マウスコンピューターから発売されているノートPCラインナップで「スタンダードモデル」に位置づけられるのが「mouse F5」シリーズです。

15.6型のフルHDディスプレイを搭載した製品で、Celeron/Core i3/Core i5/Core i7を採用した4つのモデルを用意。今回試用した「mouse F5-i3」モデルは、CPUにIntel Core i3-8145U(ターボ・ブースト時最大3.90GHz)、メモリ8GB、ストレージに高速なM.2 SSD(SATA接続)と、文書作成やネット閲覧、動画観賞といった一般的な用途はもちろん、ある程度高度な処理もストレスなく行える基本性能を備えています。

  • 本体天面にはマウスコンピューターのロゴのみを配置。凹凸もなく、非常にシンプルなデザインが採用されている

1,920×1,080ドットのフルHD解像度を快適に見られる画面サイズを採用しながら、意外とコンパクトにまとまっていて持ち運びやすいというのが第一印象。ナローベゼルを採用したことで、ディスプレイサイズに合わせたスリムなボディを実現しています。外出先に持ち出すには大きめのバッグが必要となりますが、家の中やオフィス内で移動する分には、可搬性に問題を感じることはないでしょう。

ブラックを基調としたオーソドックスな作りで、あらゆるシーンに溶け込めるデザインといえます。ACアダプタは小型で携帯しやすく、さらにUSB Power Delivery対応のUSB Type-C 3.1端子を搭載するなど、充電の自由度が高いのもポイントです。バッテリー駆動時間は約7.2時間と標準的ですが、本製品に付属するユーティリティツール「Control Center 3.0」 で「省電力モード」を選ぶことで、バッテリー消費量を軽減することも可能です。

  • 本体底面には、取り外し可能なバッテリーとステレオスピーカーを配置。ゴム足も大きめで使用時にぐらつきを感じることはない

実際にテキスト入力やWebサイトの閲覧といった作業を行って感じたのは、キーボード&タッチパッドの使いやすさです。テンキーの付いた104日本語キーボードは約19mmのキーピッチで余裕があり、手が大きい人でも隣のキーを押してしまうといった入力ミスはほとんど起こらないはずです。キーストロークも約1.8mmで、しっかりとした打鍵感を得られましたが、このあたりは個人の感覚によって異なるかもしれません。

また、通常のキー部分とテンキー部分に区切りのスペースが設けられており、数字の入力も快適です。タッチパッドは大きめで、右クリックと左クリック用に物理ボタンも用意されており、GUI画面の操作もスムーズに行えました。総じて入力インタフェース面はかなり優秀で、基本的な操作性を重視した製品であることがうかがえました。

  • 余裕のあるキーピッチを採用したテンキー付きキーボードは入力しやすい。電源ボタンはキーボード部の右上に配置されている

キーボード、タッチパッドと並び、ユーザーの利便性に直結するディスプレイは、前述したとおり、フルHD解像度を快適に表示できる15.6型液晶を採用しています。テキスト・画像共にくっきりと表示され画質も上々ですが、個人的に視野角は上下・左右共に少々狭い印象を受けました。

サウンド出力は、底面左右に配置されたステレオスピーカーから行います。いわゆる"一般的なPC内蔵スピーカー"といったサウンドなので、音楽や動画を存分に楽しみたいなら、ヘッドホンか外付けスピーカーを利用するのがオススメです。ビジネスやネット閲覧といった用途では問題にはならないでしょう。