのが嬉しい。

  • クアッドカメラ

これらのカメラにはAI機能が搭載されており、多種多様な被写体やシーンを自動識別して撮影をアシストする。たとえば人物の写真では被写体が際立つよう背景を自然な感じにぼかしたり、逆光では被写体と背景の光の状態がちょうどよくなるよう明るさを調整してくれる。そのため、シャッターボタンを押すだけでほとんどの場合ミスなく撮影することが可能だ。

実際に風景や草木、花、鳥、夜景などを撮影してみたが、いずれも理想的な明るさ、色合いで写すことができた。ピントも狙い通りの場所にピッタリ合うので、複雑な設定をカメラ任せにして、画作りだけに専念しながら撮影を楽しめた。

  • AIによるシーン認識が働き、自然な美しさで写せた。鳥のような近づきにくい生き物も、アップで撮影することができる

  • 一般的なスマホのカメラだと光量が足りなくて暗くなりがちな夜景も、光をしっかりとらえて美しく撮影できる

動画撮影機能も充実しており、4Kビデオや1秒あたり最大960フレームのスローモーションビデオなどを撮影することができる。また、シーン全体と、その一部をズームした映像を2分割した画面に同時に記録するデュアルビュー動画撮影機能も搭載しており、映画のような凝った表現を手軽に実現することが可能だ。

インカメラが目立たないフルビューディスプレイ

『HUAWEI P40 lite 5G』を使っていて印象的だったのが、ディスプレイの広さと美しさ。本体前面には画面占有率が約90%を超える約6.5インチのフルビューディスプレイが搭載されている。解像度は2,400×1,080ピクセルで、一般的なスマホのディスプレイよりも広い明るさの幅を再現できる「HDR10」と呼ばれる規格にも対応する。そのため、動画配信サービスの高品質な映像を存分に楽しめる。

ちなみにディスプレイは左上隅がパンチホール型にくり抜かれており、そこにインカメラが搭載されている。一般的なスマホのノッチと呼ばれる上部の切り欠きに比べると面積が小さいため、映像をフルスクリーンで再生する際も邪魔にならないのがありがたい。

インカメラは画素数が約1,600万画素と高精細で、セルフィーもくっきり美しく写すことができる。しかも高度なノイズ除去技術を実装した夜景モードが搭載されており、暗い場所でもノイズの少ないクリアな写真を撮影することが可能。セルフィー好きには心強いツールになってくれそうだ。

  • 本体前面には約6.5インチ、画面占有率約90%、HDR10対応のフルビューディスプレイが搭載されており、ディスプレイはインカメラ部分がパンチホール型にくり抜かれている

基本性能はフラグシップクラス!

ファーウェイのラインナップ的にはミドルレンジに位置する『HUAWEI P40 lite 5G』だが、その性能や機能は決してフラグシップ機に負けていない。

たとえば、SoCには同社の最新型チップ「HUAWEI Kirin 820 5G」が採用されているが、これは少し前のハイエンド向けSoCに迫る性能を実現している。実際、アプリの動作もサクサクで、グラフィカルなゲームももたつかず快適に楽しめた。

出先でゲームに没入したいときに気になるのがバッテリーだが、その辺りも抜かりがない。約4,000mAhという大容量バッテリーを内蔵しており、一度の充電で長時間の連続駆動が可能。バッテリー容量が大きいと充電に時間がかかることが多いが、『HUAWEI P40 lite 5G』の場合は30分で約70%まで充電できる超急速充電に対応しているので、朝出かける前の短い時間でも一日使えるくらいの容量は十分確保できる。

  • 約4,000mAhという大容量バッテリーを内蔵し、超急速充電に対応している

このほか、電子ブックを読むのに最適なグレースケール表示に切り替えられる「eBookモード」など、ユーザー視点に立った機能が搭載されているのも評価できるポイントだ。

  • 「eBookモード」。目に優しい256階調のグレースケール表示になるため、長時間画面を見つめていても疲れにくい